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2022年2月の読書メーターまとめ

大泉
読んだ本
7
読んだページ
2621ページ
感想・レビュー
7
ナイス
70ナイス

2022年2月に読んだ本
7

2022年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大泉
第三部ではアジア太平洋戦争期が舞台となり、アジア各地で数奇な運命をたどる楡家とその周辺の人々が描かれる。この小説を一気に傑作へと飛躍させているのは疑いなくこの第三部だろう。空母の艦上からウェーク島まで、見てきたかのように書き込まれたディテールは、これが戦争から20年ほどしか経たずに書かれたことを雄弁に語る。全てが崩壊しても続いていく生活をもって擱筆されたこの小説に、いまはただ打ちのめされている。
が「ナイス!」と言っています。

2022年2月の感想・レビュー一覧
7

大泉
2016年から、著者が亡くなる直前の2020年初頭までに書かれた書評および、この連載開始当初からの各年の総括的な文章を収める。こんな本出てたのね、と教えられてとっても嬉しい。改めて、坪内祐三にはもっと長生きしていろいろなことを教えてほしかった。柳田國男の性格の悪さを強調するのは、坪内の祖父を柳田がめっちゃ適当な記憶をもとにdisってたからだというのがわかってウケました。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
山田尚子版『平家物語』および『鎌倉殿の13人』への理解を深めるために読む。テクストとしての『平家物語』と史実とを往還しつつ、著者が「六波羅幕府」とよぶ平家政権の特質を摘出する。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
着る、食べる、住む、働く、運ぶ…などなどに関わる人々の実践を観察、記述してそのおもしろさを摘出する、民俗学の目線を我々に教えるという意味での入門書。生活の実践の中に我々の感覚とその変遷を読む手際が、その語りも含めてたいへん見事。ブックガイドも(新品で手に入らないものが結構あるのがあれだけど)充実していてとってもよい本です。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
第三部ではアジア太平洋戦争期が舞台となり、アジア各地で数奇な運命をたどる楡家とその周辺の人々が描かれる。この小説を一気に傑作へと飛躍させているのは疑いなくこの第三部だろう。空母の艦上からウェーク島まで、見てきたかのように書き込まれたディテールは、これが戦争から20年ほどしか経たずに書かれたことを雄弁に語る。全てが崩壊しても続いていく生活をもって擱筆されたこの小説に、いまはただ打ちのめされている。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
星新一の遺した無数の短編を読み解き、その思想を跡付ける。筒井康隆や小松左京を時に補助線にし、時にそのバイオグラフィーを根拠としながら星新一のおもしろみを語ってみせる大変おもしろい本でした。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
第二部は、基一郎の養子であり、斎藤茂吉をモデルとする徹吉を中心に、楡家の人びとの幸福でなさがじりじりと描かれる。徹吉を文学ではなく精神医学史の執筆に没頭する男としたのは、北が斎藤茂吉の歌人としての力量を十分に書ききれないと判断したからか。それがのちに斎藤の評伝を書かせた動機なのかもしれないが。第二部は日米開戦で幕。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
東京、青山に精神病院を構える楡家。その家族たちと周辺の人びとの織りなす年代記。この第一部では、関東大震災、そして脳病院を立ち上げた楡基一郎の死までが描かれる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(3777日経過)
記録初日
2013/11/07(3824日経過)
読んだ本
2142冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
643469ページ(1日平均168ページ)
感想・レビュー
2132件(投稿率99.5%)
本棚
2棚
性別
職業
大学生
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