2024年3月の読書メーターまとめ

読んだ本: 6冊

読んだページ: 1081ページ

感想・レビュー: 6件

ナイス: 58ナイス

2024年3月に読んだ本
6

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2024/03/27
推し、燃ゆ
- 宇佐見りん
128
登録
27396
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2024/03/24
もういちど生まれる
- 朝井リョウ
265
登録
4453
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2024/03/19
生きてるだけで、愛
- 本谷有希子
144
登録
1121
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2024/03/12
かか
- 宇佐見りん
128
登録
4021
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2024/03/10
ダンシング・ヴァニティ
- 筒井康隆
272
登録
432

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2024/03/02
共喰い
- 田中慎弥
144
登録
7139

2024年3月のお気に入られ登録
1

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ころっぷ

2024/03/27

詩的な表現が目を引く。やや肩に力が入った描写が伝わり難い所があるが、生っぽい感性、理屈では無い勢いがこの筆者の魅力なのだろうと思う。個人的には「かか」の方が作品としては優れていたと感じるが、芥川賞受賞は妥当だし、新しい世代の旗手として相応しい話題作だと思う。今後も期待したい。

推し、燃ゆ

宇佐見りん

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
6

が「ナイス！」と言っています。

連作の人物の絡ませ方、構成が現代的でスマートな印象。表現自体に飛び抜けたセンスがあるというタイプでは無いけど、器用さと俯瞰して纏め上げる才に長けた作家なんだなと感じた。異性を主人公にした時の違和を、どうにか薄めようとした苦心の跡が透けるので、本当に理の作家だと思った。

が「ナイス！」と言っています。

思考が次々と散乱していくモノローグが現代的。描写や言葉の選択のセンスはあると思うが、作品全体のバランス感覚にやや難があった気がする。それでも評価され、支持を受けている時点で素晴らしい才能なのだろうと思う。

まるで詩の様な、湿気た感性と言葉の響きが印象的な作品だった。独特な口語体で、極限られた時間のリアリティを切り取った潔さ。若さ故の爪の甘さも散見するものの、これだけのセンスを世間が放って置く訳も無く、その後の評価も納得の処女作だと思った。所々にそのまま額に入れて飾っておける程に鋭い語句があり、それが筆者の強い武器であると感じた。

が「ナイス！」と言っています。

狂騒的な繰り返しが、緩急自在に投げ掛ける人生の意味。ベテラン作家の実験精神には脱帽するが、目論見以上に読み手に深くコミットする作品になったのでは無いかと思う。まず他に類の無い中毒症状が、読書と生活の垣根をぶち壊していく様で小気味良い。筆者の捻くれた作家性には限界が無いかの様で恐ろしさすら感じる。

が「ナイス！」と言っています。

生理的な匂い立つ描写が肌に纏わりついてくるかの様。ねっとりとした湿度、物語が脈打つ感触までが感覚として残る読後感。同録の第三紀層の魚は、やや爽やかな所があるものの、行間によって察する事で短いながらも奥深い余韻を持たせる。どちらも方言による土着性が作品に独特なリアリティを持たせる。

共喰い

田中慎弥

あらすじ・内容

が「ナイス！」と言っています。

ころっぷ

34お気に入られ 3月の読書メーターまとめ

登録日: 2009/12/11（5251日経過）
記録初日: 2009/12/12（5250日経過）
読んだ本: 1040冊（1日平均0.20冊)
読んだページ: 234942ページ（1日平均44ページ）
感想・レビュー: 1040件（投稿率100.0%）
本棚: 39棚
性別: 男
年齢: 43歳
血液型: A型
URL/ブログ: https://eigahitotsumami.com/
自己紹介: 好きな作家は村上春樹、いしいしんじ、大江健三郎、中島らもなど。
好きな漫画家は井上雄彦、松本大洋、五十嵐大介、つげ義春など。

子供の頃から映画が好きで、今でも年間１２０本程観ています。
その昔は自主制作映画を作っていたりもしました。
現在は生活に寄り添う映画のお勧めを書いたブログをやっております。
よろしかったら覗いてやってください！
https://eigahitotsumami.com/
２０２２年１０月からnoteで小説を発表しています。
是非ご覧下さい！
https://note.com/eigahitotsumami