テレビにヨシタケシンスケ先生が出演されていて、どうしても苦手な人はいて、果物の色がキレイで救われたことがあったというエピソードを聞いた。たまたま図書館で借りていてそのページを読み、あぁそうだねと思った。そして、最後のページから読むとハッピーな展開になると知り、そのほうがもっとよいなと感じた。

2022年4月の絵本勉強会でおかちゃんのオススメ。大切な人を失って、どう気持ちの整理をするのか。「ストレートに「死」という言葉を使うこの本が苦手だと思っていたけど、大切な身内を失った今読むと、ここに描かれている事が全てそうだと思える」と紹介者が語る。大切な人を亡くしたときに、そういうときに必要な絵本とわかったと改めて読み込んでいた。大人の絵本は自分の経験をうつすとまた違う印象に変わる。

なんの前知識なく聴いてしまった。リアルないじめ。ヒリヒリするクラスの空気、存在しないように扱う、行動・言動の一つ一つに苛立つ。それを私は知っていて、それを見る側だったし、そちら側に入れられようともした。昼と夜で態度を変えてくれて理解しようとする人もいなかった。矢野さんの防御反応は分かりにくく、それが誤解を生む。「にんまり」の意味を知って聴き直すと矢野さんの心境がまた変わる。なんともつらい思い出を思い出させる話。オーディオブックで読了。

三男が自閉症と診断されて、なにげに借りたこの本に気持ちの切り替えのヒントをもらった気がする。