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2024年10月の読書メーターまとめ

みき
読んだ本
6
読んだページ
1908ページ
感想・レビュー
6
ナイス
166ナイス

2024年10月に読んだ本
6

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • ね

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

みき
ヤバいくらい面白かった。なにこれ。演劇の魅力は臨場感だと思うけど、どのシーンも「今、目の前で」演じられている空気に引き込まれて、息継ぎなしの一気読みだった。自分が観客の1人になったみたいに、登場人物の演技から目が離せない。同時に自分が舞台に立ったように、劇中劇に没頭する。というか劇中劇もレベル高。音楽にあまり興味無いから蜜蜂と遠雷は未読だけど、こんな擬似体験させてくれるなら、1度読んでみようかな。あとがきに出てきたダンデライオンは、紅天女ですね。いつか読みたいな、完成版の戦争と電話。
みき
2024/10/22 23:00

何が凄いって作者はこの熱量溢れる物語を、膨大な取材、つまり努力と経験で書き上げてるってことだと思う。膨大な取材を経ると理屈っぽくなりがちだけど、ウンチクは物語に消化されて場面に感情も乗ってる。この方の著作はいくつか読んだけど、ホラーもコメディも耽美も青春ものもあって、それぞれがハイレベル。カメレオン俳優ならぬカメレオン作者。そりゃ直木賞も取りますわ。脱帽。

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
6

みき
ヤバいくらい面白かった。なにこれ。演劇の魅力は臨場感だと思うけど、どのシーンも「今、目の前で」演じられている空気に引き込まれて、息継ぎなしの一気読みだった。自分が観客の1人になったみたいに、登場人物の演技から目が離せない。同時に自分が舞台に立ったように、劇中劇に没頭する。というか劇中劇もレベル高。音楽にあまり興味無いから蜜蜂と遠雷は未読だけど、こんな擬似体験させてくれるなら、1度読んでみようかな。あとがきに出てきたダンデライオンは、紅天女ですね。いつか読みたいな、完成版の戦争と電話。
みき
2024/10/22 23:00

何が凄いって作者はこの熱量溢れる物語を、膨大な取材、つまり努力と経験で書き上げてるってことだと思う。膨大な取材を経ると理屈っぽくなりがちだけど、ウンチクは物語に消化されて場面に感情も乗ってる。この方の著作はいくつか読んだけど、ホラーもコメディも耽美も青春ものもあって、それぞれがハイレベル。カメレオン俳優ならぬカメレオン作者。そりゃ直木賞も取りますわ。脱帽。

が「ナイス!」と言っています。
みき
角田光代さんは好きだけど、紙の月と同じく主人公が地雷。破滅的な主人公が転落する話って読んでて隠隠滅滅としてくる。執着を擬人化したような主人公と、薄情を擬人化したようなマモちゃん。片思いに呪われて、生きながら怨霊化したような主人公に胸焼けして、途中飛ばし読みだった。こういう人いるな、という意味では興味深いんだけど、恋愛というよりも、いい歳した息子に執着する母親みたいで読んでてしんどかった。
みき
2024/10/18 18:29

皆さんの感想を読んでると、共感した/出来なかったにぱっくり2分されてて面白い。私は自分の祖母が父になりふり構わず執着する様を思い出して「しんど」と感じたけれど、言葉に出来ない感情をリアルに描いて、大勢の読者の心を動かすのはすごいな。

が「ナイス!」と言っています。
みき
著者のエッセイは読んだことあるが、小説は初めて。かもめ食堂などの映像作品から、ホンワカした作風を想像していたら、思ったよりもずっとリアルだった。そっか4200万貯金があっても45歳から80歳まで生きたら一か月10万円しか使えないのか、って感じ。まるでテント生活のような侘しさと、暇な身分で用事のある嬉しさ、一度リセットしたからこそ感じる服飾の大切さなど身に染みた。あと母親が、日本によくいそうな良妻賢母型の毒親でリアルだった。本人にも制御不能な支配欲って感じ。最後の姪との会話に救われた。
が「ナイス!」と言っています。
みき
前半1/3までは、「なんか登場人物みんなスカしてんなあ。理屈っぽいのに浮気性だし、これ面白くなるのかな」と不安だったけれど、波乱が起こってからは一気読みだった。居心地よかったはずの環境が、次第に窮屈になっていく様はヤドカリみたいだ。恋愛小説だけど主人公は真の仕事人間で、がむしゃらに夢に向かっていくのはもはや業なのだろう。意識と無意識、自己認識と他者から見た自分。神名こそ生粋のテイカーだけど、表現に自分自身さえも捧げる芸術家ぶりに、周りがそれを赦し、時に傷つけられても奉仕してしまうのは分かる気がする。
みき
2024/10/14 00:11

あと男性陣が律儀に実家に帰るなか、主人公はなぜ親兄弟の影が全くないのだろう? 美穂がもらわれっ子なのは読んだけど、何か設定を読み落としたのだろうか。

が「ナイス!」と言っています。
みき
この本凄いな!? 情景やその場の雰囲気が文字から立ち昇って来て、途中から完全に本の中に引き込まれてしまった。こんな読書体験は久しぶり。前作は大人のためのラノベ風だったけれど、今作は読みやすさやキャッチ―さはそのままに、世界観や人物像が厚みを増して読み応えあった。直木賞作家なんだよね……なんて贅沢なキャラ文芸なんだ。小川朔と新城の掛け合いとか、ちょっと中二病入った諸設定とか、作者の趣味全開で楽しそうに書いているのも魅力。ぜひシリーズ名をつけて続けて欲しい。
が「ナイス!」と言っています。
みき
六冊目の村田沙耶香。特に面白かったのは、素敵な素材、素晴らしい食卓、魔法のからだ、街を食べる、孵化。一般的な感覚の主人公が、理由あって境界を越える話が好き。生命式は殺人出産を、パズルはハコブネの知佳子を思い出した。サルトルの嘔吐みたいに記号化された世界がゲシュタルト崩壊してるんだけど、根底に仏教的な循環思想があるから読んでて安心感ある。お父さんのベール、リアルに想像してしまった。ペルソナが統一できないから、SNSが出来ない気持ち分かる。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/03/22(3903日経過)
記録初日
2014/04/12(3882日経過)
読んだ本
276冊(1日平均0.07冊)
読んだページ
75453ページ(1日平均19ページ)
感想・レビュー
272件(投稿率98.6%)
本棚
6棚
性別
自己紹介

たまに猛烈に読みたくなって、図書館に走ります。ドライで都会的な小説が好きです。特に好きなのは(以下敬称略)吉田修一、角田光代。最近ハマってるのは凪良ゆう、町田そのこ、カズオイシグロ。他に奥田英朗、辻村深月、柚木麻子、有川浩、よしもとばななも好きです。

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