一気に読み切りました。好きなことを生業にしていくことは難しい。それが稼げないものならばなおさらだ。主人公の心の揺れから、未練を断ち切るまでの描写はとても共感できるものでした。テーマに派手さはないが、読み手の琴線にふれる。

一気に読み切りました。好きなことを生業にしていくことは難しい。それが稼げないものならばなおさらだ。主人公の心の揺れから、未練を断ち切るまでの描写はとても共感できるものでした。テーマに派手さはないが、読み手の琴線にふれる。

乾ルカさんの未読本も残り少なくなってきました。 この作者のだいたいの作品に通じるテーマが、この作品にも見られました。人を憎む。それに縛られ、そしてやがて成長し、許す認めるという過程。 人間生きていれば、家族でも他人とでも、やはりそういうことはあるもの。そしてそれに苦しむ。だからこの作者の作品に共感できる。 たまに本作品のように非科学的な要素もあるが、それもこのテーマを輝かせるための手段だと思う。