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2022年1月の読書メーターまとめ

マッピー
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感想・レビュー
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2022年1月に読んだ本
20

2022年1月のお気に入られ登録
3

  • とある内科医
  • 哲学の木
  • イケダ

2022年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

マッピー
認知症の親は、どのような世界に今いるのだろうと思い読んでみました。字が大きくイラストも多めですが、『(認知症)世界の歩き方』という設定よりも、個別に書かれた行動の意味や生活シーン別の困りごと索引が役に立ったと個人的には思います。軽度の認知症と長らく付き合っている人の言葉が主なので、この本では物足りない人も多いと思いますが、初心者にはいいと思います。「なんでそんなことするの!」と思うような行動にも意味があることを、わかりやすく書いてあるので。私の勉強不足で母を十分理解できなかったと反省しました。
せ~や
2022/01/15 01:05

「ファーザー」という映画作品があります。周りの人目線ではなく、認知症当事者の目線で世界が描かれた作品です。認知症の人たちにとって、世界はどのように見えているのか、目の前にいるその人は認知症の人にとって本当に「その人」なのか…何が真実がわからなくなっていく怖さがありありと描かれてました。認知症の人の世界を知る一つの考える種として、とてもおすすめの作品です🌱レンタルDVD出てるので、マッピーさんが日頃、映画を見られたりするなら、もしよかったら手に取ってみてください😆

マッピー
2022/01/15 18:47

せ~やさん、コメントありがとうございます。さっそくDVDを借りて、見ました。最初はどういうことなんだろうと少し混乱しましたが、最後まで見て、主人公は何ヶ月もこのような状態で日々を送ってきたのだということがわかり、主人公が感じていたであろう不安や恐怖とともに、自身の老後に対する怖さも強く感じました。私は母に認知症になってもしょうがないけど、心穏やかに暮らしてほしいと思っているのですが、難しいのですね。

が「ナイス!」と言っています。

2022年1月の感想・レビュー一覧
20

マッピー
実際の事件をモデルにした、父親の暴力で育てられた兄弟が起こした、などの事前情報を知り、読み始めるのがちょっと億劫だったけど、ページを開いたら一気呵成。確かに父親の暴力シーンは読んでいて辛かった。特に長男のレオは、暴力を抑えられない父を見て、自分は決して暴力に支配されることがないよう、律して生きてきた。その結果がどうして銀行強盗になるのかわからないよ。彼らを追うストックホルム市警のヨン。彼もまた暴力に支配された家庭で育って来たらしい。一番やらかしそうな仲間がやらかして、大事になったところで次巻に続く。
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マッピー
仲良しのお小夜が嫁ぎ、寂しくなるおやす。お小夜もおやすに会いたい。そこでおやすがお小夜に料理を教えることに。品川から日本橋まで月に1回、お小夜の夫の好みにあい、身体の健康も保てる料理を考えなければならない。その他にもお千代の妊娠、勘平の処遇など、次々事件が起こり、ちょっと詰め込み過ぎじゃないの?と思うけれども、先が気になりするすると読み進めることができる。幕末の、激動の時。誰もが先のわからない不安にかられている。そんななかで、料理の道一筋のおやすには、ぜひ女料理人として成功して欲しいと思う。
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マッピー
東京裁判の結果、A級戦犯としてただ一人文官でありながら処刑された広田弘毅。日清・日露戦争後の国際情勢を見て、軍隊だけでは国際社会で勝ち残ることはできないと外交官を目指す。しかし時代はどんどんきな臭くなり、天皇のため・お国のためを振りかざす陸軍が、政府の言うことも参謀本部の言うことも天皇の言うことすら聞かずに独断専行することになります。「善き戦争はなく、悪しき平和というものもない。外交官として、政治家として、戦争そのものを防止すべきである」それができなかった自分を、彼は決して言い訳することなく、刑に臨んだ。
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マッピー
買い物依存症の中村うさぎが、依存症を脱出する糸口を見つけるために、13人の人たちと本音で対談。専門家の立場から話す人、依存症を回復した人の経験談等、どれも濃密。アルコール依存症も薬物依存も過食症も命がけの依存。精神科医の和田先生は「人間は依存しなけりゃ生きて行けない。だから、依存するコト自体は別にいいんですよ」という。いびつな依存をまともな依存にしていこうと。判断ポイントは2つ・自分の意志で辞められること・支払う代償が大きくないこと。少し心が楽になりましたか?
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マッピー
独裁者が支配する理想形態都市から、奇跡の白い果実盗難の犯人を捕まえるため観相官クレイが属領であるアナマソビアへ着いた時から物語がはじまる。しかし魔法と薬が見せる幻想と宗教と旅人のミイラとが織りなす世界は、何が真実で何が虚構なのかわからない。この本は金原瑞人と谷垣睦美が訳してから、山尾悠子が彼女の文体に書き直したのだそうだ。グロテスクな描写も多かったけれど、ファンタジーの皮を被ったディストピア小説。これ、三部作らしいけど、続きはどうしようかなあ…。
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マッピー
親に捨てられ狼に育てられた青年・ワタルと、記憶と魂を失った少女・鏡子の旅。途中いろんな妖と出会い、それがワタルを成長させていくので、冒険ものとも、成長譚とも、バディ物とも読めるが、展開の早いエンタメではなく、じんわりじわじわ沁みてくる。人のもつ業に何度も苦しませられながら、それでも立派な人間になりたいと修行を続けるワタル。鏡子の思いに気づき、離れがたくなる前に早く家に帰してやらなくてはと思う彼の涙は、鏡子の魂と同じくらい美しい。
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マッピー
遂に西ローマ帝国が滅亡の時を迎えます。自身が先頭に立って国を治めるどころか、才能ある人材すら使いこなすことができないまま、蛮族におびえ、自分の安寧だけを切に願った皇帝ホノリウス。またまた短期政権の乱立時代が始まる。東ローマ帝国は、蛮族との緩衝材としての西ローマ帝国の存在を必要としていたので、ついに手を差し伸べる。西ローマ帝国の皇帝を派遣し、ともに蛮族に立ち向かおう。と。しかし蛮族の方が一枚上手で、蛮族に帝位を廃された後、さらなる皇帝を立てることもできず、そっと滅亡していった。諸行無常。
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マッピー
ちょーシリーズ、いろいろタイトルがありますが、今回はストレートに『ちょー海賊』。でも、なかなか前回のあらすじを思い出せない。ライトノベルってするする読めるんだけど、するする忘れていくんだよね。バーナード嬢、曰く「忘我の果てに 私は川になったよ」よくない読書ですねー。多分次の巻を読んだらまた、あらすじをすっかり忘れているんだろうなあ。だって全然ひっかからないんだもの。
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マッピー
妖と人間の話が6編。シリーズ物も単発のものもあり。親に折檻されて死んだお文の影だったり、自身の命を救うために我が子の命を差し出そうとする父親だったり、道端に捨てられた子どもの亡骸だったり、子どもがひどい目に遭う話が多くて、妖も怖いのだけど、人間の方が怖い気がしてしょうがない。
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マッピー
鎌倉時代は、ちょっと隙を見せるとすぐに謀反人扱いされ、寄ってたかったボコられる。戦に勝たないと領地が増えないから争う。子どもに土地を分割して遺さなければならないから、年代を経るほどに土地は減る。長男総取り制を敷いた家康のおかげで江戸時代は平和でいられたのだろうな。そうそう、ちょっと隙を見せるとよってたかってボコられるって、今の時代みたいだ。それで三谷幸喜はあえてこの時代を舞台にしたのかなと深読みしてみたり。閑話休題。7つの作品中、既読は最後の『八幡宮雪の石階』のみ。実朝の哀しみと諦念が切ない。
が「ナイス!」と言っています。
マッピー
認知症の親は、どのような世界に今いるのだろうと思い読んでみました。字が大きくイラストも多めですが、『(認知症)世界の歩き方』という設定よりも、個別に書かれた行動の意味や生活シーン別の困りごと索引が役に立ったと個人的には思います。軽度の認知症と長らく付き合っている人の言葉が主なので、この本では物足りない人も多いと思いますが、初心者にはいいと思います。「なんでそんなことするの!」と思うような行動にも意味があることを、わかりやすく書いてあるので。私の勉強不足で母を十分理解できなかったと反省しました。
せ~や
2022/01/15 01:05

「ファーザー」という映画作品があります。周りの人目線ではなく、認知症当事者の目線で世界が描かれた作品です。認知症の人たちにとって、世界はどのように見えているのか、目の前にいるその人は認知症の人にとって本当に「その人」なのか…何が真実がわからなくなっていく怖さがありありと描かれてました。認知症の人の世界を知る一つの考える種として、とてもおすすめの作品です🌱レンタルDVD出てるので、マッピーさんが日頃、映画を見られたりするなら、もしよかったら手に取ってみてください😆

マッピー
2022/01/15 18:47

せ~やさん、コメントありがとうございます。さっそくDVDを借りて、見ました。最初はどういうことなんだろうと少し混乱しましたが、最後まで見て、主人公は何ヶ月もこのような状態で日々を送ってきたのだということがわかり、主人公が感じていたであろう不安や恐怖とともに、自身の老後に対する怖さも強く感じました。私は母に認知症になってもしょうがないけど、心穏やかに暮らしてほしいと思っているのですが、難しいのですね。

が「ナイス!」と言っています。
マッピー
私は著者と対話するように読むので、格闘はしないかな。この本では著者と読者の闘いだけではなく、同テーマで視点の異なる作品を闘わせます。例えばRound 8のテーマ『未来』。フランシス・ベーコンの『ニュー・アトランティス』とジョージ・オーウェルの『一九八四年』。ユートピア小説とディストピア小説。対戦する2冊以外にもテーマに沿った本が紹介されていて、読みたい本が増える一方。しかし、待て。私にそれらの本を読む力があるのか?体力があるのか?だけど『韓非子』とか『君主論』とか、すごく気になるじゃない?
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マッピー
歴史が好きなので、改編歴史ものは好きなのですが、この作品に関して言えば、面白かったけれど名作というほどではなかったと思いました。プロットはいいのです。この路線でしっかりとストーリーをまとめれば、読者の胸を打つ感動的な作品になったろうと思います。ただ、作者の考える日本的というのと、日本人読者の考える日本的というのにずれがあることを踏まえたうえで、作者はロボット戦闘ものが書きたかったんだね、と思うしかありません。でも、エンタメとして面白く読みました。
が「ナイス!」と言っています。
マッピー
あんの青春と言っても、現在の若い子のような甘酸っぱいものではなく、大人になる前の時期ってことです。おやすの親友お小夜は、親の勧める人と結婚しなければならない。お小夜は蘭方医になりたいと思っている。大人になるということは、子ども時代の夢を諦めないとならないということなのか。おやすも、自分の将来について考える。いつまでも「紅屋」で働いていたいと思いつつ、料理で身を立てられたら、とも思う。江戸時代の青春って、そういう年ごろ。
が「ナイス!」と言っています。
マッピー
自分が子どものころ読んだ本よりも、子どもたちと読んだ本が懐かしくて、しみじみ。良質な子どもの本って、子どもに媚びないし、ご都合主義もないから、大人が読んだってちゃんとおもしろいのよ。昔からずっと読みたいと思っていた『スイスのロビンソン』の外に、『新・ロビンソン・クルーソー』の紹介もあって、これはぜひ読みたいと思った。『冒険者たち』のシリーズも絶対読む。アーサー王伝説も学生時代からの宿題なんだよなあ。年を取って小さな字が読みにくくなっても、絵本や児童文学なら大丈夫。老後の楽しみに最適ですね。
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マッピー
若い頃にこういう本を読んで、意識高く仕事をしていたら出世したんでしょうか。いや、読むだけではだめだね。実践しないと。でも、著者は、出世を目指すことがキャリアデザインではないのだと言います。仕事に費やした時間をポジティブに受け入れられたら、キャリア成功なのだそう。”基礎力は対人能力――「親和力」「協働力」「統率力」、対自己能力――「感情制御力」「自信創出力」「行動持続力」、対課題能力――「課題発見力」「計画立案力」「実践力」を中心として、処理力・思考力を加えたものである。”さて、私の基礎力はいかばかりか。
が「ナイス!」と言っています。
マッピー
深夜のファミレスで本を読む若い女性・マリ。彼女に声をかけ、ちゃっかり相席する男・高橋。ふたりは二年前にマリの姉エリとその当時の彼の4人で、一度だけホテルのプールでダブルデート(もどき)をした。深い眠りについているマリの姉のエリ。ラブホテルで事件を起こしたまま姿を消したサラリーマンの白川。エリの部分がまず不穏。寝ている彼女をじっと見つめる男の姿が描写されるが、顔は見えない。また、白川の暴力もなぜそこまで…は書かれていない。いろんなことが語られないままの不安定なバランス。あくまでも夜の時間のお話。
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マッピー
いよいよローマ帝国の終わりが見えてきた。国が衰えるというのは、能力のある人が排出されないのではなく、能力のある人を活かすシステムが作られないってことなんだと、ここ最近の巻を読んでいて思う。陰りを見せ始めても、能力のある皇帝は何人か出てきている。けれどそれを実務としてこなす人がいないとか、皇帝の意思が反映されないシステムとか。キリスト教の悪影響もあるけれど、ローマ市民の公共心の欠如が、結局彼らの首を絞めてしまったように思える。ローマ人として生きた最後の男、スティリコ。生まれた時代が悪かったなあ。合掌。
が「ナイス!」と言っています。
マッピー
今回はシリアス路線で、しかも導入部だけ。ジオとダイヤが最も信頼しているタロットワークが、三つ子の一人オニキスとともに姿を消す。どうもタロットワークの一族の秘密にかかわる仕事、しかもオニキスに害を与えかねないようなことのために、誘拐したっぽい。似たようなこと、前もあったね。タロットワークは心からジオやダイヤたち一家のことを愛しているけれど、職務(任務)に忠実なので結局裏切るはめになってしまう。このパターンで話が続くのならしんどいな。しかしまだ導入部だと思うので、もう少し先を読んでから出来を判断しようと思う。
が「ナイス!」と言っています。
マッピー
冬になると冬眠する人たちの、冬眠前の慌ただしい日を描いた『竈の秋』が一番長く、一番難解でした。多分論理で理解するのではなく、感覚で理解する話なのだと思いますが。現在進行形で語られながら、全てが古ぼけて見える。時系列も空間情報もあやふやになっていき、頭に浮かぶのはただ、青い闇。光を反射する青ではなく、光をのみ込む青。だけどそれは多分、一度終焉を迎えたのちに復活するのである。秋の枯れ葉に始まる春の目覚めのものがたり。美しく、儚く、たくましい。今年最初に読むにふさわしい一冊でした。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/06/22(4200日経過)
記録初日
2014/05/01(4252日経過)
読んだ本
3577冊(1日平均0.84冊)
読んだページ
1045836ページ(1日平均245ページ)
感想・レビュー
3499件(投稿率97.8%)
本棚
2棚
性別
URL/ブログ
http://ameblo.jp/1adpadtask/
自己紹介

本を読むのがとにかく大好き。
読む時間がなくても、眺めているだけで幸せ。
本の話をするだけで楽しい。

そんなわけで、読書メーターをはじめました。
ジャンルを問わずなんでも読みます。


文章を書き始めると長くなる傾向があるので、ブログに感想を書いてからこちらでコンパクトにまとめています。

よろしかったらブログものぞいてみてください。

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