他に書かれている、作家の「僕」が主役を勤めているシリーズと比べても他出版社に跨って刊行されている本やその登場人物に言及したり、推理の糸口として使われているので三津田信三ファン以外はこれをどう読んだかは割と気になるところ。 (2/2)
キャッチフレーズが一つだけ入った真っ黒な帯を巻かれた状態で買ったのだが、角川ホラーの闇鍋という企画らしい。本書のキャッチフレーズが「こんな小説を書く作者が怖い」意識的に作者が込めていなければ、作者の精神性やバックボーンを作品を通して読むのはあまりしたくないが、たしかにこれを書ける矢部嵩さんは少々怖い。 (2/2)
現実で猛威を振るった70’s 80’s年代のアイドルブーム後の91年に本作が書かれたことも考えると、パプリカを女主人公ではなくアイドル的な意味でヒロインとして書いたのだろうなと考えさせられる。小難しい学術宗教SFが入り混じったテキストや悪夢のような展開で(特に終盤は)頭がおかしくなりそうな話ではあるが、タイトル通りこの話はどこまでいっても、完璧で究極なおじさんたちのスーパーアイドル「パプリカ」のお話なんだと考えると、意外と気楽に読めなくもない。 (2/2)
好きなジャンルはサスペンスとホラーとSF。
しかし最近は、興味があればそれ以外のジャンルも手を出すので雑食気味。
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現実で猛威を振るった70’s 80’s年代のアイドルブーム後の91年に本作が書かれたことも考えると、パプリカを女主人公ではなくアイドル的な意味でヒロインとして書いたのだろうなと考えさせられる。小難しい学術宗教SFが入り混じったテキストや悪夢のような展開で(特に終盤は)頭がおかしくなりそうな話ではあるが、タイトル通りこの話はどこまでいっても、完璧で究極なおじさんたちのスーパーアイドル「パプリカ」のお話なんだと考えると、意外と気楽に読めなくもない。 (2/2)