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6月の読書メーターまとめ

ねりま
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6月に読んだ本
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6月のお気に入られ登録
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  • 民俗学客人
  • さえきかずひこ
  • 糯米
  • Kazumasa Kawate
  • ミュポラクス@猫mode

6月のトップ感想・レビュー!

ねりま
私たちが日々行う「行為」とは何か。それを基礎付ける「意志」とは何か。そしてその行為の(意図せざる)帰結に、どう向き合うべきなのか。意志や行為をめぐる問題を丁寧に議論していき、やがて私たちはどのように行為と向き合うべきなのか、という倫理学(批判)に至る。行為をとりまく複雑な事態を簡明な実例によって跡付けていく手際が見事で、かつその態度がある種の倫理として本書の主張を支えてもいるし、それこそが本書の倫理学ともいえるだろうと思う。丁寧に読んでいけば、専門的な知識がなくとも「わかる」、出色の哲学書です。名著。
が「ナイス!」と言っています。

6月の感想・レビュー一覧
21

ねりま
ラストベルトで生まれ育ち、そこから弁護士へと階級移動を果たした男の自伝。詳細に書かれた幼少期、とりわけ支離滅裂な行動を繰り返す母の挿話が執拗に反復されてかなり苦しい。海兵隊に入って物の見方を変えられた/教えられた、という話がとりわけおもしろくて、生活すべてをコントロールするシステマチックな規律訓練の機構の具体的な凄まじさを垣間見た気がする。
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ねりま
太宰治の死に接して書かれた文章45編プラス町田康の解説を所収。とりわけ印象に残ったのは坂口安吾「不良少年とキリスト」。「負けぬとは、戦う、ということです。それ以外に、勝負など、ありやせぬ。戦っていれば、負けないのです。決して、勝てないのです。人間は、決して、勝ちません。ただ、負けないのだ。」。
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ねりま
1960年5月19日。この日付からすぐさま何事かを想起する人は、いまやそれほど多くはないのではないかと思う。60年安保反対運動の盛り上がりの余熱のなかで書かれたこれは、何より時代の証言であるし、だからこそ、そこから遠く離れてしまった私たちには彼らの自己認識や社会認識はなんとなく懸隔を感じもするし、だからこそおもしろいなとも思う。まさしく大文字の歴史の最中に自分たちがいて、それを作っているのだという強烈な自負。それは私たちがそこに置き忘れ、持っていた感触すら失われたものであるような気がする。
ねりま
2018/06/25 22:37

とはいえ、それはどうやったってここには持ってこれないものだったのだろうとは思うのだけど。それを手放すことなしに、いま、ここにたどり着くことはかなわなかったのだ、たぶん。

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ねりま
野球評論のパロディからソ連に占領された日本を舞台にした短編など所収。野球=柳生はまあそうね、という感じだったが柳生=野牛=バファローズには参りました。
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ねりま
ヴィルヘルム2世の評伝。武断的で絶対君主のごとく振る舞う反面、移り気で優柔不断、自らの弱さを隠すために自己を過剰に演出する、という矛盾したパーソナリティが、その生涯、ひいてはドイツの近代史をいかに成形していったのか叙述していく。ディレッタントが巨大な影響力をもってしまい、しかも時代の空気と奇妙に共振してしまったことの悲喜劇。軽率と憶断のツケを払うことなく天寿を全うした人生はあまりに幸福に思えるが、当人にとっては全く異なる様相で経験されただろうという総括は、私たちの実存に強く訴えかけるものがある、ような。
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ねりま
語り手を変え、ドルリー・レーンの舞台は続く。解説の法月綸太郎の述べるとおり、ラストの消去法推理の見事さにうっとりする。クイーンの越前訳は初めて読んだのだけれど、それが語り手の変化とマッチしていて僥倖だったかも。
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ねりま
全ての新聞は偏ってる。今時そんなこと小学生でも知ってるよ、ですって? じゃあどの新聞がどのように「偏って」いるのか、記事の比較とデータ検証で見せてあげますとも、というのが本書の姿勢で、偏りのあり方をデータに基づいて具体的に露わにしている。そして個別の新聞にとどまらず、新聞自体がステイクホルダーになった時に一様に奇妙な偏りを見せていたことも暴いてみせる語り口がお見事。私たちとメディアとの関係性をよりポジティブに変えてゆく、そのために広く読まれたらよいなと思います、
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ねりま
「読まれること」によって立ち上がる経験、それをメタフィクションの切り開いた地平の上に登場したパラフィクションは、それに狙いを定める。円城塔から伊藤計劃を経由して、伊藤計劃=円城塔へと流れるように主題を書き継いでいき、『屍者の帝国』論で結ばれる結部をとりわけおもしろく読んだ。
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ねりま
ネタバレ同年に発表された『エジプト十字架の謎』と同じく「顔のない死体」もの。現実を舞台に見立て演出すら試みようという欲望を垣間見せる探偵レーンに慄く。
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ねりま
いやー、その共犯はずるくない?(大変おもしろかったですの意)。
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ねりま
Febriに連載されている有名声優へのインタビューをまとめたもの。僕が物心ついたころにはすでにベテランだった声優さんにも新人時代があったのだなという当たり前のことを思う。ふだん、興味は作品中心に向かっていて、声優にはそれほど興味をひかれてこなかったのだけど、おもしれえなあと思いました。
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ねりま
非歴史学者の世界史教養本の氾濫に喝を入れるため書かれたっぽい歴史学者による教養的歴史本。非歴史学者の教養本がよいとは全く思わないが、本書の内容を教養と言われると、うーん、という感じです。五賢帝は日本で便宜的に使われるようになったことばなんですってよとか、そういうトリヴィアルな知識はなるほどという感じだが、歴史学者が書いた優れた啓蒙書を読む方が本書をめくるより全然よいのでは、とかちょっと思っちゃいます。弓削の『ローマはなぜ滅んだか』とか。
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ねりま
『かぐや姫の物語』公開後に刊行されているが、おおよそ21世紀に書かれた短い文章がまとめられている。とりわけ『かぐや姫の物語』の企画書なんかは、監督自身が『竹取物語』をどう読んだのか、というのが鮮明になっておもしろいなと思いました。
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ねりま
リアルサウンド初出の映画評を中心に所収。韓国映画を熱っぽく語っているのがとにかく印象的で、ちゃんと見ないとなあと思いました。
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ねりま
各作品の紹介やミステリ作家のエッセイなど所収。エラリー・クイーンは何から読んだらいいのか問題を解消してくれてありがたいことです。
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ねりま
20世紀末の日本で小説として流通していたテクストから、共通の主題を取り出し論じる。文体でも真似すっかみたいな気持ちがちょっとあったのだけど、俺が真似したところで数多の蓮實エピゴーネンの一人になるだけじゃんみたいな気持ちになり、結局ページをぺらぺらめくるだけで終わった感じする。
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ねりま
私たちが日々行う「行為」とは何か。それを基礎付ける「意志」とは何か。そしてその行為の(意図せざる)帰結に、どう向き合うべきなのか。意志や行為をめぐる問題を丁寧に議論していき、やがて私たちはどのように行為と向き合うべきなのか、という倫理学(批判)に至る。行為をとりまく複雑な事態を簡明な実例によって跡付けていく手際が見事で、かつその態度がある種の倫理として本書の主張を支えてもいるし、それこそが本書の倫理学ともいえるだろうと思う。丁寧に読んでいけば、専門的な知識がなくとも「わかる」、出色の哲学書です。名著。
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ねりま
支離滅裂さにこういう仕方で解答を与えるのか!という驚きと、最後に一線を超えたかにも思える探偵の背中に慄く。面白かったです。
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ねりま
首無し死体とTの符丁。捜査線上に浮上する復讐劇。こちらがうっかり素通りしてしまう場所に犯人の致命的な失策を滑り込ませる手際が巧妙というほかなくて、指摘された時は探偵になり損ねた登場人物たちと共に歯噛みしました。
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ねりま
区部の建築を歩いて語る。明治期の近代建築からスカイツリーまで、幅広くアンテナを張ってる点が本書のおもしろさかなと思います。
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ねりま
ピンクフロイドの心地よい退屈さ、「ここではないどこか」などないとわかっていてもそれにどうしようもなく惹かれること、誰かに何かを伝えたいという気持ち。いい塩梅の読書でした。カレーが食べたいです。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(1668日経過)
記録初日
2013/11/07(1715日経過)
読んだ本
1356冊(1日平均0.79冊)
読んだページ
395045ページ(1日平均230ページ)
感想・レビュー
1346件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
職業
大学生
外部サイト
URL/ブログ
http://amberfeb.hatenablog.com
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