読書メーター KADOKAWA Group

2024年11月の読書メーターまとめ

大泉
読んだ本
10
読んだページ
3057ページ
感想・レビュー
10
ナイス
165ナイス

2024年11月に読んだ本
10

2024年11月のお気に入られ登録
1

  • osaka

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大泉
些細な暴行事件で逮捕された冴えない中年の男が、都内で起こり始める連続爆破事件の鍵を握っているようで、取調室と予告された現場で決死の攻防戦が始まる。慇懃で卑屈な「スズキタゴサク」のキャラクターの語りはややチープで興醒めする瞬間がなかったわけではないが、スズキの正体や謎めいた動機の解明はスリリングで、おもしろく読みました。
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
10

大泉
バッタ研究者のアフリカ、モーリタニアでの奮闘と、就職活動を書く。過剰ともいえるサービス精神全開の文章はややすべってる感じもするが、研究所の所長やドライバーとの信頼関係に胸が熱くなります。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
恐竜、幼少のみぎりに図鑑とかに親しんだくらいの感じなので、21世紀の中国で新種が発見されまくっているということすら本書で知ったのだが、そのくらいの知識レベルでもおもしろく読めるよい本です。盗掘や、盗掘から化石を守るため奮闘した結果大発見に繋がったエピソードなど、恐竜そのものよりも周辺事情が書かれていて著者の面目躍如といったところ。新種にピンイン由来の学名が付されるようになってるのは結構びっくりしました。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
アジアと欧米世界との接触・交流の歴史を、15世紀ごろから20世紀まで見通す。特に川北稔執筆のセクションはウォーラーステインの世界システム論の影響が色濃く、(本書執筆当時はまだその語は流通していなかったと思うが)所謂グローバル・ヒストリー的な歴史叙述の見本という感じ。国際的なつながりが人々の生活世界を根底から変えてしまうダイナミズムが活写されていておもしろく読みました。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
書き手の家庭環境からくるオブセッションが全面的に展開されているのではないかと推察したくなる、母と娘の愛と憎しみをめぐる小説。読んでいてかなり苦しく感じて、小説としての力は強く感じられる読書体験ではありました。ツイッターの使い方などは肌感覚としてかなりわかる。それこそ千葉雅也の小説よりも全然。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
アメリカ史上で最も死者を出した戦争、南北戦争の概説。その発端から経過、そしてリンカーンの死までをほぼ時系列で辿っていく。記述は簡潔でリーダビリティも高い。連合国の首都、リッチモンドをめぐる東部戦線に関心が集中したが、むしろ連合国の命運は西部戦線で決まっていた…というのはなるほどなと感じました。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
些細な暴行事件で逮捕された冴えない中年の男が、都内で起こり始める連続爆破事件の鍵を握っているようで、取調室と予告された現場で決死の攻防戦が始まる。慇懃で卑屈な「スズキタゴサク」のキャラクターの語りはややチープで興醒めする瞬間がなかったわけではないが、スズキの正体や謎めいた動機の解明はスリリングで、おもしろく読みました。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
「冷戦」を予言した表題エッセイから、ビルマでの経験を書いた「象を撃つ」や「絞首刑」など、オーウェルの評論をまとめたベスト盤的構成。ナショナリズムの害を説くと同時にパトリオティズム、郷土愛を擁護するオーウェルのバランス感覚はいまだに陳腐化していないと感じる。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
アメリカ各地に建築されたアーカイブとミュージアムが併設された大統領図書館をめぐり、それぞれの特徴やアメリカにおける資料保存の考え方の変遷を辿る。文章がこなれていないのは気になったが、フーバーからブッシュジュニアまで、各大統領の簡明なバイオグラフィーとアーカイブに関する考え方がまとまっていて勉強になる。ニクソンまでは大統領室を秘密録音していて、その音源が博物館で活用されてたりするというのは驚いた。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
このシリーズのヨーロッパ版がよかったのでこちらも手に取る。2024年刊行だが、すでにポール・オースターの死が反映されてたのがびっくりした。アメリカ合衆国の国土のまだらさ、さまざまな特徴がなんとなくわかった気になる、読んでいて楽しい本です。
が「ナイス!」と言っています。
大泉
講談社版日本の歴史の一冊にして、網野善彦晩年の仕事。日本列島と外部とのつながり、百姓=農民という先入観の否定、そして「日本」の形成過程の探究と、さまざまな先行研究を引きながら、自身の仕事を総括するような本になっている。網野入門であれば『歴史を考えるヒント』が好適なのだろうが、その問題関心がまるっと入ってるのはこちらだろう。大津透の解説は本書の限界、ひいては網野の積み残しについても書いていてありがたいです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(4013日経過)
記録初日
2013/11/07(4060日経過)
読んだ本
2215冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
666621ページ(1日平均164ページ)
感想・レビュー
2205件(投稿率99.5%)
本棚
2棚
性別
職業
大学生
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう