初加藤シゲアキさん！アイドルグループの一員であるということと、直木賞の候補になったよということだけ知っている状態で読みました。おもしろかった！そして読みやすかった。メインの登場人物が高校生(相当年齢)であるからか、若々しく、濃密な体験をさせているように思いました。最後の最後、3つの世界の時間がひとつになるような書き方、クライマックス！って感じがして素敵。

初加藤シゲアキさん！アイドルグループの一員であるということと、直木賞の候補になったよということだけ知っている状態で読みました。おもしろかった！そして読みやすかった。メインの登場人物が高校生(相当年齢)であるからか、若々しく、濃密な体験をさせているように思いました。最後の最後、3つの世界の時間がひとつになるような書き方、クライマックス！って感じがして素敵。

岡檀さんとの対談から、著者を知り読んでみました。読み応えのある1冊でした。どの章も｢自殺｣は根底にありつつ、別角度から見ているようで、バラエティに富んだ内容。美子ちゃんからの怒りの手紙に耳が痛い。『私は自分のやりたいことをやるために生きているし、それが基本なのです。自分がよりよく、何か価値のあることをやることを考えない人間にとっては、人の気持ちだけを考えて一生暮らすことになるでしょう。』 他人に自分を見い出せたら、対人関係がしやすくなりそう。

ノーコメント！

ゆっくりゆっくり読みました。数学が出来るようになるために数学を学ぶのだ。中学受験の算数、作問のセンスもそれを解く側のセンスも素晴らしい。

区切りがつくことはない。｢夢｣という言葉に正直なところショックを受けるというくだり。 キラキラと輝く眩しい言葉は、時に鋭く人を傷つけることもある…。夢って希望を持てる言葉だけれど、状況がこの先変わることがない喪失体験に対しては、再び悲しい気持ちを呼び起こしかねない。何度も何度も3月11日に気持ちが引き戻されつつ、今日をしっかり生きようとされる。未希さんはじめ、ほかのたくさんの人たちが生きるはずだった今を生きている。