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2023年12月の読書メーターまとめ

rinakko
読んだ本
13
読んだページ
4332ページ
感想・レビュー
10
ナイス
102ナイス

2023年12月に読んだ本
13

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rinakko
とてもよかった。1950年代後半の韓国の港町仁川、実在の大仏ホテルを舞台に描かれたゴシックスリラー(でもある)。ホテルにはシャーリイ・ジャクスンがチェックインするし、エミリー・ブロンテも微妙な具合には絡んでくる。先に『丘の屋敷』を読み返したので、語り手の一人であるヨンヒョンはエレーナであるし、他の登場人物たちの中にもエレーナがいると思えて辛くなった。ヨンヒョンが何度も使う言葉「魅了される」も胸に引っかかって痛い。“シャーリイ・ジャクスン……たぶんこの人は、恨(ハン)という言葉を理解できるんだろう。”
あたびー
2023/12/21 18:00

「幽霊ホテル……」でちょっとガッカリしたので、今度はこっち読んでみたいです!

rinakko
2023/12/21 18:41

そうですか。是非。

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

rinakko

2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3541ページ ナイス数:100ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4839/summary/monthly/2023/11

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月の感想・レビュー一覧
10

rinakko
どの短篇も既読だったけれど、函入りの装幀が気に入って二年前にお迎えした冬がテーマの傑作選。クリスマスのうちに読まないとまた一年先になってしまう…と思って。クリスティーが久しぶりで堪能した。
が「ナイス!」と言っています。
rinakko
とてもよかった。1950年代後半の韓国の港町仁川、実在の大仏ホテルを舞台に描かれたゴシックスリラー(でもある)。ホテルにはシャーリイ・ジャクスンがチェックインするし、エミリー・ブロンテも微妙な具合には絡んでくる。先に『丘の屋敷』を読み返したので、語り手の一人であるヨンヒョンはエレーナであるし、他の登場人物たちの中にもエレーナがいると思えて辛くなった。ヨンヒョンが何度も使う言葉「魅了される」も胸に引っかかって痛い。“シャーリイ・ジャクスン……たぶんこの人は、恨(ハン)という言葉を理解できるんだろう。”
あたびー
2023/12/21 18:00

「幽霊ホテル……」でちょっとガッカリしたので、今度はこっち読んでみたいです!

rinakko
2023/12/21 18:41

そうですか。是非。

が「ナイス!」と言っています。
rinakko
再読。ずっと居場所がなかったエレーナは、報われ満たされることもないそれまでの人生と、冴えない自分への鬱屈から抜け出すことを望んでいた。丘の屋敷の怪異に魅入られていく彼女の姿は、まさにそこに “つけ込まれた” 者のそれなのだろう。人としてごく普通の弱さにつけ込む、丘の屋敷の “邪悪” の前には、誰もが無力だった…という救いのなさに戦慄する。そしてシャーリイ・ジャクスンの容赦のなさに感嘆した。“わたしはここにいる。わたしはここにいる──彼女は喜びにぐっと目をつぶり、それから取りすました声で博士に言った。”
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rinakko
建築とは何か──。神の住まいとしてはヨーロッパ建築史をたどることで、人の住まいとしては日本の住宅の変遷に着目することで語られる。例えば、“民家” は神殿や教会とは違い、その時代の普通の人々の無意識の世界と如何に深くつながっているか…という話は、私には意外な観点でとても面白かった。 “人は、自分の時間的アイデンティティを、目に映るものが変らないことで確認している。” “建築は記憶と美の器。民家は生活と無意識の器。”
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rinakko
大好きな長野ワールドとスコープオブジェのコラボレーション、なんて美しく濃ゆい…(と、ため息しか出ない)。頁から頁へと異世界をたどって行きつ戻りつ、幾度も眺めて見惚れていられる。そして凝った装幀といい手元に潜ませておきたい宝物みたいなサイズ感といい、まず本そのものがオブジェとして素敵で流石だ。
が「ナイス!」と言っています。
rinakko
再読。初読時は刊行順だったので、今回は『リチャード二世』からの時系列で読めて、流れがわかりやすくなりよかった。ハル王子とフォルスタッフの行状と掛け合いは見どころだが、とりわけフォルスタッフの出番の長いことよ。やり過ぎで露悪気味なこの人物が、シェイクスピアの登場人物の中でも人気があるというのは、何だかイギリスらしい…。“名誉ってなんだ? 言葉だ。名誉って言葉に何がある? 名誉ってやつぁ何だ? 空気だ。結構な結論だ。名誉の持ち主は誰だ? この水曜日に死んだやつ。そいつは名誉にさわれるか?”
が「ナイス!」と言っています。
rinakko
再々読。“さあみんな、この大地に坐り、/王たちの死にまつわる悲しい物語をしよう──/ある王は退位させられ、ある王は戦争で虐殺され、/ある王は自分が退位させた王の亡霊に取り憑かれた、/妻に毒殺された王、寝ているうちに殺された王──/みな殺害されたのだ。” “下の庭へ? 下へ降りる? 裁きの庭へ、王は落ちる!”
が「ナイス!」と言っています。
rinakko
うん10年前に一度挫折したのだが、言及されることの多い作品なので読めていないことが気にはなっていた。「北欧神話からの思想を受け継いでいる」という話を聴いたのも、あらためて興味を持つきっかけになった。という訳で最新版で読み始めたら、今回は面白い…です(そんな予感はあったw) あまり間を開けずに続きへいきたい。
が「ナイス!」と言っています。
rinakko
どの作品も翻訳違いで再読。なのだが、流石は “十二人の翻訳者の手になる名作名訳” はとても贅沢な内容でうっとりする読み心地だった。とりわけ戦前の文章の味わい深さは格別でもあり、そもシュオッブの名文家ぶりが往時の仏文学者や詩人たちを如何に魅了し、その翻訳に腕を振るわせたかが窺われる。素晴らしい作品集だった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/22(6069日経過)
記録初日
2008/02/17(6225日経過)
読んだ本
3504冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
1053123ページ(1日平均169ページ)
感想・レビュー
1771件(投稿率50.5%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/rinakko_may
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