「経営とは何なのか？」という切り口を、様々なテーマ（家庭、孤独、科学、文化などなど）に話を広げながら語りかけてくる。最初に、著者の「経営」の定義があるが、書籍全体で共通しているメッセージは「価値を奪い合うのではなく作りあうことが経営。対立を乗り越えて、共通の目的に向かって協力の道筋を見つけることが経営。」という2点に集約される。経営理論などもっと経営学に寄せてくるかと思いきや、そこはあっさりしているが、だからこそ本論のメッセージがすっきりと読める。

50冊分のノート術のエッセンスが詰まった一冊。 ノートを書く習慣がない私にとっては、「とにかく書きなさい。話はそれからだ。」と語ってくるような1冊でした。章立ては、行動、企画、整理、勉強、人生目標など目的ごとに記載されていて読みやすいです。ビギナーの方は、「まずは1日のToDoリストを作り、ハイライトを明確にする。」、「思いついたことはとにかくキーワードだけでもメモする。」「ノートをたくさん見る癖を作る。」の3つを意識すればよいと感じました。というか私はそこから・・・

「経営とは何なのか？」という切り口を、様々なテーマ（家庭、孤独、科学、文化などなど）に話を広げながら語りかけてくる。最初に、著者の「経営」の定義があるが、書籍全体で共通しているメッセージは「価値を奪い合うのではなく作りあうことが経営。対立を乗り越えて、共通の目的に向かって協力の道筋を見つけることが経営。」という2点に集約される。経営理論などもっと経営学に寄せてくるかと思いきや、そこはあっさりしているが、だからこそ本論のメッセージがすっきりと読める。

人間は自己家畜化を進め、形質を変化させてきた。その結果、より協力的で穏やかな性質（ストレス耐性）を持つものに有利になってきている。併せて、文化を変化させ、より動物的な生・子育て・死などを疎外し、タイパ/コスパなどの経済性に価値を置く社会を作ってきている。一方で、文化的なハードルを上げ続けた結果、ADHDなど文化の変化についていけない人間を病気として、扱う社会になってしまっている。確かに、スローダウンのための思想的な変革が必要と感じた。