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2023年12月の読書メーターまとめ

nozomu
読んだ本
6
読んだページ
1599ページ
感想・レビュー
6
ナイス
95ナイス

2023年12月に読んだ本
6

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nozomu
先人や愛着のあるものとの関わり、喪失などを主題とした5編の短編集。冒頭『おつやのよる』では新婚当時に田舎から電話してきた祖母を思い出して涙。『ばばあのマーチ』『くろい穴』では、登場するモラハラ男やずるい上司に主人公自ら決別できたことに安堵した。『くろい穴』の栗の渋皮煮、毎年作っているため手間のかかる作業がリアルに伝わり、保存方法なども含めとても参考になった。『おつやのよる』で親族の仲を取り持つハルさん、『先を生く人』で潔く終活を進める澪さんの生き方が素敵。あのような境地に至ることができるように過ごしたい。
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2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

nozomu

ガツンと響く読書ができた11月。『正欲』は原作の読後感を大事にしたいので映画は遠慮することにした。石田夏穂は図書館予約が回って来ない作家になったが、引き続き追っていきたい。三浦しをんのエッセイは鉄板。文庫化時の書き下ろし追加をつい期待してしまう。 2023年11月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1851ページ ナイス数:177ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/537496/summary/monthly/2023/11

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2023年12月の感想・レビュー一覧
6

nozomu
読売新聞夕刊連載エッセイ146編の単行本化。60代になっても変わらないほむほむのゆるさ、ほのぼのした雰囲気が全編に漂う。くるみを歯で割ることができるのはN井さん?と想像したり、「ほむらほろし」と先読み変換のまま署名していたくだりに吹き出したり、奥様との和やかな生活の描写が微笑ましかったりで、毒気のない文章で2023年を締められてよかった。端々から猫を飼いたくて飼えない期間を感じたが、終盤に仔猫の「ひるね」ちゃんを飼う話が登場。こちらまで幸せな気持ちになった。仔猫エピソードが増えそうな続編にも期待。
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nozomu
メール、LINE、小説など「書く」ことが主題の10編の短編集。『好好軒の犬』のみ既読。『緑の象のような山々』『凶暴な気分』『名前』には妻帯者との不倫で妊娠する女性が登場し、ダメ男に苛々させられる。対して『園田さんのメモ』や『つまらない湖』に登場する軽薄な男性への最終的な女性の判断、言動には胸がすく想いがした。『料理指南』は荒野さん作品に同性愛者が登場することも珍しく、レシピを綴った亡母の想いも合わせて特に印象に残った。『小説家の一日』は時々拝見する、東京から移住された荒野さんのSNSの様子に重ねて読了。
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nozomu
先人や愛着のあるものとの関わり、喪失などを主題とした5編の短編集。冒頭『おつやのよる』では新婚当時に田舎から電話してきた祖母を思い出して涙。『ばばあのマーチ』『くろい穴』では、登場するモラハラ男やずるい上司に主人公自ら決別できたことに安堵した。『くろい穴』の栗の渋皮煮、毎年作っているため手間のかかる作業がリアルに伝わり、保存方法なども含めとても参考になった。『おつやのよる』で親族の仲を取り持つハルさん、『先を生く人』で潔く終活を進める澪さんの生き方が素敵。あのような境地に至ることができるように過ごしたい。
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nozomu
前年に文芸誌掲載された12編の短編集。毎年恒例で読んでいるが、今年は何とか年内に読了。井戸川射子『キャンプ』のみ既読。津村記久子『二千回飲みに行ったあとに』の横井と同僚との、町屋良平『私の労働』の私とダブルスペアとの距離感の推移が興味深く、池澤夏樹『砂漠の検問所』の女性の堂々たる振る舞いには胸のすく思いがし、小川哲『スメラミシング』は陰謀論者の背景、動機みたいなものに気付きを得た。西加奈子『ママと戦う』は、17歳のモモと母親の序盤の分かり合えなさは切ないが、結末は思わぬポジティブな着地で清々しい読後感。
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nozomu
児童書コーナーより、チベットで語り継がれてきた昔話。登場する「しかばね」は死体ではなく、黄金とトルコ石でできたお宝のような様相。不慮の罪を犯したデチュー・サンボが、大師より墓地からしかばねを無言で連れ帰る命を受けるが、しかばねの語るつっこみどころ満載の昔話につい言葉を発してしまい墓地に逆戻ること12回!貧しくても真面目に生活し、他者に分け与える心を持つ者が幸せになって財を得、欲深く私利私欲にまみれ、他者から奪うことしか考えない者は不幸になる勧善懲悪の昔話に心穏やかになる。昨今の日本の政界との対比凄まじい。
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nozomu
ヒグチユウコ装画は木に恋する女性を描いた『五月』の雰囲気にぴったり。12篇の短編冒頭『普遍的な物語』の主人公や情景を目まぐるしく変わる手法は序の口で、『天国』では母親目線から前触れなく娘目線の物語に移る。また、『生きるということ』や『スコットランドのラブソング』では主人公の対話の相手が他人なのか自身なのかも曖昧で、それに翻弄される楽しさもあり、『信じてほしい』と『始まりにもどる』は表裏一体の物語のような感覚もする。季節柄『物語の温度』は情景が浮かぶよう。クリスマスイブに予言めいた声が聞こえませんように。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/05(3601日経過)
記録初日
2014/12/10(3627日経過)
読んだ本
1588冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
395219ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
1587件(投稿率99.9%)
本棚
12棚
性別
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