読書メーター KADOKAWA Group

2024年5月の読書メーターまとめ

TANA
読んだ本
15
読んだページ
3734ページ
感想・レビュー
10
ナイス
46ナイス

2024年5月に読んだ本
15

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

TANA
序盤、小鹿田の人々や亀之助がリーチと出会い芸術に目覚める場面はほんとうに感動的。芸術は、世界と出会うことは、確かにこのように美しいものだったと思わされる。 一方、主要人物であるリーチや柳宗悦や濱田庄司らは、富裕に産まれ成功をおさめ世に名を残して死んだ人々であり、貧しく産まれ同じく芸術を志しながら無名のまま死んだ亀之助との対照は残酷ですらある。 このコントラストは、無名を尊ぶ「民藝」の思想と、有名性によって成立する「芸術」の対立、民藝のコンセプトが抱える根本的な矛盾と相似形を成しているように思える。
TANA
2024/05/16 00:06

リーチは金もあり才能もあり運もあり家族もあり名誉もある。亀之助には何もなく(少なくとも亀之助にリーチや柳に匹敵する才能があるという描写はない)恋人さえも捨てて芸術の道を選んだのにも関わらず、ついに無名のまま死んでしまった。いや、彼は家族を残して幸せに暮らしたのだ…とリーチは振り返るが、本当にそうだろうか。芸術家が一つの作品も評価されぬまま死んだことが、この物語の世界観の中で幸せだったとは、僕には思えない。

TANA
2024/05/16 00:09

序盤の描写があまりにも感動的だからこそ、終盤に至ってその矛盾の残酷さが際立つ。いや、芸術とは、世界とはそんなものだ、と達観することを促す作品でもないので、だからこそなおさら、その矛盾のあまりの深さを感じてしまう。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
10

TANA
面白いしすごく読み応えあるけど、不思議と今の自分には刺さらなかった。今の自分には子供がいて、反出生主義みたいな考え方が入ってこないのかもしれない。面白い作品なので評価はされるべきだと思う。
TANA
ネタバレ最高だ!こういう漫画を読むために生きていると言っても過言ではない。まさかのドゲセンまで登場とは…板垣ユニバース万歳!
TANA
ネタバレ母親が犯人まではなんとなく想像ついたけど、最後の最後の大オチにビックリ。スプラッターシーンも多くて見応えがある。ポップな復讐モノの漫画が多い昨今、いじめというテーマの重さに釣り合う重厚なシーンが続き、テンポよく読めながらも読後感はズッシリ。3巻とコンパクトながらヘビー級の面白さ。最高に爽快。自分にとっては、こういう漫画に出会えて感動した、という種類の作品。ありがとう森田先生。
が「ナイス!」と言っています。
TANA
次巻が完結とのこと。テンポよく物語が進み心地よい。まさかの展開の1巻、承前の2巻、さて3巻はどうなる。
が「ナイス!」と言っています。
TANA
いわゆるファスト教養・ビジネス教養的な本並びにそれらを受容する知的態度の起源は明治時代にあり、エリート層による「教養」と、非エリート層による「修養→自己啓発」の対立は連綿と続いてきた。現代に至り、読書は得たい情報の周りにある「ノイズ」であるが故に排除され、ファスト教養的なものが隆盛を極める。しかし著者は、ファスト教養的な知的態度であっても受容者はノイズに触れてしまう、つまり教養/修養→自己啓発は原理的に区別し難い営みであることを指摘する。 読みやすくもスリリングな展開で、最後は読者に希望を与える。
が「ナイス!」と言っています。
TANA
序盤、小鹿田の人々や亀之助がリーチと出会い芸術に目覚める場面はほんとうに感動的。芸術は、世界と出会うことは、確かにこのように美しいものだったと思わされる。 一方、主要人物であるリーチや柳宗悦や濱田庄司らは、富裕に産まれ成功をおさめ世に名を残して死んだ人々であり、貧しく産まれ同じく芸術を志しながら無名のまま死んだ亀之助との対照は残酷ですらある。 このコントラストは、無名を尊ぶ「民藝」の思想と、有名性によって成立する「芸術」の対立、民藝のコンセプトが抱える根本的な矛盾と相似形を成しているように思える。
TANA
2024/05/16 00:06

リーチは金もあり才能もあり運もあり家族もあり名誉もある。亀之助には何もなく(少なくとも亀之助にリーチや柳に匹敵する才能があるという描写はない)恋人さえも捨てて芸術の道を選んだのにも関わらず、ついに無名のまま死んでしまった。いや、彼は家族を残して幸せに暮らしたのだ…とリーチは振り返るが、本当にそうだろうか。芸術家が一つの作品も評価されぬまま死んだことが、この物語の世界観の中で幸せだったとは、僕には思えない。

TANA
2024/05/16 00:09

序盤の描写があまりにも感動的だからこそ、終盤に至ってその矛盾の残酷さが際立つ。いや、芸術とは、世界とはそんなものだ、と達観することを促す作品でもないので、だからこそなおさら、その矛盾のあまりの深さを感じてしまう。

が「ナイス!」と言っています。
TANA
仕事関係で。通信業界の現状が勉強できた。ビッグテックと華為がいかに強く、NTTがいかに厳しい戦いを強いられているかが分かった。NTTの次世代通信関連の研究開発費が年間数千億円に対して、ビッグテックは年間数兆円。欧州はEUで連帯しているし、中国は政府がバックアップしてグローバルサウスを巻き込んでいる。NTTは独自路線でワンチャン狙いということだけど、かなり厳しそうだ。海底ケーブル工場の取材は読み応えがあった。
が「ナイス!」と言っています。
TANA
ネタバレ1巻と2巻をまとめて。 読んでてつらい。渡辺くん… 「いかにも陰謀論にハマりそうな人」の主人公。 主人公が障害者雇用の非正規労働者として働いていると思しき描写もあり、マルチ、恋愛、学歴、劣等感…色々な環境のなかでぐつぐつと陰謀論が煮詰められていく。 どう考えても彼の人生が詰んでいきそうな展開なのだが、そこは魚豊先生なので、どういうふうに描いていくのか。
が「ナイス!」と言っています。
TANA
最終巻。 先生こと江土の目的はなんだったのか、古田と馬場はなぜ、殺される危険を冒してまで江土に深入りしたのか。単にそういう人間たちだったから?いまいち読み解けなかった。打ち切りだったのか?人物の内面の描写があっさり終わってしまった。その点「Route End」の方が、結末に納得感があったし、犯行も派手で見応えがあったかも。
が「ナイス!」と言っています。
TANA
10巻と11巻をまとめて。ウシジマくんの背景は平成の東京や郊外だった。九条の大罪を読むと、時代が令和になっても平成が続いていることを感じる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/02/15(3779日経過)
記録初日
2014/02/15(3779日経過)
読んだ本
194冊(1日平均0.05冊)
読んだページ
46472ページ(1日平均12ページ)
感想・レビュー
67件(投稿率34.5%)
本棚
6棚
性別
年齢
32歳
血液型
B型
職業
技術系
現住所
東京都
URL/ブログ
https://plus.google.com/112426101838685651850
自己紹介

2014年2月より記録開始。基本的には、参加以降に読み終えた本について記します。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう