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2024年10月の読書メーターまとめ

二人娘の父
読んだ本
16
読んだページ
4494ページ
感想・レビュー
13
ナイス
183ナイス

2024年10月に読んだ本
16

2024年10月のお気に入り登録
2

  • pohcho
  • ケイティ

2024年10月のお気に入られ登録
3

  • すーぱーじゅげむ
  • あかつき
  • pohcho

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

二人娘の父
ネタバレいまやすっかり時の人、ハンガンさんの新著。どこかで読まねばと思っていたが、やっと読了。印象に残るのは雪と鳥。そして切断された指の話。あまりにもリアルで痛々しい。済州島4.3事件が背景の一つではあるが、決してそれだけがテーマではない。もっと根源的なもの、普遍的なものを描こうとしている。そもそもファンタジックな物語である。ハンガンワールド全開である。それにしても訳者あとがきが、内容、情報量、そして読み解き方も含めてすごすぎる。まずは訳者あとがきから読む、というのも一つの読み方であると、本作は強く感じた。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月にナイスが最も多かったつぶやき

二人娘の父

祝!ハン・ガンさん、ノーベル文学賞受賞!

が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
13

二人娘の父
沖縄戦において当時24歳で約800人の大隊を率いた伊東孝一中尉。映画「沖縄決戦」でも登場する「英雄」は戦後、戦死者家族にあてて手紙を送っていた。さらにその手紙に300通以上の返信が。遺族に手紙を出した伊東の思いに胸を衝かれるものがある。さらに本書の焦点はこれまで当事者しか知らなかったこの手紙のやり取りを、現在生存している遺族の子孫につなぐ、というこれまでなかったやり取りを記録したもの。戦地と「銃後」、そして戦没遺族が戦後、どれだけの苦労をして生き抜いてきたかを知る、貴重なドキュメンタリーとなっている。
二人娘の父
2024/10/30 16:10

(訂正)伊東孝一氏の当時の階級は「大尉」でした。

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二人娘の父
原題「同じ日本、異なる日本」。日本で15年以上研究・生活された人類学者によるエッセイ。視点は冷静で「偏る」ことはない。故に時にソフト過ぎるきらいもあるが、十分に日韓両国社会の文化批評・社会批評となっている。一例をあげれば第二次世界大戦に関して「8月15日」を記念する国は、世界中で日韓の2国しかない。それはなぜなのか。また「在日」という存在が韓国においても、非常に厳しい立場にあることへの言及など、興味は尽きない。固定的で同質的な「日韓文化」「日本人・韓国人」論への批判という著者の立場に完全に同意する。
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二人娘の父
外交官という立場からの「日韓のズレ」。これは貴重かつ興味深いエッセイ。かかわっている年月も20年以上と長く、時系列における変化もよく分かる。正直、外交の世界は私には未知であり、分からないことだらけなのだが、外交官の矜持、誇りというものを知る。大事なことだと思う。少なくとも隣国にネチネチと嫉妬心を持ったり、「消滅!」などと叫んで悦に入るような部類の人たちにはできない仕事だろう。
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二人娘の父
嫌韓は飯の種か。それにしても、だ。
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二人娘の父
映画を観るための予習として読了。20年以上も前に作られていたとは、という驚き。コミックはかなりコミカルさが目立つし、そこが魅了。映画は正直、もっと重い。ただこれは、表現方法の特性の違い。要は両方がそれぞれ良い。電子版でなく紙版で買ったのも正解だった。
が「ナイス!」と言っています。
二人娘の父
いやぁ不快。
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二人娘の父
再読して確信したのはハン・ガンさんは「痛み」を表現する天才だということ。あまりにもリアル。あまりにも痛い。だからこそ痛みを伴う傷からの回復もリアルになる。今回、感銘を受けたのは「左手」「火とかげ」。このリアルな痛みと傷は、実は私が今も今までも感じていたことなのでは?などと考えてしまう。もう一点。ハン・ガンさんの男性の描き方には、容赦がない。それは許しはあるが、赦しはない。世の男性たちよ、震えて眠れ。私もそういう日々を過ごすつもりだ。
が「ナイス!」と言っています。
二人娘の父
ネタバレいまやすっかり時の人、ハンガンさんの新著。どこかで読まねばと思っていたが、やっと読了。印象に残るのは雪と鳥。そして切断された指の話。あまりにもリアルで痛々しい。済州島4.3事件が背景の一つではあるが、決してそれだけがテーマではない。もっと根源的なもの、普遍的なものを描こうとしている。そもそもファンタジックな物語である。ハンガンワールド全開である。それにしても訳者あとがきが、内容、情報量、そして読み解き方も含めてすごすぎる。まずは訳者あとがきから読む、というのも一つの読み方であると、本作は強く感じた。
が「ナイス!」と言っています。
二人娘の父
マッカーサーがコーンパイプを手に、厚木基地に降り立つシーン。第二次世界大戦をテーマにした映像では定番だ。そしてGHQを通じて約7年間、日本社会に様々な「改革」を施した人物である。しかしその全体像について、ほとんど知る機会を持ってこなかった。本書では第二次世界大戦勃発前の段階から、日本占領、そして任務解任へと進むマッカーサーの詳細な行動を辿る。やはり印象的ななのはフィリピンからオーストラリアへの「撤退」(退避)。つくづく強運の持ち主である。あくまでも入門書として、ここから関心領域を広げていければと思う。
が「ナイス!」と言っています。
二人娘の父
原題は「単純な本心」。邦訳作品では最初のものとなっているが、韓国での実際の出版は本作が、最新作のようである。テーマは海外養子縁組と米軍駐留。いずれも重厚なテーマである。「ロ・ギワンに会った」(ネトフリでは「ロ・ギワン」として映像化)も北朝鮮在住者がヨーロッパに亡命するという話であった。要するにそうしたテーマが著者のライフワークとも言えるのであろう。社会とその現実と向き合う小説である。かと言って何かの主張を押し付けられることはない。あくまでも読み手の想像力と他者への理解のみが求められる。そんな小説である。
が「ナイス!」と言っています。
二人娘の父
「後期日中戦争」続編。新たに知った事象・事件、人物名などを記録として残す。閻錫山氏。日本と手を組むことを模索しつつ、日本敗戦が明らかになることで手を切る。黄河決壊。大災害がこの時期に起こっていた。これによる死者は数百万人にも。これらはいわゆる日中戦争の犠牲者数にカウントされているのだろうか。素朴な疑問として「アジアで2000万人が犠牲」の根拠を調べたくなった。8月15日以降も戦闘が続いていた事実。あり得る話ではあるが、これだけ長期であったとは。「日本は日中戦争で敗戦した」という事実の重みを感じている。
が「ナイス!」と言っています。
二人娘の父
なんという誠実さとやさしさに満ちた入門書であろうか。漠然と「理解」していたエスノグラフィの尻尾を捕らえられたような感覚。生きるための大事な核となる部分に、励ましをもらった。
が「ナイス!」と言っています。
二人娘の父
生活の練習は、まだまだ続くのだ
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/07/17(3782日経過)
記録初日
2014/07/06(3793日経過)
読んだ本
1849冊(1日平均0.49冊)
読んだページ
475120ページ(1日平均125ページ)
感想・レビュー
1408件(投稿率76.1%)
本棚
6棚
性別
年齢
52歳
職業
その他
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/springdays1972
自己紹介

乱読系の独学者です。

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