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2024年2月の読書メーターまとめ

Kumiko
読んだ本
7
読んだページ
2854ページ
感想・レビュー
7
ナイス
346ナイス

2024年2月に読んだ本
7

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Kumiko
連続殺人事件の顛末を丁寧に追った「推理小説」というよりは、事件に関わる人々の群像劇と言うべきか。いかにして警察は事件の真相に近づくのか、どのように犯人逮捕への執念の炎を灯し続けるのかが丁寧に描かれ、長尺(600p強!)にも関わらず無駄なページは一つもない。真犯人の人となりが最後まで謎なのも、殺人犯とは概ねそういうものとの著者の解釈ゆえだろう。決め手がない中、執念で物証を揃えていく過程…刑事の読みが当たる所には鳥肌が立った。不謹慎にも事件が収束に向かうのが惜しいぐらい、もっと読んでいたいと思う小説だった。
竹園和明
2024/02/20 18:23

横からすみません。モトラッドさんオススメの『沈黙の町で』『罪の轍』は確かに凄いです!

Kumiko
2024/02/20 18:59

お二人のお墨付きとあらば明日にでも図書館に走ります✨どっちもすぐ借りる事ができそう〜

が「ナイス!」と言っています。

2024年2月の感想・レビュー一覧
7

Kumiko
ネタバレ「莫迦」であるがゆえの寛治の場当たり的な行動は、結果的に刑事達の捜査を撹乱し、不思議なほどに捕まえる事ができない…本当にヤキモキさせられた。寛治にひったくり・空き巣はできても殺人はできないと踏んでいたのだが…。影の共犯者がいるのではないか? その方が残忍な殺人事件の結末がまだ腑に落ちる。そう推理しながら(祈りながら)読んだ人も多いんじゃないか。謎が多いまま最後まで読ませるリーダビリティはさすがとしかいいようがない。大捕物となるラストに繋がるクライマックス、素晴らしい。今回も作者の術中にはまってしまった。
が「ナイス!」と言っています。
Kumiko
連続殺人事件の顛末を丁寧に追った「推理小説」というよりは、事件に関わる人々の群像劇と言うべきか。いかにして警察は事件の真相に近づくのか、どのように犯人逮捕への執念の炎を灯し続けるのかが丁寧に描かれ、長尺(600p強!)にも関わらず無駄なページは一つもない。真犯人の人となりが最後まで謎なのも、殺人犯とは概ねそういうものとの著者の解釈ゆえだろう。決め手がない中、執念で物証を揃えていく過程…刑事の読みが当たる所には鳥肌が立った。不謹慎にも事件が収束に向かうのが惜しいぐらい、もっと読んでいたいと思う小説だった。
竹園和明
2024/02/20 18:23

横からすみません。モトラッドさんオススメの『沈黙の町で』『罪の轍』は確かに凄いです!

Kumiko
2024/02/20 18:59

お二人のお墨付きとあらば明日にでも図書館に走ります✨どっちもすぐ借りる事ができそう〜

が「ナイス!」と言っています。
Kumiko
ネタバレ京子の気持ちの振り幅大きすぎ! 29ともなれば立派なベテラン社会人、少々のことで退職届を書くんじゃない!…と若干イライラしたものの、やる気の搾取、薄給、出版社との不毛な取り決めなどを読むにつけ、書店員さんのご苦労に頭が下がった。店長が本当にバカなのか真偽のほどは定かではないが…というか、本当はどっちなのか、ハッキリしてほしかった!なんだかスッキリしない、妙な予定調和のラスト。小柳さんまで同じ職場に戻ってきちゃったよ。あんな理由で辞めたのに…そんなことできるの? 本筋とは関係ない細かな所で色々とモヤモヤ。
が「ナイス!」と言っています。
Kumiko
ネタバレ祖母はいつも何から逃げ、何を間違え、何に謝りたかったのか。物語終盤、中国の街角の一角にその全てが集約される。壮大な物語を読んだようでもあり、どこにでもある家族の歴史を垣間見ただけのようでもあり。読みにくいのかな…と躊躇していたが面白くてあっという間に読了してしまった。平坦な道しかなくて、私の人生もその道をただひたすら歩き続けるだけかもしれないけど、いつの時代も結局はそんなもんだ、と言われてる気がする。だから少しでも未来に希望を感じたら、その道を進むしかないと。
が「ナイス!」と言っています。
Kumiko
介護が必要になった父と娘の空気感。時にはピンと張り詰め時には柔らかく弛む。大きな出来事はないが、そもそも親子関係は小さな出来事の積み重ねで出来上がっている。些細なことで喧嘩をしたり、溜息をついているこの話は、どうしたって身近に感じられてしまった。近い将来ありうるかもしれない親の介護。考え始めるとどんどんネガティブな思考に堕ちていってしまう(自分も等しく老いているのに)。父親のケアをしつつ愛犬の介護もし、時たま「推し」に生きる力を貰っている琴美、あなたの生き方は間違ってない!と声を大にして言いたい。
竹園和明
2024/02/06 21:18

あー、これずっと頭の中にある本です。自分と同居人も、現在介護中でして。ウチはまだ楽な方なんですけど。

Kumiko
2024/02/07 07:11

介護されているんですね!楽な方だから「楽」ってことはないですよね。これ以上楽になることはないんだ、と考えると暗澹たる気持ちになったり…。その辺の描写がさりげなくて上手くて、この本おススメです!

が「ナイス!」と言っています。
Kumiko
猫との暮らしって、淡々とした日常の中に様々なドラマが詰まっていたことを、この本を読みながら思い出した。2匹の兄弟猫を飼っていたあの頃、食事を残したら心配し、ケガを見つけては心配していた事が懐かしい。もちろんそれ以上に、額を擦り付けられ、喉をグルグル鳴らし、その音すら止んで、「ん?」と見たら深い眠りに入っていた…甘やかな思い出だ。いつまでも私の指を吸う癖が抜けなかったっけ。あ〜、猫飼いたい!看取った時の辛さが、時間と共に凪いできたようだ。猫飼いたい!(全く感想になってませんね💦)
ぶち
2024/02/04 17:24

猫と暮らした日々を思い出すと、幸せな気持ちになります。たとえ辛かったり悲しかったりした辛い思い出であっても。分かります。猫、飼いたくなりますよね。

Kumiko
2024/02/04 19:05

ぶちさん、不思議と思い出すのは楽しかった事や愛しいと思った事ばかり。また膝に乗せて一緒にうたた寝したいなぁ〜🐈‍⬛

が「ナイス!」と言っています。
Kumiko
ネタバレ人物相関図の必要がない伊坂作品は珍しい(自分調べ)。病院の待ち時間にあらかた読めてしまった。降りかかる事象はかなりエゲツナイのに主人公の心情吐露はとことんドライなのが、何とも伊坂さんらしい!加えて、読みながら「これ、後から伏線回収されるのかもな」と思った所がちゃんと拾われると嬉しい!それだけで伊坂作品の醍醐味を久々に味わえて満足。双子があるタイミングで入れ替わるなんてよく思いつくなぁ。そして大した説明もないまま読者に違和感を感じさせないのもよく考えたらかなりの力技(笑)。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/07(3515日経過)
記録初日
2014/10/07(3515日経過)
読んだ本
1175冊(1日平均0.33冊)
読んだページ
241769ページ(1日平均68ページ)
感想・レビュー
1066件(投稿率90.7%)
本棚
10棚
自己紹介

今、本棚に3冊以上著作を並べている作家さん…
津村記久子、平野啓一郎、西加奈子、井上荒野、瀬尾まいこ、吉本ばなな、山本文緒、群ようこ、島田荘司、京極夏彦、三浦しをん、三谷幸喜、さくらももこ、芦原すなお、伊坂幸太郎、小川洋子、江國香織、清水義範、多田尋子。

勧められると漫画も読みます。

何歳になっても読書を楽しみたい。
気持ちをフラットにして、本の中にダイブ出来ることが幸せ!
別に得るものがなくても、成長とかしなくても、ただいっとき別世界を徘徊し、読了後現実に戻ってくる…私にとって読書ってそんな感じ。

介護士をしている関係で、高齢者とか介護とかのワードには敏感に反応しがちです☺️
よろしくお願いします。

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