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2024年11月の読書メーターまとめ

nomu
読んだ本
5
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2618ページ
感想・レビュー
5
ナイス
62ナイス

2024年11月に読んだ本
5

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレ東京都下のマンションの一室で、もはや原形をとどめていない変死体が見つかる。室内には多数の猫の死体も液状化しており耐えがたい悪臭が立ち込める。警察は身元を鈴木陽子と特定し捜査に乗り出す。際立った学歴やスキルを持ち合わせず、バブル崩壊、リーマンショックなど時代のあおりを受けて絵に描いたような転落人生をたどる陽子。その後ホームレスを食い物にするヤクザ者らと結託し、保険金目的で3人を殺害して総額3億円をもだまし取っていた事件の全貌が明らかになる。最後に種明かしされる変死体の正体。トリックは見事だが、やり切れない。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
5

nomu
ネタバレ東京都下のマンションの一室で、もはや原形をとどめていない変死体が見つかる。室内には多数の猫の死体も液状化しており耐えがたい悪臭が立ち込める。警察は身元を鈴木陽子と特定し捜査に乗り出す。際立った学歴やスキルを持ち合わせず、バブル崩壊、リーマンショックなど時代のあおりを受けて絵に描いたような転落人生をたどる陽子。その後ホームレスを食い物にするヤクザ者らと結託し、保険金目的で3人を殺害して総額3億円をもだまし取っていた事件の全貌が明らかになる。最後に種明かしされる変死体の正体。トリックは見事だが、やり切れない。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ義父に強いられ、当たり屋となった少年時代に大けがを繰り返した宇野寛治。後遺症で脳機能の障害を抱え、極貧の中、空き巣狙いや賽銭泥棒を繰り返す。少年刑務所を出所後、北海道・礼文島で「莫迦(ばか)」とののしられながら昆布漁で食いつなぐ日々と決別し、憧れの東京に逃避行する。その後、営利目的誘拐事件や殺人事件を起こして逮捕されても容疑を全面否認しつづける寛治と、死にものぐるいで物証を集めて自供を迫る警察の息詰まる攻防は出色。同情するつもりはないが、最底辺であえいだ寛治の成育歴こそが軌道修正不能な轍なのかと考えた。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレプロ野球の本格派の左腕投手として活躍していた倉沢修介が、死球やその後の不慮の事故で、ある打者を再起不能にしてしまう。不本意ながらも球界を去り、便利屋稼業で糊口をしのぐ日々。再びマウンドに立つことを目標に黙々と体力づくりに励みながらも、一癖も二癖もある客や雇い主らとの交流を通じて自らを見つめ直し再生していく。やや空回り気味な冗談を序盤から連発し続ける倉沢の人物造形が、伊岡作品には珍しいと思いながら読み進める。待ち受ける切ない結末は予想を見事に裏切られるもののの、これこそが作者の持ち味と言えるのかもしれない。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ黒部第三発電所完成を目指し、温泉が湧き出る岩盤を貫こうとする類例のないトンネル建設に挑んだ男たちの物語。掘り進むにつれ、岩盤温度は160度となり坑内温度は70~80度に達する。背後からホースで放水を受けながら作業員が掘削を続ける壮絶な現場。自然に抗う所業をあざ笑うかのように、ダイナマイトが誤爆したり、変則的な雪崩による暴風で宿舎が吹き飛ばされたりなど悲運は相次ぐ。死屍累々の犠牲を払いながらも、「私たちはトンネル屋。必ず貫通してみせる」と工事を全うした技師たちの執念。黒部渓谷にいつか足を運びたいと思った。
が「ナイス!」と言っています。
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ネタバレ大阪のD薬品の有能プロパー(今のMRか)の立槍は、会社経営者の縁戚との見合いを持ち掛けられる。上司の三村に強く説得され応じるものの、立槍に交際相手がいることを理由に破談となる。その後立槍だけではなく三村も左遷人事を言い渡されるが、釈然としない立槍は総会屋が経営する業界紙に転職。左遷の真相を追ううち、D薬品内の権力闘争や、経営者一族の乱れた私生活、利権に巣くう政治家らの姿が見えてくる。古書市で入手した本書の奥付には1986年発行の記載。待ち合わせ場所で1時間待つという描写も携帯電話のない時代ならではだろう。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/11/16(4056日経過)
記録初日
2013/11/09(4063日経過)
読んだ本
599冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
210742ページ(1日平均51ページ)
感想・レビュー
599件(投稿率100.0%)
本棚
13棚
性別
現住所
東京都
自己紹介

凝り性で、気に入った作家をかため読みするタイプ。読書メーターを通じて守備範囲を広げていきたいと思っています。手狭な住宅事情もあり、読むのはもっぱら文庫本です。

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