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2024年3月の読書メーターまとめ

二人娘の父
読んだ本
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感想・レビュー
26
ナイス
266ナイス

2024年3月に読んだ本
30

2024年3月のお気に入られ登録
1

  • 中玉ケビン砂糖

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

二人娘の父
38度前後の発熱で、朦朧とするなか、読了。映画観る前に読んだほうが良かったかも。(追加)疑問というかすっきりしないこと。アンさんの52ヘルツは誰が聞いたの?そしてその結末?マイノリティの扱いが雑では。そんな思いが拭えない。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

二人娘の父

先日観た映画「ソウルメイト」のキム・ダミさんがとても良かったです。 2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:4921ページ ナイス数:214ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/481331/summary/monthly/2024/2

先日観た映画「ソウルメイト」のキム・ダミさんがとても良かったです。

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:21冊 読んだページ数:4921ページ ナイス数:214ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/481331/summary/monthly/2024/2
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2024年3月の感想・レビュー一覧
26

二人娘の父
「これがデビュー作!?天才か!」という作品です。面白いのです、小説として。著者の作品はご多分に漏れず「82年生まれ、キム・ジヨン」からでしたので、描く世界の幅広さには改めて驚かされます。なんという才能だろうか。内容的にももともと放送作家だったという背景がよく分かるものになっており、エンタメ業界の裏側をのぞくような楽しみも。しかし本当に人物描写が上手だな、と思いました。小説を書くというのは、やはりある種の特異な才能であることを感じます。名作!
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二人娘の父
日本統治時代の朝鮮文学。解説をしっかり読まないと、理解が及ばない点もあるが、新鮮な印象を受ける。一つは凄まじいまでの現実描写。具体的には貧困の描写。もう一つは、抵抗と変革の強い意志。本書は斎藤真理子さんの文章(NHKラジオのハングル講座テキスト連載)で知った。この連載は「解放」後の韓国文学への扉も開かれる。毎回楽しみにしている。ぜひ書籍化をお願いします。
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二人娘の父
「ことば」に携わる2人の往復書簡。1950年生まれのくぼさん。1960年生まれの斎藤さん。そして読者である私は1972年生まれ。およそ10年ごとの違いは、当然、知識の差にもなっていく。そかしそれは私の今後の読書体験に多くの刺激を与えてくれるだろう。恥ずかしながら本書に登場する、藤田京子もブローティガンもクッツェーも知らない(森崎和江は辛うじて知っていた!)。しかしそれでもお二人のやり取りに、ついていけないことはない。むしろ翻訳者である前に、文章家としての実力の高さを垣間見ることができる、貴重な作品である。
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二人娘の父
あまりにも面白くて一気に読了。韓国映画を観る解像度がバク上がりすること間違いなしの1冊。女性監督の存在を意識するようになったのは「オマージュ」。イ・ジョンウン演じる、シンスウォン監督自身とも思われる女性監督の姿が記憶に残る。しかし本書で初めて「この作品は女性が監督なのか」というのも結構ある。つまりはそこまで私自身の意識も知識もなかったということだろう。もったいないことだ。しばらくは本書で紹介されている作品を観る日々となりそうだ(ドラマはどうする!)。
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二人娘の父
人間にとって「欠かせない」と思い込んでいる身体的機能が、ある事情により失われていく人。またはみずから手放していく人。そうしたふたりの人物が、言葉あるいは言語(しかもそれは母語ではない)を通じて、何かをつかんでいく、喪失から再生への道のりを描くものがたりである。私にとってハン・ガン氏は、その作品を通じて常に何か自分の中にある可能性や、知らなかった感性を呼び覚ましてもらう存在である。本書もやはりそうだった。邦訳された作品はこれですべて読了。もうすぐ発売される新刊本を心待ちにしている。
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二人娘の父
難解でありながらも、多くの人びとに愛され研究され続けている作家・李箱(イ・サン、変換されない)。確かに難解だが、著者の生きた時代を訳者解説により学ぶことで、その奥行きと背景の理解の手がかりを得ることができる。日本で亡くなったという共通点がある尹東柱とも、また異なるところも興味深い。驚いたのは、結婚相手(ただし結婚生活は極めて短い)が後の金郷岸(有名な画家・金煥基の妻)!最近、李仲燮の事を知ったこともあり、その繋がりが薄い線から面になっていく感覚を覚えた。何より訳者・斎藤真理子さんの存在の大きさに感服した。
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二人娘の父
Aよりもグッと現実にフォーカスした物語で読みやすい。そうなると、やはり登場人物を、現実の俳優に当てはめたくなる。「ディルドが〜」はクァク・ドウォン。「アーチ」はソン・ドンイル。「アスピリン」は、よく知らん若手俳優で。それにしても、この作品を翻訳してしまう斎藤真理子さんの懐の深さに脱帽である。著者の世界観は正直、下品である。それを飲み込んで消化してしまう訳者にこそ、敬意を表したい。
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二人娘の父
読んだ。辛かった。「カステラ」では感じなかった辛さがあった。例えるならビート文学。ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ…10代の私は思いきり背伸びして、この世界を分かったつもりでいた。この年になり、分からないものは分からないと言えるのも成長だと思う。でも、分かることもある。そういう世界線。
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二人娘の父
著者は日本共産党中央委員会ジェンダー平等委員会事務局長であった(1月の大会で任務変更)。日本共産党がこの課題に取り組むことになった経過、理論的課題、そして実践など、日本の政党として考えうる限りの論点は網羅された著作となっている。タイトルにある通り、著者のスタンスはあくまでも「あなたと学ぶ」という、読者と視点を同じくしたもの。その配慮に、著者の人柄がにじむ。また党内の特に年配者が、この問題について単純な、直線的な理解や行動ができていない実情も率直に吐露している。総じてその誠実さに好感の持てる内容である。
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二人娘の父
1972年生まれ。小田急ユーザー。1996年と2000年生まれの二人の娘。著者との接点を無理遣り探せば、正直そのくらいしかない。しかし読みながら、私はとても励まされた。私に「退社」などという決断、選択はできそうにない。が、それはそれ。私が励まされたのは、生きるうえでの、身体の深幹部のあたり。何かがあたたかくなり、何かをグッと押されたような、そんな感じです。
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二人娘の父
タイトルどおり、「こういうことで人間は死にます。気を付けましょう」という事例が次々と紹介される。ひとつの事例はたいへんコンパクトにまとめられているので、あっという間に読み終えてしまうが、なんだか人間の命のあっけなさ、儚さを感じてしまい、読後、軽い放心状態になった。命の重みを感じたいときに、読み返してもいいかもしれない。でも二度と読みたくない気もする。アウトドア派の方には必読ではないか。知らんけど。
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二人娘の父
金井真紀さんとサッカー!?ということで、個人的にはとても意外な組み合わせだったが、読んでみて納得。フットボールサポーターという生き方、生活史は、やはりとても魅力的なのだ。さらに言えば、欧州・南米という有名どころにとどまらず、イランやインドネシア、コンゴ、Jリーグ(鹿島だが)まで、文字通り世界のサッカー民の登場に、著者の視野の確かさを感じる。イランの女性差別など看過できない課題もあるが、いつか世界中のサッカー民が平等に、暴力(当然戦争も)のない世界で、一つになれたらと願わざるを得ない。
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二人娘の父
やっと読めた!コロナ禍、私を韓国小説好きに引き込んでくれたひとりは、チョン・セラン。この不思議な世界にハマッている。今作はややシリアス要素は強いが、やはり楽しい。楽しいというか、痛快。もっともっと読みたい、チョン・セラン!すんみさんの訳もGOOD!!
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二人娘の父
再読本。前回の感想は我ながら本当によく分からなくて戸惑っていた。決定的に前回と違うのは、著者が背景として意識したであろう韓国社会の背骨にあるものへの理解が、格段に進んでいた点である。朝鮮戦争とそれに伴う別離。家父長制の表象。セウォル号事件。国際的な養子縁組。ドイツと韓国との特別の関係。その他…。こうした歴史的・社会的背景を踏まえることで、本作での家族のありようや、感情のゆらめきを、自分なりに理解する手がかりをつかんだ。「そんな難しいことなの?」という意見もあろうかと思う。しかし難しいが理解が必要なのだ。
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二人娘の父
出版までには8年もの月日がかかったという、著者による体験記。そのメッセージは、男女問わず、性風俗=みずからの尊厳を商品とする業界に、誰でもが関わる可能性があることへの警告の意が込められる。このテーマを「自分は違う」と言い切れる人は、どのくらいいるのだろうか。心情的にではなく、実際問題として。他人事ではなく、自分事として、私はこの「告白」を警句として読んだ。著作のデザインコンセプトも、できるだけ若い女性に読んでもらえるように工夫もされている。多くの方に触れてほしい著作である。
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二人娘の父
あいみょんが、帯コメントをしているという。納得である。Kindle Unlimitedで読めます。おすすめです。
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二人娘の父
著者の得意とする「影」。その「影」が作中、存在感を発揮する。主役の2人の生活への視線はあたたかく、やさしい。同時に生活の周辺は決して優しいとは言えない状況にある。そこに顔を出す「影」たち。世運商街という秋葉原と大田区の町工場をセットにしたようなイメージの街が舞台。実際に著者もその街で育ったとのこと。その街のエピソードも物語の深みを増す役割をうまく果たしている。本書には「2000年代韓国文学で最も美しい作品」的な評価がされているとのこと。その年代の作品はあまり知らないが、美しいという評価には納得である。
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二人娘の父
ネタバレどんなシーンであっても、常に影というか闇を感じる。それが著者の特徴であったことを思い出した。そして独特のにおい。食事の場面では、また独特の細かさ(繊細さ)があるのも、特徴だ。今作ではさらに、母と父がテーマでもある。エジャとスンジャの二人の母。ナナは自らが母となる。仕事中に亡くなる父。そして尿瓶の父。「続けてみます」の息つぎによって、登場人物たちは生活を続けていく。それは私たちの人生でもある。BTS・LifeGoesOnを連想した。
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二人娘の父
舞台は釜山。JIMINとグクの釜山。そして韓国で1400万人が観たという大ヒット映画「国際市場で逢いましょう」の舞台でもある。本書は釜山ガイドブックとも言える紀行文。発刊が2015年とやや古いので、登場するお店や街並みは、すでに無いものも多そうだ。日本との関わりも深い街。めちゃくちゃ行きたくなった。마마 머라카노!
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二人娘の父
とある報道を目にし、著者である毎日新聞政治部記者の著作があるとのことで。「韓国(朝鮮)のピカソ」の別名もある画家イ・ジュンソプと伴侶で日本人・山本方子の半生を負うドキュメンタリー。先日読んだ「密航のち洗濯」との比較もしてしまう。夫が朝鮮籍で妻が日本人の点も同じ。それはさておき本書は長いのだ。的が絞れずただ知った事実を書き連ねる。結論として、何を浮き彫りにしたかったのかが不明瞭。新聞記者だけに厳しめに評価する。小学館ノンフィクション大賞受賞作。この賞、実は微妙と思っている。その後活躍したという話を聞かない。
二人娘の父
2024/03/13 06:54

「とある報道」とはこちらのことです。参考にしてください。https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/92532/73276bdf391f276759604406be5f8d4f?frame_id=694329 大貫智子「韓国文化を楽しむなら加害の歴史に向き合うべきか」(毎日新聞)の記事削除について

二人娘の父
2024/03/13 06:55

「とある報道」とはこちらのことです。参考にしてください。 https://researchmap.jp/blogs/blog_entries/view/92532/73276bdf391f276759604406be5f8d4f?frame_id=694329  大貫智子「韓国文化を楽しむなら加害の歴史に向き合うべきか」(毎日新聞)の記事削除について

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二人娘の父
38度前後の発熱で、朦朧とするなか、読了。映画観る前に読んだほうが良かったかも。(追加)疑問というかすっきりしないこと。アンさんの52ヘルツは誰が聞いたの?そしてその結末?マイノリティの扱いが雑では。そんな思いが拭えない。
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二人娘の父
三浦しをんさんが解説を書いてます。それが軽い驚き…著者が取材対象とした売春形態「ワリキリ」。このネーミングのもつやるせなさが読むごとに深まっていく。読むのも辛いので取材・調査をした著者はさらに辛かったのではないかと推察する。沖縄で若年妊娠の調査と支援をしている上間陽子さんは、話を聞いた帰りに「吐く」と言っていた。まさに身を削った人生を、己も身を削って記録しているのだと思う。買う側の調査もしっかりやっている点、著者への信頼は高まる。類書にはない、著者独自の視点を感じることができる。
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二人娘の父
朝日新聞で読んだ著者のコラム?に興味を持ち読了。見栄を張る必要はないと思うので正直に言うと、7章の現象学に言及するところが分からない。統計には現れない個別の経験を尊重するという趣旨は分かるが、それと現象学の方法論との関係が正直よく理解できない。理解できないと悔しいというのは、傲慢な考えかもしれないが、悔しい。全体の論調には共感できるし、最終章で提起されていることも、やや抽象的だが納得できる。というか著者は「ケアとは何か」(中公新書)の方でした。なるほど、という感じ。本書は昨年の新書大賞第3位とのことです。
二人娘の父
2024/03/06 12:47

(承前)読んでいて素直に理解できたのは、著者が行っている当事者の語りを聞く姿勢が、岸政彦さんらがやっている生活史の聞き取りと、ほぼ同じというか、ほとんど変わらないということだった。「他者の合理性」という表現を、別の言葉で行っているという理解。それぞれで表現方法、言語化の過程が異なるのは当然だと思うが、やはり現象学という存在が気になってしまうのだった。

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二人娘の父
ちょっとずつ読んでこうかなと、昨日の昼くらいから読み始めたら、止まらなくなってしまい、今日も職場の昼休みをちょっと過ぎてしまったが読了。特に最後のおはぎの話が、もうとてもではないが辛くて切なくて「あぁ猫も人間も同じなんだ」という身もふたもない感想しか出てこない。この本を読んで実はおさい先生のことにとても興味を持った。少しだけ触れられるおさい先生の記述に惹かれる。積読本になっている「結婚差別の社会学」をそろそろ読もうと思う。あと本書からは吉野家が一人飲みに良さそう、という印象を受けた。今度行ってみたい。
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二人娘の父
読後の感想は「88人もいたの?!」世の中にはこんなにも多くの職業(職業とは言えないものもあるが)があるのか。そしてその一人ひとりから、なんらかの「フムフム」を感じ取ってしまう著者の感性の高さが、本書の魅力であろう。達人たちの放つオーラや言葉には、たしかにその道を究めたものだけが持つ独特の重みがあるのだろう。内容をたった2ページに凝縮し、イラストも付けちゃうという、編集技法も自分にとっては「フムフム」であった。すばらしい本でした。
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二人娘の父
タイトルからは「一体何事?」との思いを抱くが、読み終われば、意味するものが決して大げさなものではないことが分かる。著者の祖父と父、祖母と母。そして兄や姉。つまり家族の物語である。外房にルーツを持つこの家族が、なぜ五反田に根を張ったのか。それは読んでのお楽しみなのだが、時代とのリンクが、まさに世界を感じさせる。個人的にかなり興奮したのが、小林多喜二や宮本百合子の登場だ。「党生活者」「乳房」といった作品が五反田に縁があったとは。本当に自分は何も知らないし、逆に言えば勉強する余地が沢山あることが嬉しくもなった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/07/17(3570日経過)
記録初日
2014/07/06(3581日経過)
読んだ本
1701冊(1日平均0.48冊)
読んだページ
434827ページ(1日平均121ページ)
感想・レビュー
1276件(投稿率75.0%)
本棚
6棚
性別
年齢
51歳
職業
その他
現住所
東京都
外部サイト
URL/ブログ
https://twitter.com/springdays1972
自己紹介

乱読系の独学者です。

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