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ぎん
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ぎん
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「過去は変わらないはずだった――」 いわゆるタイムリープものの中でもかなり『時をかける少女』を意識しつつ、新たな世界を見せてくれそうな作品。かなり書き方を工夫している印象を受け、過去の”実体験”とそれを小説にした”物語”が交錯してくると読んでいて簡単に揺さぶられる。特にタイトルである”リライト”という言葉を丁寧に扱っている。SF作品と言えども流石はホラー作家、テンションの持って行き方が上手い。貴志祐介然り、ホラーとSFの親和性の高さを感じさせる。このシリーズは4作だということで、続きが非常に楽しみだ。
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ぎん
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生体通信によって個々人の認知や感情を人類全体で共有できる技術“自己相"が普及した未来社会。『虐殺器官』や『ハーモニー』を彷彿とさせるというコメントが多いが、個人的には『The Indifference Engine』から着想を得たように感じた。個人の意思は、総体としての自己という水瓶から汲まれた一滴であり、個人の意識は文明と文化の中に生まれるという。未来への認知の不確実性が人間らしさを形成するのならそれを克服することは正義か。「今よ、未だ知られざる今よ、そこに至るものは運命などではなく」
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ぎん
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表題作について。およそ1年に1度、人が降ってくる街ファウルズ。主人公達は揃いのユニフォームを着て、バットを持ち、いつか来るストレートを待って守備に着く。空には何があるのか。何故人が降ってくるのか。相手はピッチャーなのか、バッターなのか、キャッチャーなのか。一通り読んでも、相変わらず訳が分からない。絶対に有り得ないという設定が随所にみられるのに、しかしその圧倒的な描写力が現実でも良いと錯覚させる。作者と共に謎に迫る感覚は、円城塔らしさを存分に感じさせた。軽い気持ちで読んでもらいたい。
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ぎん
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大半が海に覆われた25世紀の地球。更なる<<大異変>>を前に、人類は必死に生きる方法を模索する。大きく壮大なテーマを相手しながらも、登場人物達の行動は非常にミクロ的で、そのギャップが自然現象の神秘さを象徴している。文字通り絶体絶命に追い込まれた人類が、最後に見せる子供じみた<夢>は、どこまでも図々しく、けれどもやはりそれが人類の美学を感じさせる要因であると感じた。自然と真摯に向き合う、人類の繁栄をこれでもかと願うSF大作。姉妹作品である『深紅の碑文』も非常に楽しみだ。
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ぎん
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ホットプルームによる海底隆起で多くの陸地が水没した25世紀。陸上民は僅かな土地と海上都市で高度な情報社会を維持し、海上民は“魚舟”と呼ばれる生物船を駆り生活する。海面上昇の影響で人は宇宙を捨て海と向き合った。一見飛躍した設定に思われがちだが、作者の圧倒的なリアリティ描写によってこんな世界であっても十分起こりうるのではないかと感じてしまう。都度視点が変わり、様々な登場人物がそれぞれの思惑で動いている様は群像劇のようで、その収束が非常に楽しみであるが、相手にしているのが地球そのものというのが何とも壮大だ。
ぎん

シャドウランズという高速環境シミュレータの由来が秀逸です。 【シャドウランズという名前は、地球の「影」という意味合いでつけられた。この名称は『ナルニア国物語』を書いたことで有名なC・S・ルイスの晩年を描いた戯曲のタイトルと同じものだ。《悲しんではならない。この世は「影の国」に過ぎないのだから》愛妻を癌で失ったルイスが、その苦しみを、宗教的な解釈で納得しようとして口にした言葉だ。シャドウランズの中でシミュレートされる生物たちもそう思うのだろうかと、春原はときどき考える。仮想世界の環境激変に晒されながら、

03/27 16:27
ぎん

この世界の外側に別の世界――すなわち「影」ではない本当の世界があるのではないかと夢想しながら】

03/27 16:27
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ぎん
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何世紀にも渡って語り継がれてきた「命の終わりは、愛の終わりではない」という嘘は、単に無駄なものであって、滑稽なものではないと言う。ソラリスという知性体が圧倒的なスケールで表現され、遠い世界の話のように感じるが、人間の制御出来ない事象を〝自然現象〟と形容するならば、このソラリスも全く自然そのものであり、そう考えるとこの地球であってもそれを感じることは出来るだろう。だから、そもそも自然に対し人間の価値観を押し付けることは間違いなのかもしれない。絶望する神の萌芽、その発端に人間は、私達は何を思うのだろうか。
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ぎん
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作者は当時「ブラックジャックのシーンを書き上げることで「やっと、SFが書けた」と信じることが出来た」と述べた。偶然性の塊であるトランプの山札。しかしそこにあるのは1から13までの数字と4つのマーク。ならば偶然並んだと思われたその順番に意味を見出そうとするのは、ちょうどコンピューターが人の言葉を理解したように”見せかける”のと何の違いがあるのだろうか。コンピューターが意思を持つというのならば、そのカードが何らかの意思を持つことも十分にあり得るのではないか。トランプというカードが言葉を為す、カジノSFの傑作。
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読んだ本
83

読んでる本
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読書データ

プロフィール

登録日
2014/09/15(3782日経過)
記録初日
2013/10/15(4117日経過)
読んだ本
83冊(1日平均0.02冊)
読んだページ
29077ページ(1日平均7ページ)
感想・レビュー
47件(投稿率56.6%)
本棚
4棚
性別
年齢
31歳
血液型
O型
職業
IT関係
外部サイト
自己紹介

SFが好きです。
思いっ切り科学技術を用いたSFも、思いっ切り観念的なSFも大好きなので、昔の大作も現在の傑作もどんどん読んでいけたらなと思います。
よろしくお願いします。

同じ名前、同じアイコンでスマホアプリ「Stand」もやっております。

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