成瀬あかりという人物を軸にして、日常生活が描かれているだけだが、これが不思議と絶妙に面白い。実在する芸人のコンビ名が出てきたり、実在する地名がたくさん出てくることから、成瀬も島崎みゆきの解像度も高まり、実在する人物のように感じる。 私自身も滋賀県草津市に住んでいたことがあるので、うみのこカレーや大津花火大会もピンと来て、個人的にも共感できた。 成瀬と島崎の関係性の瑞々しさをみて、あさのあつこ作の「ガールズ・ブルー」を思い起こさせられた。 2作目も楽しみ。

成瀬あかりと触れあう人物の目線から紡がれる物語の第２段。登場人物が成瀬を通して、考え方や価値観に影響を受けていく。 成瀬の真っ直ぐな行動に、何故だか生きることへの希望を感じてしまうパワフルな作品。 作中の言葉の「何になるか」よりも「何をするか」という成瀨の考えに共感した。 島崎を前にすると、急に人間らしさを出してしまう成瀬がなんか可愛い。笑

成瀬あかりという人物を軸にして、日常生活が描かれているだけだが、これが不思議と絶妙に面白い。実在する芸人のコンビ名が出てきたり、実在する地名がたくさん出てくることから、成瀬も島崎みゆきの解像度も高まり、実在する人物のように感じる。 私自身も滋賀県草津市に住んでいたことがあるので、うみのこカレーや大津花火大会もピンと来て、個人的にも共感できた。 成瀬と島崎の関係性の瑞々しさをみて、あさのあつこ作の「ガールズ・ブルー」を思い起こさせられた。 2作目も楽しみ。

ミステリ・ホラー・冒険譚など色々な側面を持つ、 傑作。有名な作品だが、読んだことがなかった為、 手に取った。 ミステリとしては、ワイダニットを探る物語となる。 犯人の行動はかなり狂喜に満ちているが、 八ツ墓村という不穏かつ閉塞的な舞台が、 犯人を凶行に、駆り立てたとも思える秀逸な舞台設定。