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2023年11月の読書メーターまとめ

筑紫の國造
読んだ本
4
読んだページ
1390ページ
感想・レビュー
4
ナイス
55ナイス

2023年11月に読んだ本
4

2023年11月のお気に入られ登録
2

  • うみ
  • 高木正雄

2023年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

筑紫の國造
日本の戦後復興の一翼を担いながら、やがて解体の憂き目を見なければならなかった「国鉄」という公共企業体の歴史を外観する。著者も元国鉄マンで、JR九州の初代社長も勤めた人物だ。国鉄の盛衰を自らのこととして体験しただけに、かなり詳細である。中でも、車両設計部門の人だったからその部分は特に詳しい。ただ、ちょっとマニアックで分かりづらかった。今後のJRの目指すべき姿も提言しており、それも参考にはなるだろう。
が「ナイス!」と言っています。

2023年11月の感想・レビュー一覧
4

筑紫の國造
謙信の後を継ぎ、米沢藩の藩祖となった上杉景勝の一代期。叔父謙信、そして家臣の直江兼続よりも知名度では劣る景勝について一次史料を丁寧に紐解きながら、しっかりと歴史の中に位置付けている評伝。著者は在野の歴史ライターだが、きっちりと研究として成功している評伝ではないだろうか。景勝については謙信と兼続に挟まれて地味な存在になっているが、本書ではしっかりとその存在感を感じ取ることができる。史料批判をしっかりと行った本書は、信頼度の高い評伝だといえるだろう。
が「ナイス!」と言っています。
筑紫の國造
日本の戦後復興の一翼を担いながら、やがて解体の憂き目を見なければならなかった「国鉄」という公共企業体の歴史を外観する。著者も元国鉄マンで、JR九州の初代社長も勤めた人物だ。国鉄の盛衰を自らのこととして体験しただけに、かなり詳細である。中でも、車両設計部門の人だったからその部分は特に詳しい。ただ、ちょっとマニアックで分かりづらかった。今後のJRの目指すべき姿も提言しており、それも参考にはなるだろう。
が「ナイス!」と言っています。
筑紫の國造
一大流通帝国を築いたダイエーは、ついに終焉を迎える。そしてそのダイエーを築き上げた風雲児、中内㓛もまた、企業経営の第一線から退き、失意のままその生涯を閉じた。上下巻合わせて約1,000ページ超、膨大な文献とインタビューで中内㓛とダイエーの盛衰を描き切って本書は余すところがない。まさしく、中内は戦後が産んだ屈指の「カリスマ」だったと言える。ただ、本書における政治に対する見方はやや紋切り型のジャーナリズムの感は否めない。無理やり現代や将来と比較しなくてもよかった気がする。
が「ナイス!」と言っています。
筑紫の國造
最終巻。長引くコロナ禍の中で、苦悩しながら描き続けている様子が興味深く綴られている。著者も述べているように、「性別」に関する話題以外もいくつか含まれている。コロナ禍で1人の漫画家がどのように過ごしていったか、1つの事例として面白い。安楽死や反出生主義ような難しいテーマについても著者なりにしっかりとした考え方があることがわかる、珍しいエッセイ漫画だと思う。性質上、テーマ探しが難しかったと思うが、2巻で終了してしまうのは残念だった。これからの活躍に期待したい。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2014/10/08(3581日経過)
記録初日
2014/10/08(3581日経過)
読んだ本
618冊(1日平均0.17冊)
読んだページ
201805ページ(1日平均56ページ)
感想・レビュー
577件(投稿率93.4%)
本棚
8棚
性別
現住所
埼玉県
外部サイト
URL/ブログ
https://www.facebook.com/shuuitirou.iwai
自己紹介

最新刊『服部卓四郎と昭和陸軍』発売中です。既刊『多田駿伝』(小学館)、『永田鉄山と昭和陸軍』(祥伝社新)ほか。書)

https://www.amazon.co.jp/dp/4569852246/ref=cm_sw_r_as_gl_api_gl_i_0MQAWJYBBTNDP1WT8F30?linkCode=ml2&tag=ktujhore-22

読書や古書店巡りが好き。好きな街はもちろん神保町です。
大学で近現代史を学んでいた関係で、歴史(特に昭和史)関係の本がメイン。

 それでも、最近は食わず嫌いだった恋愛小説やライトノベルも読むようになりました。他の方のレビューを読んで本を選ぶ参考にさせてもらうこともあります。今まで知らないジャンルや作者の本を新しく知るのは楽しいものです。

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