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2025年11月の読書メーターまとめ

二人娘の父
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2025年11月に読んだ本
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2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

二人娘の父
ネタバレ書き下ろし新作。25年経ても変わらぬ創作意欲と柔軟な思考、創造力。同年代の人間として敬意しかない。伊坂作品とは共に人生を過ごしてきた。20代の熱き感情は50代になってからの社会の変化への戸惑いとそれでも失いたくない情熱。読み始めれば一気に時間が過ぎてしまう。ページを捲るのに気がはやる。そういう作品をまた読ませてもらって、本当にうれしかった。ちなみに本作のカギとなるビートルズの曲は「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」でしょ!!
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2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

二人娘の父

10月は仕事でいろいろあり、けっこうしんどい時期でしたが、念願のOasisの東京ドームLiveに行けたので、もうそれで十分です。ありがとうございました。 2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:24冊 読んだページ数:6257ページ ナイス数:226ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/481331/summary/monthly/2025/10

10月は仕事でいろいろあり、けっこうしんどい時期でしたが、念願のOasisの東京ドームLiveに行けたので、もうそれで十分です。ありがとうございました。
2025年10月の読書メーター 読んだ本の数:24冊 読んだページ数:6257ページ ナイス数:226ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/481331/summary/monthly/2025/10
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2025年11月の感想・レビュー一覧
19

二人娘の父
沖縄タイムスの連載記事をまとめたもの。なので1話=1人の話はコンパクトで読みやすい。物足りなさもあるが、沖縄という地で、さらに女性として、様々な課題を切り拓いてきた先人たちに触れるには、絶好の機会でもある。巻末に掲載されている座談会が、より理解を深めるために欠かせない。男子を産めない母の話には、心がえぐられる。「こんなことがあったのか」では済まされない、今日にも地続きな話である。
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二人娘の父
サブタイトル通り「宝島」の「もうひとつの物語」。本書の半分以上を占める最終話の「ナナサンマル」は続編ともいうべき作品。「宝島」の帯びていた熱はそのままに、復帰後の沖縄島が舞台となる。冒頭の「ブーテン」は実在のコメディアン・小那覇舞天のことだろう。いずれの短編も、沖縄の戦後史の中であり得たかもしれない人々の姿が頭に浮かぶ。その情熱、その悲しみはあくまでもフィクションであるが、私の胸に迫ってくる物語ばかりだ。人は熱をもって生きている、という当然だが、忘れてしまっていることを実感するのだ。
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二人娘の父
今年末に訪問を予定している旧海軍司令部壕の概要を記した書籍。沖縄戦における帝国海軍の存在はきわめて薄い。というよりも、差し向けられた兵力も武器も脆弱であった。大田実少将(当時)の伝記も読んだが、軍令とは言え、明確に展望もない戦場に派遣された海軍将校・兵士らの気持ちを思うと暗澹たるものがある。本書は写真(初見のものが多かった)も多く、記述も平易で入門編として適切なのだろう。海軍賛美的な感じでもなく、冷静な記述に徹している。1986年初版。読んだのは2003年発刊の4刷版。
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二人娘の父
午前中、定期通院の待ち時間で一気読み(病院混み過ぎ)。あらためて映画の流れは原作に沿っていたことを知る(恥ずかしい...)。人の記憶などあてにならない。とまれ、本作の持っているエネルギー量の大きさを痛感する。「宝島は沖縄そのもの」ということが、最初に読んだ6年前はいまひとつピンとこなかった。しかし今は分かる気がする。本土との差別的構造や米軍駐留による多大な被害など、負の要素は変わらない。それでもなお、沖縄には宝がある。その宝を自覚する沖縄の人々がいるという事実に目を向けたい。
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二人娘の父
単行本発刊時に読んだのが2019年1月。6年前。最近映画を観たとはいえ、細部についてはほとんど記憶にない。むしろ映画との違いが気になってしまう。しかし上巻後半からの引き込まれ方は、えぐかった。睡眠を削ってとまでは言わないが、早起きして読んでしまうくらいに、引き込まれる。レイとヤマコとの間にあった関係は、映画でも大事な場面だが、原作はさらに…。そうかあ、こういう小説だったか、という感想。ただちに下巻へ。そして事実上の続編と言われる「英雄の輪」へ。
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二人娘の父
私の最近の楽しみは職場からの帰路にポッドキャスト番組「桃山商事」を聴くことだ。私よりも10歳ほど若い4人が語る、恋愛や仕事、政治や社会的なことがらに刺激を受けている。著者は「桃山商事」代表。著作も2冊ほど読んできたが、誤解を承知で言えば著者と私は似ている。やたら感傷的になったり、有害な男性性に無自覚だった自分を後悔し、なんとも言いようのない気持ちになるあたりは共感しかない。本作で紹介されている書籍やドラマなどもなじみのものも多かった。「戻れないけど、生きるのだ」という決意のエモさも含めて共感する。
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二人娘の父
WOWOWにて放送中ドラマの原作。舞台は映画「宝島」とおおいに被る、というかほぼ同じ。ただ本作(およびドラマ)の方がより現実感を醸しているように思う。実際に本土復帰時、巨額の円とドルの交換という、凄まじい事態があっただけに、そこには表沙汰にならなかった様々な事件や事故もあったであろう。そうしたリアリティを背景に、沖縄本島と八重山との関係や、収容所での日本兵からの暴行など、踏み込んだ問題にも触れられる。ドラマと並行して読んだのでイメージはかなり引っ張られてしまったが、キャストも沖縄の方が多く好感を持った。
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二人娘の父
2022年に実施された大規模世論調査の結果から、沖縄県民の現状を明らかにする試み。問いの立て方や仮説の設定が興味深い。例えば「なぜ県知事選でオール沖縄が勝利するのか」や「なぜ反基地運動への共感が広がらないのか」。一般的に言説はさておき、この問題の深層に分け入っていくと、沖縄が置かれているきわめて複雑で困難な状況が鮮明になってくる。また階層による政治意識の違いなど、先行研究にも触れながら整理されているので理解がしやすい。読後、考えたのは「決定権なき決定者」にされ続ける沖縄県民への自分の向き合い方である。
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二人娘の父
読み終えて「あなたたちのその姿勢は本当に沖縄を考えているのか」という疑問が止まらない。もちろん論者の全員がそうだとは言わないが、「沖縄に基地を恒久的に存在させる」という外務省や防衛相と同じ立ち位置が垣間見える。「終わらない戦争」のタイトルにも反発したい。「終わらせない」主体である日本政府への批判的視点はない。さすがは読売グループである。たいへんよい「勉強」になりました。しかし冒頭の論者(Y氏)の主張は、まったく意味が分からない。私の読解力不足は認めるが、分からないものは分からない。
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二人娘の父
元気だった親が老い始め、「介護には至らないけれど手がかかる」状態に…。我が身の事として考えたいが、実感がわかない。そんな私にリアルに親との向き合い方を示してくれたのが本書。コロナ禍を含む5年間の父とのやりとりは赤裸々だ。「介護の話」であると同時に、「親子の関係性の再構築」の話でもある。親へのイライラや愛情、「どう距離を取ってサポートするか」という現実的な葛藤が、時に辛辣に時にユーモアを交えて綴られる。現在、親がまだ元気でも、数年後に必ずやってくる「介護」問題にどう向き合うのか。まだその覚悟はできていない。
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二人娘の父
今年は大田昌秀生誕100年である。ある意味で沖縄の100年間を象徴する人物であり、その存在感は褪せることはない。鉄血勤皇隊員時代、戦後の日留・米留時代、学者から政治家へ。激動の人生を膨大な著作と記録から辿る本書は、「大田昌秀についての初の本格的評伝」という著者の自負に相応しい内容といえる。知事時代に担った重責の故、保守からも革新からも信頼され、また厳しく批判されたことも分かり、苦渋の姿は、映画「太陽(ティダ)の運命」で描かれていた通りだ。愛飲していたシーバスリーガルのソーダ割りをいつか沖縄で献杯したい。
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二人娘の父
ネタバレ前半「乳と卵」の再掲?こんなのあり?と戸惑うも、後半は怒涛の展開。生と性、出生と死について、作者らしい人物造形を土台にめちゃくちゃ読ませる内容。読後は放心に近い心情になり「今から酒飲みたい」と思ってしまった(出勤直後の8:42)。今年29歳になる娘からの推薦本というのも感慨深い。個人的に心をつかまれたのは、紺野さん。なぜか分かりみが深すぎて没入してしまう。そして仙川さんの死も。ラストに希望を感じられたのは本当に救いだったし、そうであってほしかった。日本の小説の底力を感じる作家。もう止められない。
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二人娘の父
社会の見えないものにされてきた「女性の労働」。当事者の語りからその実態と思いを可視化して、「ここに女性がいるのだぞ」という旗を掲げる。このような企画が成立し、書籍化され、海を渡って日本語訳が出版された事実に、心からの敬意を贈らせてもらいたい。50~70代の韓国女性たちが、韓国社会のなかで客観的にどのような位置を占めるのか。それは統計情報によって明らかにされる。コロナ禍によってエッセンシャルワーカーへの注目は高まったが、その待遇は高まっていない。日本も同じ。そう日本と韓国の状況は酷似しているのだ。
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二人娘の父
読み終えると、原題「劣等――科学がいかに女性を誤解してきたか。物語を書き直す新たな研究」がより気持ちにピッタリくる。「科学」の名において女性はいかに劣っていて、家事や子育てに適しているのかが「物語」として語られてきた。昨今「女性のトリセツ」本も売れているようだ。しかし本書が示す人類研究の到達点は、男女に決定的な差異はなくスペクトラムな状態であることや、文明化されていない部族などの生活実態からも、男女の優位性に差異がないことなどが示される。難点は著者の文章の読みにくさ。写真や挿絵などがあると良いのだが。
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二人娘の父
ドラマは4話まで観了。まだドラマも原作も見てない人には、「原作はドラマを見てから読むべし」と伝えたい。理由は言えない。
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二人娘の父
ネタバレ書き下ろし新作。25年経ても変わらぬ創作意欲と柔軟な思考、創造力。同年代の人間として敬意しかない。伊坂作品とは共に人生を過ごしてきた。20代の熱き感情は50代になってからの社会の変化への戸惑いとそれでも失いたくない情熱。読み始めれば一気に時間が過ぎてしまう。ページを捲るのに気がはやる。そういう作品をまた読ませてもらって、本当にうれしかった。ちなみに本作のカギとなるビートルズの曲は「Everybody's Got Something To Hide Except Me And My Monkey」でしょ!!
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二人娘の父
NHK朝ドラ「ばけばけ」(25年10月~)を見て、「そういえば漱石と小泉八雲って関係あったのか」との疑問を持ち再読。冒頭からその関係についての描写があった。簡単に言うと 東京帝国大学文科大学の英文学講師だった小泉八雲の後任が夏目漱石。八雲は退任後数年で死去する。それにしても谷口ジローさんの絵力がすごい。新里堅進と並ぶと個人的には思っている。
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二人娘の父
テーマは布施祐仁「従属の代償」と重なる。第二次安倍政権以降、自衛隊の米軍への従属と軍備拡大の実相を種々の資料から跡付けるルポ。この10年で日本は軍事面の対米従属を深化させたことは間違いない。問題はその内容だ。これまで光の当たらなかったであろう、九州をはじめとする本土における「有事体制」強化が浸透している。本書の特徴は第3章の軍事費増大と国民生活への影響であろう。国政レベルでは少数の野党しか主張しなくなって久しいが、軍事費の膨張はまさに戦前のそれを思わせる。「ここまで来ている」ことを正視しなければならない。
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二人娘の父
大いに期待を込めて読み始めたが、読む側の問題意識の在り様によって、多くのものが引き出せる著作と感じる。「社会運動をする側の『見る目』の問題」という最終章で論じられた言葉が印象に残る。社会を変えることへの想像力が、社会運動当事者こそ、求められているし、社会運動から縁遠いと自認している人にも大切な視点である。感想の中で事例紹介が少ないという声もあるが、理論とはそういう側面もあるので、もうちょっと頑張って読んでほしいとも思う。いずれにしても重要な問題提起であり、自分の中に落とし込みたい内容に溢れている。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/07/17(4171日経過)
記録初日
2014/07/06(4182日経過)
読んだ本
2182冊(1日平均0.52冊)
読んだページ
557786ページ(1日平均133ページ)
感想・レビュー
1684件(投稿率77.2%)
本棚
7棚
性別
年齢
53歳
職業
その他
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/springdays1972
自己紹介

乱読系の独学者です

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