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2023年11月の読書メーターまとめ

rinakko
読んだ本
11
読んだページ
3541ページ
感想・レビュー
7
ナイス
100ナイス

2023年11月に読んだ本
11

2023年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rinakko
素晴らしい読み応え。本を閉じて「書物の歴史の物語」という副題に向き合うと、本当にその通りだったなぁ…と胸がいっぱいになる。古のギリシアからローマへ、本を巡る遥かな時間旅行のようなエッセイ。ただ歴史をたどるのではなく著者自身の本への深い思いが伝わってくるのもよかった。思い出の中の数々の本たち。書物はそこにありつづける、これからも。手に取るのが楽しみだった装幀は、カバーを広げてみてなるほど…と感嘆。“ある意味では、私たちすべての読者は、自らに轍を残した言葉をおさめた秘密の図書館を自分のなかに持っているのだ。”
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2023年11月にナイスが最も多かったつぶやき

rinakko

2023年10月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:4040ページ ナイス数:115ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4839/summary/monthly/2023/10

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2023年11月の感想・レビュー一覧
7

rinakko
アーサー王をめぐる物語の短篇や抄訳を楽しんだ中で、とりわけアレクサンダー・レルネット=ホレーニアの『帽子の男』(抄訳)がとても気に入った。アーサー王伝説の特集に便乗してニーベルンゲン伝説を題材にした作品の紹介(ちょっと強引w)とのことだけど、同作者の『両シチリア連隊』が好きだったので、是非全訳を読んでみたい。
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rinakko
再読。昔から北ヨーロッパの人々が抱き続けた地中海南部への憧れ、その心象風景としての “レモンの花咲く国” をめぐる紀行文であり、イタリアとその柑橘類の物語を紹介するエッセイでもあり。突然変異のキメラ(例えば仏手柑のような)が珍重されたメディチ家の柑橘類コレクションについて、シチリアに富をもたらしたレモンの果樹園がマフィアの台頭を招くことになった経緯、大量のオレンジが武器として使われるピエモンテ州のオレンジ合戦を見物した話…などなどとても面白かった。アマルフィ・レモンを使ったカラマラータの美味しそうなことよ
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rinakko
再読(源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、角田源氏は初めて)。「紅葉賀」から「明石」までの流れで、様々な女性たちが描かれる。私は朝顔の斎院が好きだけれど、彼女の立場は身分の高さに守られているとあらためて思った。寄る辺ない紫の上に対する光君は、そもそもの始め方から(誘拐、そして手〇〇)扱いがかなり軽いという側面は否めない。この先も紫の上が “最愛の人” ではあり続けても、対等な存在として光から見られることはない(その発想すらこの時代にはない)んだなぁ…と。
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rinakko
素晴らしい読み応え。本を閉じて「書物の歴史の物語」という副題に向き合うと、本当にその通りだったなぁ…と胸がいっぱいになる。古のギリシアからローマへ、本を巡る遥かな時間旅行のようなエッセイ。ただ歴史をたどるのではなく著者自身の本への深い思いが伝わってくるのもよかった。思い出の中の数々の本たち。書物はそこにありつづける、これからも。手に取るのが楽しみだった装幀は、カバーを広げてみてなるほど…と感嘆。“ある意味では、私たちすべての読者は、自らに轍を残した言葉をおさめた秘密の図書館を自分のなかに持っているのだ。”
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rinakko
ペルッツ再読8冊目。とても好きな作品だが、刊行順をたどって読み返してきたので、遺作なのねぇ…としみじみ。『第三の魔弾』の解説には、未完で見つかったのを弟子で友人でもあった人物が完成させたとある。“「君はユダの秘密と罪を知っているのかい? なぜユダがキリストを裏切ったのか、わかるかい?」/「ユダは、自分がキリストを愛しているとわかったから、キリストを裏切ったのです」少年は答えた。”
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rinakko
再読。源氏物語は他の訳者で幾度か読んだが、今回は気になっていた角田訳で。帚木巻の序盤に雨夜の品定めがあり、その後の光君の行動に及ぼした影響を思うと、ある意味で物語展開の予告になってたんだなぁ…とあらためて面白かった。紫式部が描きたかったのが “中流の女” たちだったとしたら、それも得心がいく。あと、これは仕方がないと思うけれど、源氏物語を読むのがかなり久しぶりで、かつて以上に光君に対していらっとすることが多いw(『女は素直がいちばんですよ』とか何なん…)
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rinakko
すこぶる面白かった。久しぶしに奇書を読んだという満足感。「澁澤龍彦が絶賛」というのもさもありなん…と思いつつ、訳者あとがきでかなり自伝的な内容と知って驚いた(そして19世紀末のロンドンに生まれた作者が、何故カトリック教会なのか…という理由にもw)。“人間嫌いの利他主義者” ジョージの半生がほぼ自伝であるなら、その後の型破り教皇爆誕からの展開が幻想文学…か。“教皇には大きな目標と、見通しのきく目と、よく聞える耳と、機知と、ひねくれた性格と、大胆さと、寂しい心とがある。おまけに世界から敵意を向けられていた。”
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/22(5902日経過)
記録初日
2008/02/17(6058日経過)
読んだ本
3430冊(1日平均0.57冊)
読んだページ
1031688ページ(1日平均170ページ)
感想・レビュー
1735件(投稿率50.6%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/rinakko_may
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