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2024年11月の読書メーターまとめ

rinakko
読んだ本
14
読んだページ
4638ページ
感想・レビュー
5
ナイス
70ナイス

2024年11月に読んだ本
14

2024年11月のお気に入られ登録
1

  • みんみん

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

rinakko
楽しみにしていたケリー・リンク、頗るよかった。語り継がれた童話や民話には人の心を捕らえる物語の原型がありつつ、そこに籠められた昔の人の古臭い教訓には興醒めさせられることもあり(折角の魔法や不可思議の魅力が…)。それらの語り直しの見事な換骨奪胎に小気味よさを感じるのは、そういうことか…と思う。とりわけお気に入りは、30年連れ添った夫を取り戻すための地獄めぐり譚「地下のプリンス・ハット」と、何故か生者が人の死体に守られている世界を描く「白い道」、ホワイトクリスマス限定の逢瀬が忘れられない少女のお話「貴婦人と狐
が「ナイス!」と言っています。

2024年11月にナイスが最も多かったつぶやき

rinakko

2024年10月の読書メーター 読んだ本の数:14冊 読んだページ数:3394ページ ナイス数:73ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/4839/summary/monthly/2024/10

が「ナイス!」と言っています。

2024年11月の感想・レビュー一覧
5

rinakko
再読(幾度か読んだが角田源氏は初めて)。宇治十帖のぎゅっとした纏まり、流石の面白さで引き込まれた。そしてやはり浮舟について思いを巡らせてしまう。流されるように二人の男に身を任せ、そのどちらをも選ばなかった浮舟が初めて自分で決めた身の振り方が出家で、“ついにやり遂げた”と嬉しがっていたのが忘れがたい。源氏物語の中、とうとう逃げ果せたヒロインでもあるのだなぁ…としみじみ(逃げ切って欲しい)。あと、傍目には申し分ない貴公子が屈折しまくりな(あとがきにもあるけれど先ず自己認識がおかしいw)薫の造形にあらためて感嘆
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rinakko
再読(幾度か読んだが、角田源氏は初めて)。源氏退場後の第三部は、それまでの物語の中心にあった “光” が失われた後の世感が否めない。寧ろあの時代が特別過ぎたのです…という諦念の中で語られるのがこの宇治十帖なのは、凄い皮肉だ。とりわけ私は中の君が気の毒で、一方的に言い寄られた当時の女性が「その気はない、迷惑だ」というはっきりした意思表示をしてはいけなかったり(やんわり遠回しでは通じないのに!)、世間知らずのままにされていて頼れる相談相手さえいなかったり、夫は勝手に嫉妬するしどんだけ地獄よ…と憤りつつ最終巻へ
が「ナイス!」と言っています。
rinakko
頗る面白かった。大満足。
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rinakko
ネタバレ面白かった。19世紀の英国を舞台にした歴史幻想ミステリ。主人公の女探偵で外科医でもあるブライディと、相棒の元ボクサーかつ幽霊のルビーが解決に挑む誘拐事件の裏にはアイルランドの人魚伝説が。という設定に惹かれたけれど、ブライディの出自(アイルランド人で貧民街の元孤児)も相俟って、ヴィクトリア朝ロンドンの光より昏い影の部分を強く感じる内容だった。異形を蒐集するコレクターたちの傲慢さやその業の醜さと、欲望の的にされる人魚の纏う人外の美しさの比が忘れがたい。あと、ミセス・ビビーを突き離さない作者の眼差しが好きだった
が「ナイス!」と言っています。
rinakko
楽しみにしていたケリー・リンク、頗るよかった。語り継がれた童話や民話には人の心を捕らえる物語の原型がありつつ、そこに籠められた昔の人の古臭い教訓には興醒めさせられることもあり(折角の魔法や不可思議の魅力が…)。それらの語り直しの見事な換骨奪胎に小気味よさを感じるのは、そういうことか…と思う。とりわけお気に入りは、30年連れ添った夫を取り戻すための地獄めぐり譚「地下のプリンス・ハット」と、何故か生者が人の死体に守られている世界を描く「白い道」、ホワイトクリスマス限定の逢瀬が忘れられない少女のお話「貴婦人と狐
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2008/07/22(5988日経過)
記録初日
2008/02/17(6144日経過)
読んだ本
3468冊(1日平均0.56冊)
読んだページ
1043223ページ(1日平均169ページ)
感想・レビュー
1752件(投稿率50.5%)
本棚
0棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
http://blog.goo.ne.jp/rinakko_may
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