ネタバレ没落貴族の行く末。落ちるとこまで落ちてなお、妄執的な恋を追い求めて生きる姉と、絶望に身を浸して自殺する弟と、最後まで純粋だった母。たった一度会ってキスされただけの相手にどうしてそう、長い事懸想できるのかわからなかったが、遠いからこそ美化され頼みの綱みたいになってたのかな。上原と幸福な朝を迎えた時、弟が死んだ。その場面の文章のコントラストが鮮やか過ぎて言葉を失った。

ネタバレ没落貴族の行く末。落ちるとこまで落ちてなお、妄執的な恋を追い求めて生きる姉と、絶望に身を浸して自殺する弟と、最後まで純粋だった母。たった一度会ってキスされただけの相手にどうしてそう、長い事懸想できるのかわからなかったが、遠いからこそ美化され頼みの綱みたいになってたのかな。上原と幸福な朝を迎えた時、弟が死んだ。その場面の文章のコントラストが鮮やか過ぎて言葉を失った。

ネタバレタイトルだけは知っていた。正月も近いある晩、夫が居酒屋から大金を盗んだことから話が始まる。それをきっかけに貧乏暮らしをしていた妻は働きに出て、嘘をついて、下品な話で客を喜ばせ、客に犯され、それでも生き生きと生きていく。夫とは家で会うこともなく、居酒屋の店員と客という立場で逢瀬を交わすのみ。詩人である夫にどれほどの魅力があるのか、みな惑わされ絆され、当の本人は苦しんで死にたがってるの、太宰治本人って感じがした。

ネタバレ先日の感想キャンペーンのポイントで電子購入。女生徒って何故か芥川龍之介だと勘違いしてた。タイトル通り、大人になる境の少女が世間や自分に対してあれこれ不安に思ったり憤ってみたりかといって優しくしてみたり肯定や否定をしてみたりという目まぐるしい自己の中での感情、つまり外側からは一切計り知れない感情を、まあよくもこう、成人男性が瑞々しく書けるものだなあと感心。今読んでも分かるわ～となるのたから、学生時代読んでいたら太宰に落ちていたかもしれない。

ネタバレ先日の感想キャンペーンのポイントで電子購入。短い話なのですぐに読めた。タイトルから、駆け込み寺に駆け込んだ女性の話かな、と思ってたらまさかのキリストの話。訴えかける文体に、冒頭から引き込まれるが、読み終わってあくまでこれは訴える側にとっての事実にしかすぎないよね、と思った。多分に妄想が入ってるんだろうなあと。

ネタバレついに難波にバレた！どうする深町…！って感じだったけどやっぱ難波は難波だったね。異捜にスカウトされる深町くん、そうか、見た目が若いのは伏線だったのか。高槻の父親の事件は結局怪異ではなかったけど、母親の異常さがよくわかった話だったね。