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2024年5月の読書メーターまとめ

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読んだ本
10
読んだページ
3203ページ
感想・レビュー
10
ナイス
392ナイス

2024年5月に読んだ本
10

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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ネタバレこれはもう、ページを捲るのがもったいないぐらい面白かった。特に、「成瀬慶彦の憂鬱」は最高。娘を持つ親の心境に、思わず、求められていなくても、強くうなずきながら(本当にうなずいていました)読み進めた。 宮島さんのインタビュー記事で、第3弾まではありそうということを知り、安心と期待で胸がいっぱいです。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
10

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元外科医、現高齢者医療に携わる現役医師の久坂部さんは、医療小説を興味深く読ませて下さいますが、本書は、そうした久坂部さんが最も得意とするであろう、終末期医療全般について語られた秀逸の新書でした。(不遜ですが)学ぼうというよりも、どういう切り口で、「老いを認めたがらない人たちへ現実を伝えるのか」その伝え方を知りたくて手に取ったのだが、元外科医の背景はさすがで、「第五章 新しいがんの対処法」は、最新の治療法である分子標的薬や免疫療法についても、実に的を得た簡便な解説で素晴らしい。大変勉強になった。
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引きこもりに陥って50歳近くになる草鹿秀郎がとある殺人事件の容疑者として逮捕された。残虐な大事件であるため捜査一課が入り、所轄の刑事、奥貫綾乃はセクハラ常習犯の梅田刑事と気の進まない裏付け捜査に従事する中、草鹿の人生の転落過程を見聞きすることになり、新たな真実に直面、最後は驚きのどんでん返し~8050問題、新興宗教を巡る詐欺、年金搾取問題といった話題が絡み、社会派サスペンスをぐいぐい読ませる葉真中さんの面目躍如のスリリングなプロットにぐいぐい引き込まれました。
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本書は、人生にまつわる15のテーマについて、経営の観点でコミカルに分析を進めていく。筆者の言う経営とは、具体的には「目的と手段の不協和音が生じていないかどうかの分析」と感じた。この手法、経営を、軍隊の立案する行動計画に見立て、目的を達成するための戦略を練り、具体的目標を実現するための戦術を立てる考え方に通じるものを感じる。一貫したユーモアは、節題を既存の作品のパロディで作成している辺りにも表れており、楽しかった。芸術の分析はいまいちピンときませんでした、芸術語れないな僕。
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話題になっているNHKのドラマを見る前に読破しようと、ドラマは録画で後の楽しみにとっておきつつ手に取った。代理母出産がテーマであるが、貧乏、尊厳、夫婦、人権が入り乱れ、人同士の敬意、母性、子供は親のもの?といった重要な問題を常に考えさせられる。一貫して、読みながら、「ヒリヒリ」感を突きつけられ続け、でも一気に読んでしまうプロットだった。第三章の「受精行脚」は読んだあとに、「そういう意味のタイトルだったのか」と愕然。衝撃のラストで、子供の人権って何だろうと考えさせられた。
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太田さんの小説は、いつも読むたび、その小気味よい展開と複雑ながら精緻な伏線に驚かされ、のめり込むように楽しんでいる。本作は、大企業の工場で働く4人の非正規工員が不当な労働環境と雇用条件と戦うべく立ち上がるプロセスを感動的に描いているが、予備知識なく読みはじめ、警視庁が追いかける矢上、脇、秋山、泉原の4名が「一体何をしでかしたんだ」と導入で思わされたものの、読み進めると、何とも恐ろしい権力者たちの、弱者への罠...。とりわけ、第四章で、4名が自ら本の虫となり学んでいくプロセスの描写が迫力と感動だった。
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沖縄本島への米軍上陸を前に出発した疎開船対馬丸の悲劇を綴ったルポ。潜水艦の脅威は常識となっている時期、両手を上げて疎開に乗り出したわけではない時勢がよく理解できる。それにしても、実際に被弾してから沈没するまでの地獄絵図を描いた「撃沈」と、生き残りの方々からの聞き取りで判明した決死の漂流の描いた「死とたたかう漂流」はもちろん、6名の生き残りの方々の語りを生々しく収載した下りを読んでいると、戦争を決して許さない気持ちが新たになるとともに、尖閣の脅威が現実になりつつある現在、考えさせられた。
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中学2年生の佐久間優斗とアメリカの投資銀行に勤める久能七海が偶然のきっかけで「大屋敷のボス」と出会い、3つの謎解き「お金自体には価値がない」「お金で解決できる問題はない」「みんなでお金を貯めても意味がない」に挑みながら、社会にとって大切なことを学んでいく。しっかりと小説になっていて飽きることなく読ませられ、お金に関する【一本筋の通った考え方】が披露されていく。毎日働きながら、時に、教育費やローンにめげながら、でも、「こうありたいものだなあ」という理想も大切にできるポリシーに巡り会えた心持ちです。
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大きな自然災害が発生し、急性期を過ぎてからも、被災者一人ひとりの困難に添い遂げる続ける事業である「災害ケースマネジメント」がどんなものなのかを知りたく手に取った。弁護士である筆者らしく、法律論から考える被災者支援の視点が興味深い。多くの専門家集団がステークホルダーとして登場するが、一構成員としてどのように関わるのか、今後、しっかりと考えていきたい。
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ネタバレこれはもう、ページを捲るのがもったいないぐらい面白かった。特に、「成瀬慶彦の憂鬱」は最高。娘を持つ親の心境に、思わず、求められていなくても、強くうなずきながら(本当にうなずいていました)読み進めた。 宮島さんのインタビュー記事で、第3弾まではありそうということを知り、安心と期待で胸がいっぱいです。
が「ナイス!」と言っています。
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昭和35年に発生した浅沼稲次郎社会党委員長の刺殺事件を決行した山口二矢の心情を詳細に取材した沢木さん初期の渾身のルポ。あとがきにもあるように、浅沼委員長の半生についても詳細に取材しており、安保の時代の社会党の運命など、詳細に時代考証がなされている内容。もっとも、二矢の浅沼刺殺決行の下りは手に汗を握るリアルさで、偶然に偶然が重なってしまうことのお恐ろしさを痛感した。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/02/09(3788日経過)
記録初日
2008/08/15(5792日経過)
読んだ本
549冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
178305ページ(1日平均30ページ)
感想・レビュー
466件(投稿率84.9%)
本棚
10棚
性別
職業
専門職
外部サイト
URL/ブログ
https://www.facebook.com/shinji.inada
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