米澤穂信さんの短編集。ブラックな感じがなんともいえないです。奇妙な味とかエログロとかも私けっこう平気で好きなんですけど、米澤さんに関してはもっと軽い、ラノベっぽいのが好みです。小市民シリーズとか。各章の主人公はみんな本好きで、有名な作品がちらほら出てくるので、そちらも再読したくなります。『金瓶梅』とかも。バベルの会…いいなぁ…。お嬢様じゃないから無理だけど。

再読。といっても内容は殆ど覚えてなかった。初読はおそらく50年くらい前だもんなぁ、しょうがないかも。その当時は“ハロウィン”ていわれても、は？何それ？てな感じで、まだ日本で市民権をえてなかったしね。今では信じられないね（笑）英語の先生に写真とかスライド見せてもらって、ふぅ〜ん、仮装パーティか、ぐらいの認識しかなくて、正直この作品も「なんか、ポワロにしてはつまんないなぁ」と感じたからすぐ忘れちゃったんだと思う。新訳は読み易くて面白かった。長い間“つまんない作品”のレッテル貼ってごめんなさい、ですね。

ポワロもマープルも出てこないアガサ・クリスティーもの。大佐と大尉の違いもわからない私ですけど、退役軍人てイギリスミステリーによく出てきますね、けっこう好きかも。時代が古いのでお金の価値がピンと来ず、それが動機なの？て思ったり残念なところもありますが、それも許容範囲。クリスティの作品は、噂好きでお喋りなご婦人が重要なんですね。公に調べられることは警察の仕事、個人的に噂話を集めるのは探偵の仕事。それよそれ。だからこういうお喋りなご婦人がいないと成り立たないのよ。

米澤穂信さんの短編集。ブラックな感じがなんともいえないです。奇妙な味とかエログロとかも私けっこう平気で好きなんですけど、米澤さんに関してはもっと軽い、ラノベっぽいのが好みです。小市民シリーズとか。各章の主人公はみんな本好きで、有名な作品がちらほら出てくるので、そちらも再読したくなります。『金瓶梅』とかも。バベルの会…いいなぁ…。お嬢様じゃないから無理だけど。

久しぶりの中町信。叙述ものといえるかも。飲酒運転とか、チャイルドシートとか、色々気になりますが、書かれた時代を考えるとまだそこまで規制が厳しくなかったのですね。妹を亡くした女性が素人探偵もどきに頑張る姿がイライラするほど鬱陶しいです（片平なぎさの顔が浮かんできた）。警察がそんなペラペラ個人情報を一般人に漏らしてええんかぁ⁈と警官にもイライラ。エピローグにて…クソジジイ！全部お前のせいやんけぇ！ババアもあかんけどよぉ！て口汚く罵りながら読了。いやぁ、でも面白かったですよ。

エセックス篇とカリフォルニア篇、どちらから読んでも良いと言うことでしたが、素直にエセックス篇から読みました。なんか薄気味悪い感じのエセックス篇に比べて、カリフォルニア篇はスピード感があり謎解きも面白く、エセックス篇との絡みが、そういうことかぁ、と納得。ただ、ちよっとすっきりしない部分もあり、これは再読しないと、ですね。

高校の授業でやったなぁ、と、懐かしく読んだ。十夜全部ではなかったけど。これに影響されてその後しばらく夢日記みたいなのを書いてた。どうにも私は変な夢ばかり見るので。私の夢日記ノートはとっくに捨ててしまったけど、文才があれば自費出版できたかも？とそれこそ夢ですね。

シリーズ２作目。多分読まないだろうと思ってたのに買ってしまった…。１作目と比べてジェイコブがなんだかすごくマヌケに見えてしまう。中盤までダラダラした感じでなかなか進まず、終盤になって一気に進む。ちよっとなぁ、レイチェルがスーパーレディすぎて、ひくわぁ。結局あの人もこの人も、そのまま？ 闇の仕置人に処理されるんだとばかり思ってたのに期待はずれ。次作に期待するか、もうやめるか、悩むところ。でもやっぱり３作目までは読むかも。もう少し短くスッキリまとめてほしいな。

ディクスン・カーの特集。カーといえば、私の中ではなんか薄気味悪いって印象が強い。でもこれ「運命の銃弾」はそれほどでもなく。ていうか、ちょっと物足りない感じ、と思ったら解説にも書かれていた。なんと17歳のときの作品だそうな。後年、これをベースに長編書いて欲しかったな。鮎川哲也がよくやってるよね。短編をあとから長編に書き直すってやつ。カーに影響を受けた作家の短編も読めて良かった。スウェーデンのカー、フランスのカー、中国のカー。あれ？日本のカーって誰だったっけ？