登録できるようになってた。谷川さんの、死への向き合い方ついて知る。その死を、自分なりに受け止める。かなしいなあ。

高校での講演の記録。ことばは気持ちを表すときにいつも過剰か過少だからむずかしい(だんまり)。誰かと考えが同じになるのはコミュニケーションではなくただの自己確認。「語らい」は互いの違いが分かり、わからないものがあると知ること。などなど。ふむふむの考えがたくさん。塾生第1号のガンバサポの子、気になった。思いに近いことばを使えてたらいいな。

登録できるようになってた。谷川さんの、死への向き合い方ついて知る。その死を、自分なりに受け止める。かなしいなあ。

息子が大学から登山を始めたので山登り小説が気になる、ということで読む。歩荷訓練とかよくやるよーと思ってたけど、とても大切な行程なんだなー。低山、初心者向けといった山でも遭難があること、厳しくなっていく状況がとても恐ろしい。遭難者を強く非難するのを目にすることもあるが、生きて帰ることを最後まで諦めなかった遭難者たち、生きて帰ることを心から祈っていた多くの人たちのことを心に留めて、帰ってきたら本当に良かったと思える人でありたいな。悲しい事故がなくなるように、と願わずにいられない。

他人をうっかりゴミ箱にしてるときが自分にもあるので本当に気をつけようと思う。その自覚のない人たちのせいで、うそをついてでも、という切実さがある。心配する、というのも度が過ぎるとまるで、心配してあるとおりになることを望んでいるみたいに見えるということも、身近にあることなので思い至った。そういうことの対処のために方便となるうそがあるんだな。津村さんだから、ちょっとしんどくても、おかしみがあってたのしい。

ザッと25年前のコラムである(こわい)。表紙の「じゃないですか禁止令」からもう我が意を得たりと膝を打つ。号をまたいだ感想になるが(点が線になるからいいのか)、義務とするとありがたさが薄れるがそこに意義が芽生えると心持ちが変わってくるというのにハッとした。こないだ読んだお金の本にもあったなー。「日常のクラクラ構造」のことを長嶋有が俳句にしてたけど、著者もきっといい俳句を作ると思う。「この月の出来事」を未来人の目で読んだが、なんだかしみじみとしてしまった。

物語として読めるので多少とっつきやすかった(13歳の地政学みたいなかんじ。言っていることも重なる部分があったと思う)。わたしみたいなカツカツじゃなくて、お金をたくさん持ってる人にこそ読んでほしいなと思ったり。手触りのある社会とか、愛は時差で届くとか、未来に贈与するとか、心に留めておいたらちょっとはいい大人になれるかもしれない。

今年読んだ本の中でも最も良かったと言っていいくらい。久しぶりに感情が揺さぶられた。マークス、とてもチャーミングだったよ。たまたま直前に読んだ長嶋有「僕たちの保存」が「僕たち」と言っていることがより具体的にわかるようだった。尊敬と愛情と友情の過不足がもたらす様々な混乱に翻弄される様子が、青春物語でありお仕事小説であり、ゲーム産業黎明期の一時代のお話でもありでとても面白かった。ユーモアがあって全体的に明るいのも良かった。