ネタバレ初聴。Audible。AIが裁判官になるというのは、近い未来に起こりそう。判例主義の裁判所とAIって親和性高そうだし、使い方によってはいいかも、と思いながら読んでいたけど、まあ物語はそうはならない。酒浸りで家庭内暴力の父親を息子が殺す、という事件の裁判の結末は？AIの結論もそうだが、人間の裁判官、裁判員の多様な考え方がうまく描かれている。中国製のAIという設定もひねりが効いているし、尊属殺人、少年法、裁判官の出世レース、法廷での駆け引きと、細かく面白さを編み込んでいる。タイトルが良い。

ネタバレ初聴。Audible。堤真一さんの朗読がまるで一人舞台を見ているような、熱さが伝わってきて聞き応えがあった。文字で読んでいないので断言はできないが、違う作品の仕上がりになっているような気がする。漫才の最後の舞台は泣けたけど、堤さんに泣かされた気がする。「朗読とは何か」と考えているのだけれど、俳優の朗読は演劇に近い気がした。ある意味俳優が朗読するのに最適な本だったかも。本の感想というより朗読の感想になってしまうのは仕方ないくらい、堤真一さんの演技力を思い知らされることになった。今度ちゃんと本を読んでみよう。

ネタバレ初聴。Audible。声優の村瀬歩さんが朗読。不思議な食材を使って料理するレストランとその店を訪れる客のショートショート。奇抜な食材という設定の発想は面白いが、深みに欠ける。食材の選び方、調理法、レストランの従業員のキャララクター、お客様の背景、交流、どれも平凡。村瀬歩さんの朗読が聞いてみたくて聞いただけでした。朗読というより朗読劇に近いか。Audibleを聞いていると、「朗読とは何か」について探求したくなる。

ネタバレ初読。図書館。若かりし頃にエンタメとしての名探偵と助手として消費された二人が中年になって再会し、昔の事件を振り返る物語。設定が秀逸。名探偵の解決した事件の後も、事件関係者の人生は続いており、そこに名探偵は存在しない。虚構のような現実のような探偵と助手の不安定な関係を今更ながら回顧することで、見えてきた新しい関係がある。「わたしって鈍いおばさんなの？鈍いおばさんのふりをしてたら、自分でも本当の自分がわからなくなってきちゃった人なの？」って身につまされるな。

ネタバレ初聴。Audible。AIが裁判官になるというのは、近い未来に起こりそう。判例主義の裁判所とAIって親和性高そうだし、使い方によってはいいかも、と思いながら読んでいたけど、まあ物語はそうはならない。酒浸りで家庭内暴力の父親を息子が殺す、という事件の裁判の結末は？AIの結論もそうだが、人間の裁判官、裁判員の多様な考え方がうまく描かれている。中国製のAIという設定もひねりが効いているし、尊属殺人、少年法、裁判官の出世レース、法廷での駆け引きと、細かく面白さを編み込んでいる。タイトルが良い。

ネタバレ再読。シリーズ2作目。犬と過ごす日々を通じて、いろんな出来事に遭遇したり、いろんな人に出会ったり、嬉しかったり、悲しかったりの物語。「天使で悪魔とシャルロット」が痛い話だけれど良かった。

ネタバレ初聴。Audible。成瀬と成瀬に振り回される登場人物がどんどん愛おしくなってくる。成瀬の揺るがなさも、少しの迷いも魅力的だし、成瀬の良き理解者たる周囲の人たちの受容力も拍手喝采だし、滋賀という舞台を選んだ絶妙さも素晴らしい。成瀬の将来をまだまだ見続けたい気もする。

ネタバレ再読。これで37話を聞き終わったことになるそうだ。百物語まで続くのか、続けられるのか、シリーズ全体の行方も気になるし、1話1話のバリエーションとクオリティも気になる。ここまではいろんな話が聞けるという楽しさを存分に味わっている。どこが終着点かはわからないけれど、最後まで続いてほしいな。

ネタバレAudible。滋賀愛に溢れた青春小説。聞きやすかったってことは読みやすいのかな。成瀬のキャラが魅力的で、こんな風に自分の気持ちのままに歩んでいける若者って素敵だなと思った。そんなに簡単なことではないでしょうけれど。