ネタバレ10年前に出た単行本に亡くなられた著者への追悼を掲載して編集された文庫版。この頃はまだ風情ある文章書いてたんだなと。追悼文の角田光代の銀座で飲みに行こうと伊集院氏と歩いているとあちこちから声を掛けられタクシーに乗ったら乗ったで人が集まって来てどこ行くどこにタクシー止めれば良い？などのやり取りが始まって「銀座の村」の人みたい…というのと池井戸潤がゴルフでトイレで清掃員のおばちゃんと話してたら氏が「池井戸はお年寄りと話が出来るの？俺も昔は年寄り殺しと呼ばれたものだ」と言われた話が秀逸。大きな星だったんだなと。

ネタバレ「光る君へ」見てると武力が無いのに政変で失脚したりするのが不思議と言うか平和でそれだけ穢れやら夢のお告げやらお祓いで生きてたというのが分かるけどそれでも面白いし現代の政治や企業の権力争いとも似てるので毎回時間が早く感じる位面白いのかなと。優雅だし。権力勾配により須磨に流された光源氏が明石に辿り着きやがて天変地異からのお上の遺言無視からの凶事という事で復権するという奇跡を描いた2巻。須磨や明石は通過したことはあるけど一度きちんと行きたいなと。

ネタバレ意外と半年ぶりの佐藤優。NHKに出演したり心境の変化が伺えたが腎臓病が重くて余命少ないのかなと思ったらこれの最後に奥様からの移植手術が成功して20年寿命延びたとあり何より。内容は過去に書かれたものの焼き直しの様だけど2022年に柄谷行人が哲学のノーベル賞を受賞していたのは知らなかった。「4つの交換様式」から立ち位置を俯瞰することを勧められている。

ネタバレ「1」が映画化され佐藤二郎の変な顔がポスターになってて笑っちゃったけど「2」も「1」と同様のミステリーホラー。最初に11もの「変な」話が提示され最後にその謎解きそしてダメ押しでまた最後の最後に謎が解き明かされるという。たいしたもんだと。

ネタバレ「はいからさんが通る」「ラブパック」以来46年振りくらいに？大和和紀の新しい作品を読む訳だけど漫画である上に先に文庫版を読んだのですらすら読める。光源氏は「ラブパック」の方がカッコ良かったななどと思うけどお姫様方はどれも見分けがつかない中文庫版に無かった不細工な常陸宮が「はいからさん」の牢名主みたいだったり年甲斐もなく若作りの典侍殿とかギャグ漫画家の本領発揮(笑)

ネタバレ瀬尾まいこ読んだ事なかったのが意外で「夜明けのすべて」に続いてタイトルに魅かれて読んでみた。ただでさえ色々ある小学生からティーンエイジの間にコロナなんて空白の期間を作られた世代のその後を描いている訳だけどドジャース移籍だけで大変なのに結婚生活が始まった上に賭博疑惑に巻き込まれた大谷ちゃんと重なる（違） ネットだけでも生きていけるけどネットだけじゃ生きがいないんだろうし自分が若い頃にネット無くて良かったと思う事多いけどネットに救われる事もあるだろうし良い事ばかりじゃないけど悪い事ばかりでもないんだろうなと。