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2024年10月の読書メーターまとめ

T-山岡
読んだ本
8
読んだページ
2316ページ
感想・レビュー
8
ナイス
20ナイス

2024年10月に読んだ本
8

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

T-山岡
古代の諸子百家等から現代の新儒家までの中国の哲学通史。個々の思想の解説については不勉強で理解が着いて行かないところがあったが、中国哲学は儒教をメインストリームとして、仏教・キリスト教・西洋哲学などとの出会いがエポックとしてあったことは大きな示唆として読み取れた。一方で、近世以降の西洋側の中国哲学に対する態度の変容(一神教的概念がないことへの驚きから蔑視へ)なども興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
8

T-山岡
「岬」、「峠」、「半島」など、テーマごとに歴史の舞台となった地を巡る探訪記。地元である広島の似島検疫所の話や、自分もかつて訪れたことのある大隅半島に今なお残る男尊女卑の気風の話など、興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
今や人気のペットの代名詞の位置を確立した感のある猫だが、日本人は古来から猫を愛玩動物として接してきた訳ではないという。近世までは「化け猫」や「猫又」などの妖怪の類のイメージで語られてきた面も強く、近代以降もねずみ取りのために飼い猫が奨励されたりしたものの、純粋な愛玩動物として飼育されていた例はずっと少なかったらしい。犬もそうであるが、人間と近い小型動物としての猫は、人間の生活の変化とともにその地位を変動させてきた訳で、本書を通して近現代の猫の地位の変化(と、受難の歴史)を知ることができた。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
あまり注目されることのない、太平洋戦争勃発後の日中戦争について、第三師団(名古屋方面出身者から構成)の動きを中心に解説する。従軍者の記録などから生々しく語られる、味方の毒ガスを浴びたり、衛生状態の悪さから赤痢に罹患したり、食料が尽きて現地調達に頼らなければならなかった状況など、泥沼化した戦線での悲惨さが印象的だった。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
80年代以降の様々なサブカルのトピックについての、大塚英志自身の自分語りを中心とした評論。特にデビュー時の岡崎京子、連続幼女殺人事件犯の宮崎勤らと大塚は大きく関わっていただけに、筆致にも力が入っていたように思う。「本書を『正史』としないように外部からの批評を望む」と筆者も語っているだけに、虚実については留保すべきところもあるのだろろうが、80年代以降のサブカルの状況を切り取った記録的文章として占める位置は大きいのではないだろうか。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
古代の諸子百家等から現代の新儒家までの中国の哲学通史。個々の思想の解説については不勉強で理解が着いて行かないところがあったが、中国哲学は儒教をメインストリームとして、仏教・キリスト教・西洋哲学などとの出会いがエポックとしてあったことは大きな示唆として読み取れた。一方で、近世以降の西洋側の中国哲学に対する態度の変容(一神教的概念がないことへの驚きから蔑視へ)なども興味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
中世城館を見るための基礎知識(曲輪、空堀、土塁などの施設やその用途)などについて、イラストを交えつつ丁寧に解説した入門書。山城めぐりをしていても、意外と城内の様々な施設がなぜ作られたのか、どのように使われたのかについてきちんと説明するのはそれなりに難しいのだが、本書のイラスト付きのガイドは改めてその理解を助けてくれた。
が「ナイス!」と言っています。
T-山岡
再読。イデオロギーが消失し、「物語」が人々の行動原理となった現代状況において、サブカル畑に身を置く著者は、「『私』を形作る機能を果たす『物語』としての役割は、サブカルには荷が重すぎる」とし、(文学者が自分で言わないから自分が言ってるという言い方でだが)近代文学の復権を提案している。2004年刊行と、20年前の著作であり「今は昔」感は強いが、生成系AIによる物語作成や、テロという「悪」を懲らしめる「正義」を標榜する(今やアメリカではない)イスラエルなど、昨今の話題と重ね合わせられる部分もあった。
T-山岡
全国34の城郭を紹介した城めぐり入門書。近世城郭がほとんどだが、現存建築物や特徴的な石垣などのスポットを回遊ルートとともに掲載しており城めぐりのお供には最適な一冊。2012年刊行ということで、情報は少々古いが、熊本城や首里城などの被災した城郭の往事の姿を掲載しているところは今となってはかなり貴重といえるだろう。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2010/01/06(5438日経過)
記録初日
2010/01/01(5443日経過)
読んだ本
1218冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
252469ページ(1日平均46ページ)
感想・レビュー
1210件(投稿率99.3%)
本棚
116棚
性別
職業
事務系
現住所
広島県
URL/ブログ
https://twitter.com/yamaokatessyu
自己紹介

※暫定的に新書の感想のみブクログhttp://booklog.jp/users/yamaokatessyu にも登録しています(2024年現在、あまり更新しておりません)。

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