従軍慰安婦問題とは，旬は過ぎつつある話題だから小説の題材になり得るものか。ドルチェの魚住久江の視点から，姫川玲子が像となって現れてくると，これはこれで良いもの。この作品はストロベリーナイトシリーズだと思うが，魚住が中心となって捜査が進む。姫川の検事との色恋が，無味乾燥な気がしてどこか引っ掛かりがある。

やや前作から間隔があいての読書であったので，自分の感覚がどうにも戻らない。歌舞伎町セブンと東刑事とのシンパシーは悪くないけど，と警視総監と公安のような大きすぎる立場と現場感覚は決定的に対立するものだろう。

従軍慰安婦問題とは，旬は過ぎつつある話題だから小説の題材になり得るものか。ドルチェの魚住久江の視点から，姫川玲子が像となって現れてくると，これはこれで良いもの。この作品はストロベリーナイトシリーズだと思うが，魚住が中心となって捜査が進む。姫川の検事との色恋が，無味乾燥な気がしてどこか引っ掛かりがある。

聖フランチェスコの生涯でアッシジの修復現場を想像し，楽園でマハさんの名作を思い出す。たまの短編もよいもの。

歴史領域での西洋美術概説より，少し丁寧な分かりやすい説明。入門書としてだけでは無く，一巡して再度基本が確認できる。