謎のモノローグから時間軸の交差した導入部へとつながり、最悪は訪れる。掴みはオッケー！！絶対に覆らない証拠を突き付けられ、四面楚歌状態となったポーが最後に頼った相手とは？！「ティリー、大変なことになった。」ティリー登場で、こっからはもうイッキ読み。数々の新事実が出てくる中、登場人物の心理描写が出色の出来。終章の1週間後は蛇足のような気がしないでもないけれど、不満というほどではない。不満といえば、ティリーが（若干）人間的に成長してしまいハチャメチャな言動が影を潜めてしまったのがちょっと残念だった。。

謎のモノローグから時間軸の交差した導入部へとつながり、最悪は訪れる。掴みはオッケー！！絶対に覆らない証拠を突き付けられ、四面楚歌状態となったポーが最後に頼った相手とは？！「ティリー、大変なことになった。」ティリー登場で、こっからはもうイッキ読み。数々の新事実が出てくる中、登場人物の心理描写が出色の出来。終章の1週間後は蛇足のような気がしないでもないけれど、不満というほどではない。不満といえば、ティリーが（若干）人間的に成長してしまいハチャメチャな言動が影を潜めてしまったのがちょっと残念だった。。

「シンデレラ」と「ヘンゼルとグレーテル」のパロディは、まるで小劇団の舞台のシナリオのよう。ひと癖もふた癖もある童話の主人公たちがテンポよく掛け合うなか、クールな赤ずきんちゃんがトリックを暴いてゆく。最終話の「マッチ売りの少女」では、マッチ売りの少女が苦境に反発して成金へとのし上がり、自分を蔑んだ町の人たちから羨望され勝利する。部下を引き連れ経営戦略会議に臨むマッチ売りの少女（笑）ラストは白ネズミも白馬に変身するおとぎ話なんで何なんだが、ベースがおとぎ話なんで納得感がある。

原始地球から現在の陸地ができるまでを門外漢にも分かりやすく軽やかに説く。太陽系のチリが集まったり衝突したりして熱くてドロドロのチョコレートのような原始地球に惑星がぶつかって地軸が傾いて散らばった破片が月になって回転が安定して重い元素が沈んで内核になって手のひらにスカイツリーが40個の圧力で液体の鉄が固体化して表面が冷えて地殻ができてそこから漏れ出た軽いマグマがプレートになってプカプカ浮いて雨が大陸を侵食してCaやMgが海に流れ込んで大気中のCO2が海に溶け込んで炭酸化合物となり温室効果がなくなって氷河期。

整った顔立ちとモデルのようなスタイルを持つ30代前半の元弁護士、空手の黒帯。訳アリの相棒は東大経卒、マルチな才能を持つIQ140の秀才、将棋部の元部長。依頼は紹介のみ、殺人と傷害以外はなんでも引き受けるという設定で、そのなんだかステレオタイプなコンビが詐欺まがいの知略を用いて表沙汰にならない事件を解決するというミステリー・・・なのか？人物設定にしても、そんな直截的な物言いをしなくても・・と思ってしまった。

本屋さんで立ち読みしてたら思いのほか面白かったので娘にも読まそうと思って購入。ヨーロッパやアメリカなど海外で長く働いていて、その国々の国民性を地に足がついた視点で喝破する。基本的に海外にちょっと駐在したくらいでその国の通ぶっている人を毛嫌いしているみたい。「日本でDXが進まない理由」「女性解放運動に端を発した共働き」「ドイツの格差社会」など、確かに今まで日本で多くを語られることのなかった情報が盛りだくさん。東京オリンピック開会式のこき下ろしには激しく同意。情報リテラシーの考え方も秀逸。娘にも伝えます。

今回は赤堀先生の出番が少なかったかな？でも昆虫グロ成分は高めで、遺体発見現場はそのまんまホラー。たぶん映像化できない。相変わらず終盤まで被害者の身元がわからなくてじれったい（真犯人直結なわけだが）。捜査の空振りが続いて犯人像がまったく絞られず、途中で収拾つくんかな？と不安になってしまった。ネタバレになるので内容については書けないけれど、着想は素晴らしいと思ったのでもう少し短く中編くらいにしておけばよかったんじゃないかな？