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2024年6月の読書メーターまとめ

大泉
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感想・レビュー
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ナイス
153ナイス

2024年6月に読んだ本
14

2024年6月のお気に入られ登録
2

  • 劫火
  • ITEMさん

2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

大泉
いわゆる「日常の謎」の系譜の中に、殺人事件の不穏さを密輸しようという試みとしておもしろく読みました。ませた高校生二人組の会話は軽妙で、これでシリーズを引っ張っていくつもりなのかしら。東京西部のどことなく殺伐とした空気感も印象的です。ブログに感想書きました。 https://amberfeb.hatenablog.com/entry/2024/06/11/000000
が「ナイス!」と言っています。

2024年6月の感想・レビュー一覧
14

大泉
2005年後半から半年間くらいのブログなど収める。『メタルギアソリッド3』完全版発売直前、同4準備中の頃だが、そうした小島秀夫個人のキャリア以上に、20年前の六本木ヒルズ勤務のサラリーマンの生態が記録されているという点がおもしろみかも。めっちゃつるとんたんでおうどん喰ってる!何故か重松清にどハマりしていておもしろかった。
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大泉
宿敵、ハンターの腹心の一人を保護することになったイースターズ・オフィスは、彼女に裏社会でない居場所を与えようと模索するのだが、ハンター陣営に忍び寄るシザーズの影が、そうした平穏への道を切り裂く。相変わらずのクリフハンガー的な引きに悶絶必至ですね。都市の覇権をめぐる複雑怪奇なパワーゲームは未だ決着の予感は全くありませんが、いまいちばんおもしろい小説の一つ!です。
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大泉
驚いたのが、表紙の写真でもわかるようにあれほど恰幅のよかった著者が痩せ衰えていたこと。もしかすると本書が最後の著書になるかも…という予感すらある。しかし以前はフレンチやイタリアンのあとにカツカレーを食べていたのだというからとんでもないですね。単に食べ歩きをするのでなく、生活の、自分自身の一部として飲食店に通うことを称揚するスタンスこそ、保守の最良の部分の一つでしょう。
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大泉
アメリカ合衆国論の、あるいはデモクラシー論の古典中の古典だが、読み進めて咀嚼するのに相当難渋した。議論の進め方が自由闊達かつ同時代の文脈を強く意識しているので、そもそも簡単には理解させてくれない本ではないかという印象を受ける。それでも、地方自治がいかにデモクラシーに活力を与えるか、公務員と裁判所の役割、連邦制の利点、地理上の特権性などなど、なんとか頭に残った…だろうか。
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大泉
いわゆる「日常の謎」の系譜の中に、殺人事件の不穏さを密輸しようという試みとしておもしろく読みました。ませた高校生二人組の会話は軽妙で、これでシリーズを引っ張っていくつもりなのかしら。東京西部のどことなく殺伐とした空気感も印象的です。ブログに感想書きました。 https://amberfeb.hatenablog.com/entry/2024/06/11/000000
が「ナイス!」と言っています。
大泉
量子力学とテロリズムにまつわる表題作、CGクリエイターの恐るべき秘密を描く「ジェリー・ウォーカー」、夢野久作の故郷の都市伝説を探る「猿人マグラ」など所収。どの短編も人間の暗黒を覗きみてしまったような読後感があり、大変楽しみました。直木賞を震撼させた『テスカトリポカ』の習作のような「くぎ」が最後に置かれていて特に印象的。どの短編も動物が恐ろしくてビビりますね。
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大泉
90年代後半から2000年にかけての『諸君!』連載の書籍化で、章ごとの独立性は強い。あとがきによると「隘路」としての80年代を書くことを共通の問題意識としたとのことだが、それをタイトルにしたほうが本書全体の見通しはよくなったと思う。特におもしろく読んだのは結部におかれた『エヴァンゲリオン』論で、宮崎勤事件を補助線とした「成熟」をめぐる読み解きは、20年以上経った今では絶対に出力不可能だろうと感じた。
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大泉
晩年の連載をおよそ10年越しに書籍化。「ハイキング」って俳句を詠むことだったんですね。東京で生まれ育った著者の思い出の地層がしばしばほの見えて、それがおもしろかったです。
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大泉
「映画の見方がわかる」は誇大広告で、主にアメリカンニューシネマの誕生から終焉期を解説した本としては有益。とはいえ『2001年宇宙の旅』の解説に顕著だが、画面ではなく制作者の意図を汲んで理解すべしという感じには辟易させられる。刊行当時はシネフィル的なものへのアンチとして機能していたのかもしれないが、今となっては貧困な見方といわざるを得ないでしょう。
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大泉
ちくま新書のシリーズ『世界哲学史』の長い補遺のような印象。特におもしろく読んだのは「世界哲学としての分析哲学」で、哲学史的な伝統から分析哲学という実践がどのように生じてきたか、「世界哲学」と分析哲学の関係性など論じられている。
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大泉
先史時代から現代まで幅広く取り上げているのが本書の面白みか。吉野ヶ里遺跡と清水寺がおなじ土俵に乗っているのはおもしろい。
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大泉
三内丸山遺跡から東京駅まで、東日本の名建築をスケッチとエッセイで案内。先史時代から現代まで幅広く取り上げているのが本書の面白みで、建築巡礼というよりは観光ガイド寄りのセレクトかも。
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大泉
標題通り、加藤典洋の対談をまとめたもの。相手によって加藤の調子が大きく変わるのがおもしろくて、吉見俊哉相手には相当な警戒感をもって言葉を選んでいる感じがし、養老孟司の『身体の文学史』についてはフーコーやラカン、レヴィ=ストロースらに比肩する深みを激賞し養老をやや困惑させている。後半部分は吉本隆明がらみのもので占められるが、うーん、90年代後半以降の吉本は、神がかり的というか、なにを真に受けたらいいかむずかしいわね。
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大泉
高島俊男のデビュー作。李白も杜甫も、官界で身を立てようとして十分には果たせず、しかしむしろその不遇がその詩作へと彼らを向かわせたようにもみえる皮肉。生きている時には不遇で後代に評価される…という芸術家のある種の典型のアーキタイプがこの二人なのかしら。とにかく始終漂白していて、読んでいて気の毒になった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2013/12/24(3849日経過)
記録初日
2013/11/07(3896日経過)
読んだ本
2170冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
652457ページ(1日平均167ページ)
感想・レビュー
2160件(投稿率99.5%)
本棚
2棚
性別
職業
大学生
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