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[漂流]を読んだ後、この作品を読むとまた別の感覚がよぎりますね。伊作の成長を横目に、物語的にはある種当然ともいうべき恐ろしい結末に向かって突き進んでゆきます。悪事身に返るということでしょうか。役人にばれそうになったところは、ちょっと心臓に悪かった。

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ネタバレ島へ漂着してから早いうちに仲間が死に絶え、絶望に沈みそうになる気持ちを信仰や、あきらめにも少し似た悟りに転化していく。本職でないながら、特に八五郎らの工夫と技術により、船が建造されていく様は胸が熱くなった。八丈島から江戸へ帰還の際、再度漂流しかけたのには、もう勘弁してやってくれと無事を一緒になって祈っていた。本編が始まるまでの数話のエピソードも、興味深い。

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時々クスリとは来るけれど、何かぶつ切り感がして少し不完全燃焼です。でも、仲村さん(の突っ込みというかキャラ)は割と気に入ったし、合コンのシーンは読みながらアカン、これはアカンやり方やでぇ・・・と、梅酒飲みながら口走ってしまった。

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｢われ思う、ゆえに･･･｣:人類に近づくように設計されるにしたがいロボットにも、原始の人類がそうであったように信仰心が宿るのでは、との考えは面白い。と同時に、現在の宗教事情の通り争いの火種に発展しそうで怖いですね。コレと、迷子のロボットが良い。昔読んだ東京創元社版と比べて、表現が落ち着いていて文章も理解(想像)がしやすいものの、額に青筋立てて、顔を真っ赤にして怒鳴り散らしあいをしていたシーンが、頭に血が上りながらも冷静にTVドラマ風の皮肉を交えた討論会になっていたのは、現代的だなと思いました。

われはロボット〔決定版〕アシモフのロボット傑作集 (ハヤカワ文庫 SF)アイザック・アシモフ

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あらすじ・内容

ナイス ★3

コメント(0)2016/09/06

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ネタバレ結局、｢乗り手｣って何だったんだろう。親が子に残す影響を表していたのでしょうかね。各乗り手達の能力も、コントロールできれば素晴らしい栄光を手にできるでしょうから。母にしたことに比べたら大人しめだった乗り手達も、グレースが物心つきだしたら大暴れしだすのかなと。特に説教師･･･。

モッキンバードの娘たち (海外文学セレクション)ショーン・ステュアート

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あらすじ・内容

ナイス

コメント(0)2016/08/23

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証拠の性質･名誉の幽霊･黄色の壁紙が良かった。特に黄色の壁紙は子供の頃、実家のトイレにある土壁の模様や、寝床の天井の古い板の木目が人の顔等のように見えて、それに時々睨まれているような感覚がして震えてたのを思い出させた。

淑やかな悪夢 (創元推理文庫)シンシア・アスキス他

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あらすじ・内容

ナイス ★4

コメント(0)2016/07/24

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ネタバレ行く先々で女性が虜になる金持ち美形主人公が、様々な人と出会い、小説を書く気になるまでの話。言い訳めいた著者の言葉で終わったが、著者の今後の姿が主人公の今後の姿と思いたい。よく文章に出てくるフローベールや、メーテルリンクは知っていたが他は全く知らず、それについてだらだらと論が交わされるところは少し苦痛だった。また勉強してから読み直します。