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2025年1月の読書メーターまとめ

Tomozuki  Kibe
読んだ本
9
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2647ページ
感想・レビュー
9
ナイス
85ナイス

2025年1月に読んだ本
9

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Tomozuki  Kibe
著者は地方新聞の記者。取材ではなく個人的に硫黄島遺骨収集団に参加。本書の内容は収集団の苦労の実録・当時の戦況・なぜ硫黄島の収集は(沖縄と比べ)はかどらないか。の三つに分けられる。前二者も興味深いが「最大の戦後未処理問題は遺骨収集問題・その象徴は硫黄島」272p。戦後70年委渡って疎開期間が認められていないのが硫黄島。その理由は戦後、米軍の核秘匿地として利用され、返還後も米軍の飛行場利用(夜間訓練に最適)である地は半ば米軍基地のまま。そこに民間人の帰還や立ち入りを拒む理由がある。
Tomozuki  Kibe
2025/01/08 11:39

そしてマスコミは硫黄島を人の住めない土地と喧伝(戦前には1000人居住)していた責任をマスコミ人として自分の責任と背負う著者。  著者は最後に「人生の全部の運を使って」今上天皇に「硫黄島」について質問し、手ごたえのある返事をいただきやや安堵する。  だが日米の姿勢は関係者の死没による時間切れ逃げ切りであり、菅直人政権の時に少し動いたようにトップのやる気が全てである、と訴える。  現政権が靖国神社に参拝するなら、英霊の遺骨そのものの収集に力を入れるべきではないか。

Tomozuki  Kibe
2025/01/08 11:41

米軍の造ったエネミーセメタリィを発見できれば事態が一気に前進…不謹慎ながら「象の墓」伝説を思い出した。 遺骨収集に参加するためには人骨に対する座学がいるのね。人体に一個しかない骨を収集できれば「一人収容」。

が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
9

Tomozuki  Kibe
「アメリカのカナリア」…立場が弱く、社会の変動のしわ寄せを受けやすいために彼らの不満がアメリカの闇を表す。 戦時中、黒人将兵の士気向上のために平等の動き。 冷戦期には平等が看板の共産主義陣営に対するために平等を進める。 テレビの浸透により黒人層に白人の暮しが羨望の的に。 公民権運動は黒人にチャンスを与えることになるが、 近年は中間層と貧困層に分離する。BLM運動も通じて過激化
Tomozuki  Kibe
2025/01/31 11:03

白人女性の純潔と黒人男性の獣性神話・教育は実学か教養か?「高く買われる器用な奴隷」73p マルコムXスコッポロ事件…強姦なくとも死刑判決・世界的問題に91p 戦時中に「統合」はじまる109p 戦時中にワシントン行進→中止と引き換え111p 分離すれど平等→1942分離教育は劣等感の固定116p 冷戦下では平等呼びかける共産主義に対して赤狩りと譲歩118p ケネディの冷戦公民権134p奴隷制プランテーションは化学肥料・農薬と機械化で解消123p グリーンズボロ―・コーヒーパーティー124p  人種エチケット

Tomozuki  Kibe
2025/01/31 11:28

ブラックパワー破壊活動←キング「団結してもアメリカで孤立する」153p 統合教育…70年代白人が郊外へ・黒人中心部は財源弱く。バス運動失敗157p 「暴動はTVから。白人は黒人に無いものを持ってる」。平等を宣伝←アフリカ労働力移住166p 1833英奴隷廃止39p 80年代黒人中産階級の成長⇔貧困黒人と隔離179p 貧困男性結婚できず→母子家庭さらに貧困190p  麻薬問題→牢屋は隔離施設へ  BLM「ブラック・ライブズ・マター…黒人の命生活が問われてる!」運動→奴隷への補償・白人英雄の排除224p←警戒

が「ナイス!」と言っています。
Tomozuki  Kibe
本書は近代史の置ける1奴隷貿易の位置づけ。2奴隷船の内情。3廃止運動の展開・4廃止運動が実るまで。の四部構成。学校の授業では2を取り上げて茶を濁しているのは恥ずかしい。1さらに三角貿易は一隻がダイレクトに行っているのも知らなかった。クエイカーが大きく貢献。奴隷解放運動がジャコバン≒私有財産廃止に結び付くのか。結局イギリスでは有償廃止・アメリカもここで落とせば南北戦争は避けられた?
Tomozuki  Kibe
2025/01/26 10:39

往路はビーズ・綿布・武器→奴隷→帰路は砂糖99p?船長(帰路の人件費削減)水夫を厄介払い。忘八96p 奴隷商人は子供教育に投資・社会的向上へ102p 農奴性が消滅した英国では奴隷も自由←農奴の衰退で英国人の自由が回復112p保険金・奴隷海に投機114p 奴隷廃止はウエッジウッドらクエイカー精神の新たな目標へ123p 砂糖不買運動134p 奴隷貿易廃止と革命が同一化・英国にジャコバンが入ると危惧される。ロンドン委員会・アボリショニズムに警戒139p フランス革命「人の権利」「市民尾権利」能動市民144p

Tomozuki  Kibe
2025/01/26 10:54

解放地主トゥサンは当初フランス王国内での奴隷解放←革命政府で奴隷廃止の流れ⇔ナポレオン奴隷制復活レイシズム149pアミスタッド裁判177p 19c前半ジャマイカ・ガイアナで暴動197p 英国の自由化の流れで1833廃止。プランターの財産権は補償200p 年季奉公人の改善1838年廃止プエルトリコ1873廃止でカリブでは消滅205p 奴隷から移民へシェラレオネ開発に解放奴隷奨励213p クウエイカー草思社フォックスは勤労奴隷の解放奨励119p 債務奴隷の問題222p 半奴隷制インターナショナル224p

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Tomozuki  Kibe
副題にあるが本書はモンゴル帝国を女性視点で描く女性史。著者はモンゴル系の中国→日本人男性。モンゴルなんてバリバリの男性原理…と思ったら、男たちは戦争か牧畜に明け暮れ家庭を顧みる暇はないので家系と子弟教育は女性の仕事。故にモンゴルの男はもれなくマザコンで奥さん怖い。チンギスハンも例外ではないということ。(だが馬術とか牧畜とか武芸を教えるのは父親だと思うが。)史書に現れない女性の活躍は年代記の叙述に頼るところ多くずいぶん「叙事詩的」汁気の多い書ではある。著者の語学力(日本語・漢籍・中世イラン語)に感服。
Tomozuki  Kibe
2025/01/20 19:08

民の逃亡と鉄のモンゴルへの流出を防ぐ。実際にはモンゴル馬は軍民とも必要「絹馬交易」「茶馬貿易」264p レヴィテートがイスラーム法に合う?ダメ!271p エセン「土木の変」でとらえた正統帝を解放⇔すでに新皇帝が!内乱エセンの思うつぼ271p エセンは初めて「チンギスの子」でなくハンを名乗る273p 男子の孫が生まれてチンギスの血とオイラーと族長の血が融合276p 千戸制は匈奴以来283p マンドハイ妃によるチンギス再来・民族の国母299p

Tomozuki  Kibe
2025/01/20 19:09

しかし女性の影響力が強いのは分るが、その女性とは「男性的」な女性ではないか。この考えは女は女らしくという決めつけなのか著者的には。

が「ナイス!」と言っています。
Tomozuki  Kibe
黄禍論とは、漠然と欧米にあった東洋蔑視とそれに対する反撃を警戒する概念が、三国干渉を契機に「例の絵」とこれを描かせたヴィルヘルム2世が顕在化したものといえる。各国首脳も「わからなくもないが落ち着けヴィリー」といった対応。さらに日露戦争後の排日思想勃興(頭を抱えるノーベル平和賞受賞者ローズヴェルト)と二つの山を頂点に20世紀前後の日本人に対する欧米の視線を諷刺画を切り口に考察。日清戦争を契機に侍から兵隊へ変わる日本君。あとがきが「お楽しみいただけましたか」で始まる中公新書って。いや楽しかったけどさ。
Tomozuki  Kibe
2025/01/12 17:31

英は日本拡大が自国の利益と判断し三国干渉に入らず34p ドイツの孤立解消のためアジアの脅威煽る47p 三国干渉への独参加は露嫌い日本贔屓だった独国民にも意外・故に黄禍論49p 無知なヴィッキーデザイン黄禍論絵53p アジアの脅威以上にヨーロッパ内のごたごたすり替え57p 清へ各国こぞって借款67p 日本「戦乙女」無理104p 日英同盟は日本も孤立解消。英国は日露戦までは望まず。日露後の英に釘をさす意味もあり107p 米は日英を「門戸開放」仲間と認識113p父親的温情主義パターナリズム119p

Tomozuki  Kibe
2025/01/12 17:43

日本御指導によるアジアの目覚め←トンズー運動潰したことで盟主棄ててる135p 軍事力で「文明」認めさせる137p 戦勝で侍愛国心を広める141p ヴィッキー、日米の対立煽るが143p 移民問題 新聞が対立煽る。ロ止める159p アジア・モンロー主義(アジアのアジア)あるか?

が「ナイス!」と言っています。
Tomozuki  Kibe
超一流のプロから学ぶ。続編も読む。そーか、ディオはパラサイトだったのか!アカデミー受賞作韓国映画「パラサイト」を見たときはその独創性に驚いたが、その30年前に「上流家庭を乗っ取ろうとする下層階級」を描いていたか!
が「ナイス!」と言っています。
Tomozuki  Kibe
超一流のプロから学ぶ。荒木先生キャラシートを作ってキャラづくりしてたんですね。これ、清書して付録に付けてほしいな。TRPGにそのまま使える。てか近年のTRPGのキャラシートはこっちに近づいてる。使える魔法とスペックだけでなく、「お父さんの仕事」とか直接関係ないことまで書かせて質問しないとキャラの動かし方が分からない人が多いのだ。 一方、高千穂遥は「今の読者はキャラには自分が埋められる空白があるのを望む」て30年前に言ってはいる。
が「ナイス!」と言っています。
Tomozuki  Kibe
著者は地方新聞の記者。取材ではなく個人的に硫黄島遺骨収集団に参加。本書の内容は収集団の苦労の実録・当時の戦況・なぜ硫黄島の収集は(沖縄と比べ)はかどらないか。の三つに分けられる。前二者も興味深いが「最大の戦後未処理問題は遺骨収集問題・その象徴は硫黄島」272p。戦後70年委渡って疎開期間が認められていないのが硫黄島。その理由は戦後、米軍の核秘匿地として利用され、返還後も米軍の飛行場利用(夜間訓練に最適)である地は半ば米軍基地のまま。そこに民間人の帰還や立ち入りを拒む理由がある。
Tomozuki  Kibe
2025/01/08 11:39

そしてマスコミは硫黄島を人の住めない土地と喧伝(戦前には1000人居住)していた責任をマスコミ人として自分の責任と背負う著者。  著者は最後に「人生の全部の運を使って」今上天皇に「硫黄島」について質問し、手ごたえのある返事をいただきやや安堵する。  だが日米の姿勢は関係者の死没による時間切れ逃げ切りであり、菅直人政権の時に少し動いたようにトップのやる気が全てである、と訴える。  現政権が靖国神社に参拝するなら、英霊の遺骨そのものの収集に力を入れるべきではないか。

Tomozuki  Kibe
2025/01/08 11:41

米軍の造ったエネミーセメタリィを発見できれば事態が一気に前進…不謹慎ながら「象の墓」伝説を思い出した。 遺骨収集に参加するためには人骨に対する座学がいるのね。人体に一個しかない骨を収集できれば「一人収容」。

が「ナイス!」と言っています。
Tomozuki  Kibe
本編は3巻で終了。刊行に及んでのいろいろな補足。さらに7割はカーテンコールというべきか、登場人物・政治家・将軍元帥・文化人の列挙紹介。列伝というほどではない人名録。一言で切ってあるので客観的にどうよ、というか同時代人でいいのか、というところもある。ともかくルイ14世の時代である。
が「ナイス!」と言っています。
Tomozuki  Kibe
政治経済美術などの批評。ヴォルテールのことだからもっと「イギリスでは」の出羽守で切ってくるかと思ったらそうでもない。案外フランス第一ではある。ただし、ユグノーについては擁護の姿勢であるし、典礼問題についても「そのくらい信仰じゃないだろ外国じゃそのくらいは違いあって当然」とイエズス会を擁護する姿勢。 4巻は人名録。パラ読みだけして終わる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/01/16(4051日経過)
記録初日
2019/02/08(2202日経過)
読んだ本
511冊(1日平均0.23冊)
読んだページ
144779ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
509件(投稿率99.6%)
本棚
20棚
性別
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