棟方志功のことをチヤ視点で描かれているのが、この小説のえらいところです。様々な不安を抱えながらも、志功のことを祈るように信じるチヤに、マハさんがあれこれ思いをめぐらせ寄り添ったことでこの小説が生まれたのだろうなと感じました。

やはり自分の言葉で好きなものの感想を残しておくことって大事ですよね。自分の言葉で残しておけば、あとで｢好き｣を取り出せる、というところを読んで、私が感想を残したい理由これ！と思いました。自分の言葉で書いてみること、推敲すること、お手本になる文章を読むことを実践したいです。

棟方志功のことをチヤ視点で描かれているのが、この小説のえらいところです。様々な不安を抱えながらも、志功のことを祈るように信じるチヤに、マハさんがあれこれ思いをめぐらせ寄り添ったことでこの小説が生まれたのだろうなと感じました。

好きなエピソードがたくさん詰まっていました。雨の手話で自分の名前をあらわすところ、彼氏に振られたあとに｢葬式｣をするところ、友だちが面接で｢エリマキトカゲ｣に似てると言ってしまって謝ってくるところ…。

言語がテーマの書籍は細切れの小ネタの集合体に過ぎないことが多々あって結局何も覚えてない、となりがちだったのですが、この本は上手にまとまってて面白かったです。(上から目線コメントですみません。) ラテン語が色々な言語に影響を与えてることを感じました。ラテン語の勉強をして、自分でもどんなところにラテン語由来が残っているか見つけ出したいなと感じました。