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9月の読書メーターまとめ

ねりま
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9月に読んだ本
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9月のお気に入られ登録
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  • 巨椋
  • いのうえかずね
  • はーちん

9月のトップ感想・レビュー!

ねりま
クメール・ルージュの革命が進行するなかで、交差する少年と少女の人生。冴えわたる頭脳でゲームを楽しむ少年と、ポルポトの隠し子で真実を見抜く力を持つ少女。二人の主人公がギリギリの生存戦略で革命のなか戦うさまを、時にマジックリアリズムと近代小説的リアリズムとのあいだを自在に往復して語り、息もつかせぬおもしろさ。拷問と密告に支配された楽園のディテールに唸り、また奇妙な法則を世界に持ち込む語り手たちが強い印象を残す。
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9月のトップつぶやき!

ねりま

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9月の感想・レビュー一覧
17

ねりま
クメール・ルージュの革命が進行するなかで、交差する少年と少女の人生。冴えわたる頭脳でゲームを楽しむ少年と、ポルポトの隠し子で真実を見抜く力を持つ少女。二人の主人公がギリギリの生存戦略で革命のなか戦うさまを、時にマジックリアリズムと近代小説的リアリズムとのあいだを自在に往復して語り、息もつかせぬおもしろさ。拷問と密告に支配された楽園のディテールに唸り、また奇妙な法則を世界に持ち込む語り手たちが強い印象を残す。
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ねりま
ゲルマント家の夜会の折、語り手を不意に襲う記憶の奔流。そして彼は気付く、いつのまにか時は流れ、自身は老い、社交界もまたかつての相貌を失い別様に変質していたことを。これまでのテクストがこちらの身体に積み重ねた世界の記憶、それを操作する魔術によってこちらの感情を揺さぶり、そして語り手に遠からず訪れるであろう死の予感と、しかしそれでもなお書くのだという決意。老い衰えゆく世界の始まりと終わりがこの書物に内包され、最早書物が世界そのものでもあるのだが、その世界の痕跡が我々の身体に否応無しに刻みつく。
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ねりま
神学者パウル・ティリヒの生涯とその思想を辿る評伝。極めて優秀な神学者でありつつ、私生活では性的倒錯者でありアルコールに溺れる浪費家でもあったというアンビバレンスな人間像が提起され、それに強い興味を惹かれた。父の支配から逃れようともがく姿とか、亡命ユダヤ人としてアメリカで生きていくための自己演出に相当気を使っていたとか、そういう実存的な苦悩がとりわけ印象的だった。
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ねりま
1970年ごろに書かれた文章を集めた評論集。ヴェイユをたよりに祈ることの意味を探求した「存在しない神に祈る」、自身がかかわったICUの学生運動とその端末を記した「授業拒否の前後」の2篇がとりわけ強く印象に残る。信仰をただ観念のうちに留まるのではなくて生き方そのものが信仰の具現であるような宗教者(と田川氏をいっていいのかわからないが)の姿に感服する。
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ねりま
人々の「凡庸さ」から生まれる「全体主義」が現代社会に蔓延っているという認識にたち、アーレントの議論を参照して現代の全体主義を論じる。著者の気に入らないものに「全体主義」ーーアーレントの議論を援用しているがそれは「言葉のお守り的使用」にすぎないように思われるーーというレッテルを貼り批判する、という型は一昨年あたりにひと流行した「反知性主義」本と相似。故にアーレントの議論を既になんとなく知っている人間にとっては特に得るところはないように思われる。
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ねりま
電車にかかわったりかかわらなかったりするゆるいエッセイ。中年男性がぐだぐだする感じとか、電車への適当な距離感とかがよくてストレスフリーに文字を追っていけて、ここ最近寝る前にちまちま読んでいました。
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ねりま
元大蔵官僚が(おそらく)その人脈を駆使して著名な社会科学系の研究者に一筆書いてもらいました、みたいな文章が集められていて、アナール学派のもつ求心力みたいなものは強く感じられるのだが、表紙は結構詐欺っぽい。網野もウォーラーステインも分量そんなに書いてないです。
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ねりま
前近代の文芸にあらわれる擬人化を類型化し論じる。大学の講義がもとになっているテクストが主に収められた論集で、あとがきによると現代の擬人化文化まで射程に入れているとのことだが、本文は非常に禁欲的でそれが本書のよさでもあり物足りない部分でもあるように感じられた。
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ねりま
手書きからワープロ打ちになったことで小説の真正さが失われた、というようなニュアンスを伝えるあまりに素朴にすぎる文字列が冒頭に現れた瞬間悪い予感がよぎり、そしてその予感は不幸にも的中した。よしもとばなな、村上春樹が多くの読者を得た1987年を歴史の分水嶺において文学史を語ろうとするその語りのなかに、著者自身の記者としての経験が異物のように差し挟まれ興が削がれた。
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ねりま
冒頭に配された「最後にして最初のアイドル」がとにかく印象的で、アイドルはキリストを超える必要などなくて宇宙を創造する可能性そのものなんだよなってなる。
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ねりま
土屋氏のエッセイは好きで、そのエッセイの文体はこの本に収められてる往復書簡とも通じるのだけど、どうにも気が乗らなかった。たぶん相手役が(すくなくとも僕にとっては)よくなかった。
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ねりま
プリツカー賞受賞者が新聞・雑誌のインタビュー等で語った言葉をまとめ、その代表作の写真や解説ととも収める。とにかくごつい本で大変な労作であろうことをその物量が雄弁に語る。図版は見易いし写真はもちろんカラー。図書館でふと手にとって借りたんですが所有欲が湧いてくる本でした。
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ねりま
ミステリにあらわれる「顔の損なわれた死体」・「首無しの死体」。あるいは、顔が詳細に描写されない、表情がないものとしてテクストのなかにあらわれる人間たち。それらの顔を奪われた他者の形象を考察し、その意味を論じる。ミステリにおける死体に始まり、その顔の回復を図る探偵メグレを論じた一編で閉じられる本書は、通読するとミステリ論という印象が強く残るが、その射程の広さと深さはそのあいだに挟まれる各章が証明してもいるだろう。多くのことを勉強させていただきました。
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ねりま
いわゆる知識人的な立ち位置の人々に聖書についてインタビューしたものを所収。やはり読みどころは田川建三のインタビューだろう。キリスト教との出会いから語り起こされ、偶然の連続でザイールの大学で教鞭をとるようになるなどなど波乱の生涯を送ってきた人だとは知らなかった。田川の語る不可知論は、なんというか神に対する態度として非常にしっくりくるような感じ。
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ねりま
なぜヨーロッパにおいて資本主義が生まれたのか、それを問うために今西錦司の「棲み分け」理論に着想を歴史に適用し検討していく。時間的・空間的棲み分けという発想で歴史を語っていく手つきは大雑把に感じられもするがおもしろい。結論としては、ヨーロッパに特徴的にみられた「富の棲み分け」こそが科学革命・産業革命の駆動因となった、という感じ。
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ねりま
日本思想史にかかわる30冊の基本文献を取り上げたブックガイド。「日本」という対象がもはや自明ではなくなった現代の状況を前提にしようという雰囲気が全体に通底している。丸山真男の江戸思想研究や、色川大吉の民衆思想史のような古典を、現代の視座から批判的に紹介していてそこらへんをとりわけ勉強させてもらったという感じ。ポストコロニアル論を経由してかつて華やかりし民衆思想史を読むと見え方が変わってくるのだなと。
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ねりま
キリスト教にかかわった人間たちを「やくざ」に見立て、その血と惨劇の歴史をコミカルに叙述する大河小説。イエスの死にはじまり、叙任権闘争、ルターの宗教改革など、章ごとに独立した連作短編として読める。同著者のパンク仏教本同様、見立てと語り口のコミカルさは往時のテキストサイトを彷彿とさせるのだが、背景知識の膨大さ、ディテールの豊かさが抜きんでていてとにかく面白く読ませていただきました。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(1394日経過)
記録初日
2013/11/07(1441日経過)
読んだ本
1186冊(1日平均0.82冊)
読んだページ
344637ページ(1日平均239ページ)
感想・レビュー
1176件(投稿率99.2%)
本棚
2棚
職業
大学生
外部サイト
URL/ブログ
http://amberfeb.hatenablog.com