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2026年2月の読書メーターまとめ

ぷほは
読んだ本
12
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3765ページ
感想・レビュー
10
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2026年2月に読んだ本
12

2026年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ぷほは
アニメ化されるくらい人気の少年漫画ばかりを読んでいたら、いつの間にか中年になっていて、それでもズルズルと漫画を読むことが止められない人たちがいる。その人たちは自分が少年だった頃よりも可処分所得は増しているのに、時間の使い方は下手糞になっていて、仕事が終わっても家でやることがない。そうやってフラフラと隅々まで青年漫画雑誌に目を泳がせているときに出会う、向こう岸にあったはずの世間の掃き溜めのような場所が、不思議と今の自分には心地よい。疲れている人同士で笑ったりツッコミを入れたり引いたりしている感覚のテイスト。
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2026年2月にナイスが最も多かったつぶやき

ぷほは

頭を冷やすために散歩した

頭を冷やすために散歩した
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2026年2月の感想・レビュー一覧
10

ぷほは
積読消化。ボードヴィル文化との繋がりも驚かされたが、『蒸気船ウィリー』が『キートンの蒸気船』と繋がっていたのを知らなかったし、マーク・トウェインが「水深ニ尋」という意味なのも知らなかった。「千尋」という名もそこから来ているのよ、と母に指摘され、そういえばあれも川の話だ!と。リップシンクに対する日米の差異が「擬装」というカテゴリーの攪乱によって示せる、という結論の話もスリリングで、戯画やカリカチュアとして始まる商業アニメーションが必然的に芸能や音楽との繋がりを発見できる名著。もっと早く読んでおけばよかった。
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ぷほは
ウェブトゥーン大国の韓国でソウル以外の地方都市をそれぞれの出身作家がフィーチャーした紙漫画のシリーズが出ている。そこから抱川・宝城・釜山・丹陽・公州という5都市をテーマにした作品がセレクトされ、クラファンで翻訳された。たとえば公州が舞台のブックプランパン「4人のお姫サマ」は中学生がテスト明けに百済文化祭にいく話なのだが、私の実家の近所にも「百済王神社」という名前の場所があって、高校受験の際には塾のみんなで祈願に行ったりしていた。そういう日本社会との遠さと近さ、過去と未来の異なる世界線を見せてくれるような。
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ぷほは
積読消化。ノーマン・マクラレンがスコットランド出身だったことを知らなかった。あと、カナダ国立映画制作庁の長官だったジョン・グリアソンという人、コロンビア大学で心理学とプロパガンダを学んでるということは、もしかしてラザースフェルドやマートンと研究していたんでは?マクラレンがフィルムに直接ペイントしてたとか傷をつけてアニメイトしてたとかいった話を聞くたびに、マクルーハンの「メディアはメッセージである」という言葉が思い浮かぶのだが、彼がどこまでアニメについて言及したことがあるのか無知なので、識者に聴いてみたい。
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ぷほは
kindleセールにて。2005年に連載開始とのことで、営業職の主人公はガラケーで通話、ノートPCを出先で使って調べものをする。表裏の2重生活の中でのっぴきならない状況が多重的に襲い掛かり、サラリーマンの職務は割と自由の効く日常の延長であり、殺し屋の仕事は運とハッタリで乗り切る場面の転調として機能する。両者を仲介する組織は「コンビニ」と呼ばれ、何か自分が生きる世界が不可知のシステムに牛耳られており、せいぜい身近な女性を救援するくらいが己の性分なのだという、純粋マチズモに対するカント的な批判性を感じさせる。
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ぷほは
久しぶりに読み返す。今から見ると第一話がとにかく『FLCL』で、「バイオバグ」という設定も考えてみればガイナックスが『トップをねらえ!』から『エヴァ』まで描いてきた生物と機械×子供と大人というカップリングだ。舞城の世代的な感覚なのだろうと思うけれど、とにかく全てのページに盛り込まれたグラフィカルなデザイン性が読み手のスピーディなドライブを引き止め続けるため、話はグイグイしているのに、絵はバッキバキにキマっているという、今から見ても変なバランスだった。これが『化物語』へ続く大暮維人の小説家原作の始動だった。
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ぷほは
後半は個人の社会学者を追いかけるよりも「ジェンダー」や「世界システム」などの固有領域について章が割かれていく……と思いきや、最後の2章はそれぞれブルデューとルーマンに当てられ、フランスとドイツで始まった19世紀末の社会学の歴史が、再び20世紀後半の仏独で閉じられる、という流れに。そのためギデンズやバウマンといった第三世代以降は「予定」として暗示されるのみだが、これは単に時間と世代というよりも、東欧から聞こえてくる音に、これまでの社会学者たちがどこまで耳を澄ませてきたのかという問題の反映でもあるだろう。
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ぷほは
社会学理論学会会長、日本社会学会会長(2026年現在)による教科書。コント、デュルケム、ウェーバー、ジンメル……と個々の大家が向き合った「謎」を読み解きながら講義口調で進められていくのだが、最後の章は「亡命者たちの社会学」。当然フランクフルト学派やエーリッヒ・フロムらの学説が触れられるのだが、むしろラザースフェルドや、著者の専門であるエリアス、それにマンハイムなどのイギリスへ亡命した社会学者たちの、パーソンズらのような多数派にとって「謎」でもなんでもなかった(つまり不可視だった)視点が掬い取られていく。
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ぷほは
アニメ化されるくらい人気の少年漫画ばかりを読んでいたら、いつの間にか中年になっていて、それでもズルズルと漫画を読むことが止められない人たちがいる。その人たちは自分が少年だった頃よりも可処分所得は増しているのに、時間の使い方は下手糞になっていて、仕事が終わっても家でやることがない。そうやってフラフラと隅々まで青年漫画雑誌に目を泳がせているときに出会う、向こう岸にあったはずの世間の掃き溜めのような場所が、不思議と今の自分には心地よい。疲れている人同士で笑ったりツッコミを入れたり引いたりしている感覚のテイスト。
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ぷほは
この歴史社会学という名札の位置価は、資料や調査における量的/質的という区別やデータにおける代表性や個別性からうまく距離を置いて、諸々の社会的事実の断片がどのように生成され、消失され、遺され、振り分けられ、選択され、解釈され、規定されていくのかというプロセスを重視しつつ、その道程が分析者自身の拠って立つ社会基盤を揺るがせるような想像力を重視する点にある。最後の「個人をどうとらえるか」と「歴史社会学とはなにか」の項目を読んだあとで、巻末執筆者紹介のそれぞれの「読者へのメッセージ」を読み比べると中々に趣深い。
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ぷほは
生活世界の成層化や知識集積あたりまではそれほど複雑ではないのだが、レリヴァンス構造あたりから込み入ってくる。社会の知識配分以降が尻すぼみなのは遺稿だからしょうがないとして、「客体化」は論じられても「内面化」や「外在化」が論じられないのが、その後の整備された現象学的社会学との差異であり、ヨーロッパの危機を受けたフッサールの問題意識を経験的なイデオロギー分析から距離を取ることで継承した点がマンハイムの知識社会学との差異であり、亡命知識人の日常生活が垣間見れる点がドン・キホーテやカルネアデスの例の面白さだった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/04/28(4327日経過)
記録初日
2014/01/13(4432日経過)
読んだ本
3874冊(1日平均0.87冊)
読んだページ
786917ページ(1日平均177ページ)
感想・レビュー
1856件(投稿率47.9%)
本棚
12棚
性別
年齢
38歳
血液型
AB型
職業
教員
現住所
大阪府
外部サイト
自己紹介

三流社会学者。登録はマンガと人文系が多いです。感想は字数ギリギリになるように書いていますが、時々「特に感想はない」場合があります。

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