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2024年5月の読書メーターまとめ

sucksuckhello
読んだ本
9
読んだページ
2272ページ
感想・レビュー
7
ナイス
47ナイス

2024年5月に読んだ本
9

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

sucksuckhello
超面白い!!!!日本ではイラクは危険な国とされ、欧米人と同じくイスラム忌避の空気もある(とても残念なことだ)が、まったくその実態を知らなかった。非常に勉強になったが、それよりもノンフィクションとしてあまりに面白かった。日本にいると想像もつかないことばかりが起きて、苦労された著者たちには申し訳ないが、その問題がいちいち面白い。文化人類学的、社会学の格好のテキストとしても読める良書。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
7

sucksuckhello
上出さんが小説を書いたと知りすぐに手に取った。文章を書くのが好きだ、とどこかのインタビューで答えていたが、単に好きなだけではなくて、デビュー作から才気が走りまくっている。マジックリアリズム山岳小説と言った感じの独特な雰囲気をワンシーンごとの丁寧な風景と心理描写でリアリティを持たせている。不気味な内容の割に文章のリズムも小気味よくグイグイ読めてしまう。アダルトチルドレン的な主人公は最初は人を小馬鹿にしたような態度で憎たらしいのだが、
sucksuckhello
2024/05/21 09:21

次々に起こる理不尽な事態に振り回され人生を振り返りながら、時折漏れ出る切実な純真さ・誠実さに好感を持ってしまうに至る。人間の考えたロジックや安全圏をいとも簡単に奪い去る一方で、文明のしがらみについて自覚させる崇高な山岳。そのモチーフを、おそらく上出さんの経験に基づいた身体的な知識を活かして使い切った小説だった。面白かった!

が「ナイス!」と言っています。
sucksuckhello
マジでほんとうにふつうの軽音部で面白い。男女関係のもつれで解散したりボーカルが下手だったりする謎のリアリティ。
が「ナイス!」と言っています。
sucksuckhello
いまや日本の古典の翻訳・翻案の仕事も多くなった古川日出男による『紫式部日記』現代語訳は、ときおりネットに流れてくる妙に読ませる働く女性のブログみたいな文体で面白かった。醒めた感性を持ちながらも社会と折り合いをつけつつ、奔放に、でも抑制された日記を書き散らす紫式部に好感を持ってしまう。楽しく読んでいたが、著者解題の文章で、古川日出男にしてはあまりにも切実な文章に胸が痛くなった(同時になんと見事な『源氏物語』評も披露されているが)。著者のバックグラウンドに関わらず、語り手を設定し自由に書き・読むのが小説の良さ
sucksuckhello
2024/05/14 20:59

(のごく一部!)なのにもかかわらず、その著者に対して揶揄・多くの義務を背負わせようとする輩は今も昔も変わらずいるということに驚くが、古川日出男と紫式部がそういった面で共鳴しているのが、また面白い。これもまた因果な話だが、面白いのだから仕方ない。メガノベルの印象が強い古川日出男のなかでも、中編作品の新たな代表作だと思う。

が「ナイス!」と言っています。
sucksuckhello
戦争とポピュリズム、国家による言論統制などの論考が多く、これまでよりも格段に重たい雰囲気の一冊となっていた。SNSやウェブのニュースでは良くも悪くもアテンションを引くための過剰な演出が飛び交う中で、ポップだが充実した内容を適度な頻度で届けてくれるゲンロンのような雑誌はとても貴重である。
が「ナイス!」と言っています。
sucksuckhello
義父が、子どもが産まれた時に僕と妻にプレゼントしてくれた一冊。レイチェル・カーソンもこの本の存在も知っていたが、読んだことはなかった。子どもの目で自然に触れることが、人生の喜びに通づるということを、詩情豊かなレトリックで教えてくれる素敵な一冊。こんな本をくれる義父をもてて良かったと思った。
が「ナイス!」と言っています。
sucksuckhello
超面白い!!!!日本ではイラクは危険な国とされ、欧米人と同じくイスラム忌避の空気もある(とても残念なことだ)が、まったくその実態を知らなかった。非常に勉強になったが、それよりもノンフィクションとしてあまりに面白かった。日本にいると想像もつかないことばかりが起きて、苦労された著者たちには申し訳ないが、その問題がいちいち面白い。文化人類学的、社会学の格好のテキストとしても読める良書。
が「ナイス!」と言っています。
sucksuckhello
経済政策がクソで底が抜け続けている日本。しかも少子化も進むし、一方で公立校への不信感から中学受験も加熱している。教育で格差を縮めるどころか格差を拡大して鞘取りする金の亡者ばかりになった印象。そんな中で経済的な事情で進学どころか自分の経験も諦めなければならない子どもたちがたくさんいると思うと大変に胸が痛い。この本に出てくるシングルマザーや多子家庭、マイノリティの家庭の話は、自分の周りでも漏れ聞こえてくる。大人として彼ら彼女たちにできることは何か、その考える縁を与えてくれる本。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/15(3811日経過)
記録初日
2014/01/14(3812日経過)
読んだ本
1190冊(1日平均0.31冊)
読んだページ
287560ページ(1日平均75ページ)
感想・レビュー
520件(投稿率43.7%)
本棚
1棚
性別
職業
IT関係
外部サイト
自己紹介

文学、怪獣、音楽、金融、ITあたり

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