誰もが悩みを抱えている。大なり小なりとは思わない。どの悩みもその人の今にとって、大きな悩みだから。その町の小さな公園には、涙目でふにゃっと笑っているカバヒコがいる。どんな悩みも苦しみも、カバヒコに治してもらえるなんていいな。今ちょっとだけ体調が悪い私はそんなことを思う。カバヒコに会いたい。そしてまた、昨日よりもちょっとだけ前向きになれた私になって頑張りたいな。体や心、そして頭は、病気や怪我をすると、その経験と記憶を体や心、頭に刻み込む。だから回復したあとは、前とは違う自分になって頑張れるんだって。確かに！

ポッドキャスト『OVER THE SUN』のパーソナリティー堀井美香さんが、自身の朗読会で本書を一言一句間違わないように覚え朗読していると聞き、美香さんが心を動かされた本を読みたいと手に取りました。三浦さんの素晴らしい筆力に引き込まれ、あっという間に読み終えました。小林多喜二の母、セキがどのように生まれ、多喜二たちをどのような想いで大切に慈しみ育ててきたかをセキ本人から直接聞いたような気持ちになりました。大切な息子を無惨に殺された母の想いがとても辛かった。多喜二のことも知ることができ、読んで良かったです。

誰もが悩みを抱えている。大なり小なりとは思わない。どの悩みもその人の今にとって、大きな悩みだから。その町の小さな公園には、涙目でふにゃっと笑っているカバヒコがいる。どんな悩みも苦しみも、カバヒコに治してもらえるなんていいな。今ちょっとだけ体調が悪い私はそんなことを思う。カバヒコに会いたい。そしてまた、昨日よりもちょっとだけ前向きになれた私になって頑張りたいな。体や心、そして頭は、病気や怪我をすると、その経験と記憶を体や心、頭に刻み込む。だから回復したあとは、前とは違う自分になって頑張れるんだって。確かに！