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2023年9月の読書メーターまとめ

nozomu
読んだ本
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1204ページ
感想・レビュー
6
ナイス
170ナイス

2023年9月に読んだ本
6

2023年9月のお気に入られ登録
1

  • 広井啓

2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

nozomu
苦学生の真央がスーパーの試食販売のベテラン四葉と出会い、一手間かけたお茶の美味しさや芯のある生き方に惹かれ友人関係を築いて約20年後までが描かれる。裕福だった実家の生活に裏打ちされた四葉の余裕ある考え方と立ち居振る舞いに真央が憧れを抱く序盤は読みやすかったが、キャラ立ちした四葉の友人ミャーコの存在が少し重く感じた。2023年4月初版にも関わらず、性加害のくだりは現況を予見しているかのようであり、今まで適格に世相を取り入れてきた柚木さんだからこそ、終盤の日本情勢は未来予想のよう。新天地での四葉の姿には安堵。
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2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

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川上未映子『黄色い家』山本文緒『自転しながら公転する』柚木麻子『らんたん』など、濃密な長編によって未知の領域を埋める読書時間を過ごすことができた幸せな8月。市川沙央『ハンチバック』によって、物理的な読書行為がままならない人の存在を知った衝撃を忘れない。 2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:9冊 読んだページ数:2796ページ ナイス数:154ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/537496/summary/monthly/2023/8

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2023年9月の感想・レビュー一覧
6

nozomu
苦学生の真央がスーパーの試食販売のベテラン四葉と出会い、一手間かけたお茶の美味しさや芯のある生き方に惹かれ友人関係を築いて約20年後までが描かれる。裕福だった実家の生活に裏打ちされた四葉の余裕ある考え方と立ち居振る舞いに真央が憧れを抱く序盤は読みやすかったが、キャラ立ちした四葉の友人ミャーコの存在が少し重く感じた。2023年4月初版にも関わらず、性加害のくだりは現況を予見しているかのようであり、今まで適格に世相を取り入れてきた柚木さんだからこそ、終盤の日本情勢は未来予想のよう。新天地での四葉の姿には安堵。
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sweet、spicy、bitter、salty、tastyの5つにカテゴライズされた13編の短編集は官能やSF、ポップな恋愛ものやBL、怪異など一穂さんの引き出しの多さを一気に堪能できる導入本といえそうな一冊。掌編が続いた終盤に、猫に生まれ変わって妻に拾われる男性を描いた『神様はそない優しない』という構成でしんみりさせる。『Still love me?』の2人のその後や、『透子』の生まれ育った過程は長編で読んでみたくなる。今後も読み続けたい。
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シャルロットシリーズ2作目。元警察犬でジャーマンシェパードのシャルロットと飼い主夫妻を取り巻く6編の短編集。 迷子のトイプードルや知人のラブラドゥードルを預かっても落ち着いて過ごせるシャルロットが、飼い主夫妻や読者をホッとさせていることは言うまでもない。ペット禁止住宅での飼育や病気の犬を手放す物語には暗澹たる気持ちになる。特に『天使で悪魔とシャルロット』の家族全員の同意を得ず、育児も犬の世話も妻が背負ってしまう話に共感。書下ろし『家族』から完結の雰囲気を感じるが、年老いたシャルロットの物語も読んでみたい。
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井戸川さんの作品は『この世の喜びよ』に次いで2冊目。表題作は児童養護施設で暮らす小学生 集が思いついたまま口にしているような関西弁で描かれる。俯瞰した視点を持つ集の、職員の正木先生の言動やよだれづわりのリアルな描写は、こちらまで嫌悪感を覚えるほど。ばあちゃんやモツモツら、彼が少し拠りどころにできる大人達の存在を糧に、しなやかであってほしいと感じる。『膨張』はアドレスホッパーの塾講師あいりが主人公。漫画喫茶等を渡り歩き、恋人にも友人にも雑に扱われる彼女。イブ母子との出会いで、結末定点を見出だせたのだろうか。
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ゴーリー好きとしてジャケ借りで手に取った。恥ずかしながらミュージカル『CATS』の原作本だと初めて知る。多彩な個性で自由気ままに振る舞う猫たちの姿を描いたT.S.エリオットの詩を、七五調で語呂よく刻んで韻を踏んだ小山氏の訳が秀逸。気に入ったものをつい声に出して読んでしまう。不穏な内容の絵本が多いゴーリーだが、猫が主役となると表情もコミカルで俄然筆が走っている印象。登場する猫たちの名前は一捻りある素敵なものばかりで、どれも人知の及ばぬ唯一の御名だと感じる。デュートロノミー御大こそ地域猫の究極形かもしれない。
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「朝のひととき」「夕暮れのひととき」「午後十一時のひととき」に分類された14名による花王webサイト企画の単行本化。といいつつ、冒頭から三浦しをんの『目覚めたときが朝』の周期的に朝型夜型が切り替わる生活に肩の力が抜ける。真逆な角田光代の9時5時生活も、ご自身の捉え方やルーティンを崩さない考え方でアリだと思える。主婦にとって実務をこなす朝や夕方の時間帯に正直感慨深さを覚えないのは寂しい限りだが、11時台の今、寝落ちるまで好きに過ごせる時間は至福。池澤夏樹のライムとタバスコでマグロを食べる方法は是非試したい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/01/05(3601日経過)
記録初日
2014/12/10(3627日経過)
読んだ本
1588冊(1日平均0.44冊)
読んだページ
395219ページ(1日平均108ページ)
感想・レビュー
1587件(投稿率99.9%)
本棚
12棚
性別
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