読書メーターあなたの読書量を記録・管理

11月の読書メーターまとめ

ねりま
読んだ本
17
読んだページ
4929ページ
感想・レビュー
17
ナイス
201ナイス

11月に読んだ本
17

11月のトップ感想・レビュー!

ねりま
次々と僧院を襲う奇怪な殺人、到着する異端審問官、そして全てが崩壊へと向かう。ベルナール・ギーが前近代の探偵として秩序、我々には到底受け入れがたい秩序を強引に導入する異端審問を一つのクライマックスとして、以後は冒頭であからさまに導入された探偵小説の形式、黙示録の見立てが脱臼させられていくさまに唸る。徴の氾濫に身を任せ溺れるような時間を過ごした。
が「ナイス!」と言っています。

11月の感想・レビュー一覧
17

ねりま
第二次世界大戦末期、捕虜としてドイツ軍に囚われた男は、ドレスデン爆撃に遭遇する。時間旅行者たる語り手によってその出来事がばらばらに分解され、過去と未来とが錯綜し、無数の死をそこに内包させつつ、「そういうものだ」と自らと世界の運命を無感情に受け入れていく。時間と運命をめぐるテーマと語り口は「あなたの人生の物語」に継承されてるよなあと。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
『薔薇の名前』解説本のひとつ。作中に出てくる人名についての詳細な注釈、ラテン語句の翻訳など所収。どちらかといえば読み進めている最中に座右に置いて参照するような使いみちが適当なのではないかという感じ。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
次々と僧院を襲う奇怪な殺人、到着する異端審問官、そして全てが崩壊へと向かう。ベルナール・ギーが前近代の探偵として秩序、我々には到底受け入れがたい秩序を強引に導入する異端審問を一つのクライマックスとして、以後は冒頭であからさまに導入された探偵小説の形式、黙示録の見立てが脱臼させられていくさまに唸る。徴の氾濫に身を任せ溺れるような時間を過ごした。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
近代文学の古典から現代のベストセラーまで、文庫化に際して付された解説がどのようなものだったのかを作品ごとに眺めてゆく。それぞれの解説の整理、そしてときおり開陳される作品の構造的な読解の手際は見事。『少年H』と『永遠のゼロ』とを接続してみせる最後のセクションがとりわけ印象に残る。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
漢詩への造詣の深さ、のみならずそれが身体感覚に通底していてまさしく詩の世界を現実に映し出すかのごとき認識の在りように打ちのめされ、これが真の教養人であるのだなあと、田舎者は残酷な文化資本の威力のまえに為すすべのないことを知る。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
主に後半生の折口の生涯を、関東大震災や2.26事件といった社会的な出来事への目線を拾い上げながら辿り、その文学と学問の意義を論じる、というような構成。副題の「保守主義者」は、たぶん通常使われるような意味ではなく、より気宇壮大な射程を込めて使われているような気がする。入門書というよりは伝記、それもある種の信仰告白を中核として書かれたそれである、という感じを受けた。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
そもそも政治とは何なのか、その概念を改めて鍛え直し「リベラルな共和主義」という規範を導き出す。そのリベラルな共和主義の基礎づけに多くのページを割いており、アレントとフーコーに依拠しつつ、われわれが「政治」ということばで扱う範囲の外、経済学が領域とするような場にも政治のモーメントを見出すところに本書の着想の骨格があるように思われる。が、力足らずで議論を十全に追い切れたとはいえず。とはいえ個別の議論で教えられるところは少なくなく、アレントにおける政治とフーコーの<統治>の話題なんかはとりわけ勉強になりました。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
14世紀の僧院で起こった怪事件の真相を、旅の僧が探る。バスカヴィルのウィリアムにあからさまなシャーロック・ホームズの影がさしていて、これが明確に探偵小説の骨格を持つことを告げるのだけれど、その骨に肉付けされているのは深淵にして該博な神学的知識であり、それがこの小説に異様な迫力を与えている。そうしたディテールを楽しむにはこちらの力があまりに足りないことを嫌というほど思い知らされつつ、ひたすらにそれに付き合っていく体験はそれほど悪いものじゃないなと思う。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
専門的な訓練を受けていない人間が本を読みかじって何かを引き出そうとするとこういうことになるのだという実例(マックス・ウェーバー読解の無残さ!山之内靖らを引いているのにも関わらずあまりに我田引水な解釈を開陳している)としての価値はある。山本七平のいう「空気」は分析概念としてはあまりに恣意的な解釈を許すので使い物にならない上に、「空気」一元論的な、説明しているようでなにも説明していない(結局空気が悪い以外の結論は見出せない)ことに気付きもしないで「言葉のお守り的使用」に熱心なことであるなあと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
『2001年宇宙の旅』についての論評というよりは、それのもたらした影響を俯瞰するような仕方でそのミームの拡がりを辿るような構成。語り口は良くも悪くもニューアカ的な雰囲気が濃厚で、アメリカ文学史を手堅く論じている時の著者の構えとは相当違う感触。キューブリックが偉大なのはもちろん同意するけれども、その影響力をあまりに雑に推定しすぎでは、とも感じた。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
『失われた時を求めて』入門本。先行する鈴木、吉川のガイド本と比べると、ディテールへのこだわりという点で吉川の視角と類似しているが、冒頭の「コンブレー」を中心として全体を俯瞰してみせた吉川と比べると、著者の関心にそって自由気ままな語り口がとられているところに特色があるように感じられた。どちらかというと既に『失われた時を求めて』を通読した読者向けという印象。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
創造論、隣人愛、救い、終末論の四つのテーマについて、過去のキリスト者の思想と現代の状況とを引きながら概説する。宗教にはもちろん悪い部分もあったが、しかしだからといってそのよい部分まで否定するべきではない、という姿勢が随所に感じられ、だからキリスト教の思想は現状追認のイデオロギーではなく社会批判のための論理として読まれることになる。創造論や隣人愛が歴史のなかで果たしてきた役割、そして現代まで継がれた精神性としてのキリスト教の強靭さ。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
山本周五郎や司馬遼太郎、山田風太郎などの時代小説の書き手を一人ずつ論じた作家論。時代小説は近代小説が語り逃していたものを語るために選ばれた形式だったのだ、という指摘はなるほどなと。とりわけ面白く読んだのが山田風太郎を扱った章で、忍法帖のような奇想天外な小説だけが山田の真骨頂ではないのだと教えられた。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
プルーストに関わりのある専門家たちが、各々の視角から『失われた時を求めて』を語ったラジオ番組の書籍化。時間、登場人物、社交界などそれぞれの語り手が一つのテーマに沿った作品論ないし作家論を展開していて、『失われた時を求めて』の理解がより多面的になるよい本だなあと思いました。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
いわゆる巨匠の名画を、ほかの巨匠のコメントを添えて紹介していく。編年的な構成になっていて、読み進めていくと美術史がぼんやりとインストールされていくような感じがある。巨匠の目線を通して、絵の見どころを教わるという発想が極めて教育的ですげえよかったです。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
ある専門を極めた人が専門外のことを語ろうとするとき、しばしば無残な事態が発生するわけだが、本書も御多分に洩れずそういう感じがある。
が「ナイス!」と言っています。
ねりま
人々を忘却へと導く霧に覆われたブリテン島。息子を探して村を出て、決して容易くはない旅路を行く老夫婦に訪れる様々な出会い。忘却の霧を消し去るため竜殺しを目指す戦士と、それを阻もうとする老騎士との対決とその決着に、災いをもたらす残酷な記憶=「忘れられた巨人」と如何に向き合うべきかという問いが賭けられているように思うのだが、今は忘れられ、それが蘇った時災いをもたらす可能性をもつ記憶が、一方で老夫婦にとって救済でもあるというこの両義性こそ、その本質でありこの物語の深みなのだろうと思う。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(1454日経過)
記録初日
2013/11/07(1501日経過)
読んだ本
1215冊(1日平均0.81冊)
読んだページ
354544ページ(1日平均236ページ)
感想・レビュー
1205件(投稿率99.2%)
本棚
2棚
職業
大学生
外部サイト
URL/ブログ
http://amberfeb.hatenablog.com
読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう