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2024年4月の読書メーターまとめ

koji
読んだ本
7
読んだページ
2251ページ
感想・レビュー
7
ナイス
827ナイス

2024年4月に読んだ本
7

2024年4月のお気に入り登録
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2024年4月のお気に入られ登録
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2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

koji
久しぶりの新川帆立さん。デビュー作「元彼の遺言状」が売れ、その後「月9」2連発で勢いに乗っていましたが、この2年一寸名前を聞かなくなっていました。ネットで見ると、少し体調を崩されているようで心配です。また輝きを取り戻すことを願い、久しぶりに新川さんを読みました。新川さんの小説は、①登場人物のキャラ立ち、②推理小説として論理展開の鮮やかさ、③30代女性への応援歌が特徴ですが、本書は弱者への労りにも目配りされています。私も今は中小企業勤めですので、競争の公平性のなさを痛感しており、納得感の高い読書でした
が「ナイス!」と言っています。

2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

koji

3月は、経済4、坂の上の雲2巻、鉄道旅の本3、文学評論1。内田百閒さん、宮脇俊三さん、乾さん(産経新聞記者)の3人の鉄道タビリスト(造語です)の鉄道乗り比べを読んで、鉄道好きの心をくすぐられた月でした。4月です。皆様、新年度もよろしくお願いします。2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3073ページ ナイス数:543ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/44533/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
7

koji
【長谷川宏著「日本精神史近代篇」に登場する7人を長谷川さんの言説と共に辿る旅の第3回】。誰もが知っている「麗子像」の岸田劉生(1891-1929、享年38才)。最近、日経新聞でお孫さんの岸田夏子さん(画家)が、母麗子さん(画家)を語る記事を読み、麗子さんが、正座の痛みに耐え、遊ぶこともなく、じっとモデルを務めていたことを知りました。父への尊敬だったそうです。長谷川さんによれば、岸田劉生は「写実の先の深い神秘」を追求する探究心旺盛な画家でした。ここにも、近代の西洋と日本の融合を求めた日本人の精神が見えます
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koji
完結。司馬さんが作家として脂の乗りきった40代のかなりを費やした「この畢生の大作」をほぼ3ヵ月かけて読み切って放心しています。あとがきに「満州における陸軍の作戦は、最初から自分でやってみた」とあります。このように一人で調べ、考え抜き、文章に起こし推敲したからこそ、堅牢で臨場感溢れ、又香気を感じる(特にラスト「雨の坂」は秀逸)作品になったのですね。感服です。さて8巻の感想。瀬戸際の日本を救った日本海海戦。最早奇蹟ではありません。司馬さんの筆も踊り興奮が伝わります。全体の感想は、これから読む関連書籍で少しずつ
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koji
第7巻は、日露戦争の陸軍のクライマックス奉天会戦。九分九厘勝ち戦のはずが極度に過敏で恐怖体質のクロパトキンの迷走する指揮ぶりにより敗北を喫したロシア。しかし最大の悲劇は、独裁者の機嫌を損じまいとする官僚の保身の犠牲で死なねばならなかった兵士達。司馬さんは、その専制支配を糾弾します。司馬さんのジャーナリスト精神の本領発揮です。一方日本も、英米への働きかけによる講和交渉において失策を重ねます(特に駐米公使高平小五郎)。更に秋山真之も過敏な神経症にかかります。英雄譚と真逆に戦争が進むこの巻。愈々ラストの第8巻へ
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司馬さんは、この巻で一つの思考実験をします。もしロシアが日本に勝てば、国会議事堂は高等警察本部になり、日比谷公園にギリシア正教の大伽藍が造られ、横須賀・佐世保は一大軍港に、対馬には銃殺刑の執行所を設けられると占領の状況を描いてます。これは帝政ロシアの恐ろしさと同時に、現代の露ウ戦争につながる既視感を感じます。そう考えると、司馬さんが描いた当時の日本の軍人の規律、高潔さ、戦略眼、鷹揚さ、及び兵士の士気の高さは今の日本も救ったのですね。もう一つ本巻の明石元二郎の大諜報。ここは佐藤優さんの見解を聞きたい所です
本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
2024/04/18 20:09

☆ ナイスありがとうございます。ご感想の最後の部分に関して上記『完全読解 司馬遼太郎『坂の上の雲』』(佐藤優 片山杜秀/文藝春秋刊参考になるのではないかと思います。駄文失礼。

koji
2024/04/19 19:49

本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)さん、コメントありがとうございます。まず全巻読破、頑張ります。その後で、是非読んでみます。

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久しぶりの新川帆立さん。デビュー作「元彼の遺言状」が売れ、その後「月9」2連発で勢いに乗っていましたが、この2年一寸名前を聞かなくなっていました。ネットで見ると、少し体調を崩されているようで心配です。また輝きを取り戻すことを願い、久しぶりに新川さんを読みました。新川さんの小説は、①登場人物のキャラ立ち、②推理小説として論理展開の鮮やかさ、③30代女性への応援歌が特徴ですが、本書は弱者への労りにも目配りされています。私も今は中小企業勤めですので、競争の公平性のなさを痛感しており、納得感の高い読書でした
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第5巻は日本の反転攻勢。累々と屍を築いた203高地を陥落しロシアに旅順降伏させます。またバルチック艦隊もマダガスカルで足止めされ日本に辿り着きません。それにしても何故日本兵はどんな無能な指揮官の命にも従い易々と命を落としていったのか。司馬さんは、戦国時代は主君から逃れる自由もあり、嫌なものは嫌と主君にさえ見切りをつけるのを武士の精神としていたが、明治の兵士たちは「初めて国家となった」日本に宗教的に陶酔、その集団的感動が死をも怖れぬ行動となったと言います。果たしてそうか、難しいですね。一旦評価を保留し次巻へ
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koji
砂原浩太朗さんは、権謀術数渦巻く江戸時代中期の地方の小藩の役人達の心情の機微を描いた「神山藩シリーズ」が代表作のお気に入りの作家。本作もその系譜で、地方の小藩の江戸藩邸差配役を務める里村五郎兵衛の物語。差配役とは、殿の身辺からふすまの張り替え、厨まで目を配る、いわゆる何でも屋。実は、私の今の務めも何でも屋(総務係)。社命を受ければ、面倒くさくても、まずハイと応え、嫌な顔を見せず、できる限り効率的にこなす術を考え淡々と実行します。結構高い職業意識が要求されます。本書の里村も高潔な役柄で共感いっぱいでした
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2009/12/27(5297日経過)
記録初日
2010/01/01(5292日経過)
読んだ本
1868冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
592427ページ(1日平均111ページ)
感想・レビュー
1867件(投稿率99.9%)
本棚
43棚
性別
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