初めて手にした作家さんだった。きみはいい子というなんだな素敵なタイトルだったから。同じ街、同じ雨の日の午後を描いている。人がこの世に誕生して、親に育てられる。誰もが経験することだけど大人の勝手で、大人のエゴで子供は深い傷を負うか、素直ないい子に育っていくか.....でも本来子供はみんな【いい子】なのだ。

映画は観なかったが、所作の美しい本木さんは記憶に残っていた。誰しも死んでいくのだ。納棺師という職業が後ろ指をさされたり、穢らわしいと言われるのは切ないものである。人は生かされているのである。「死ぬというのは終わりじゃない。そこをくぐり抜けて次に向かう。まさに門です」という平田の言葉が印象的である。

初めて手にした作家さんだった。きみはいい子というなんだな素敵なタイトルだったから。同じ街、同じ雨の日の午後を描いている。人がこの世に誕生して、親に育てられる。誰もが経験することだけど大人の勝手で、大人のエゴで子供は深い傷を負うか、素直ないい子に育っていくか.....でも本来子供はみんな【いい子】なのだ。

水野さんらしい前向きな本。くよくよしたり後ろ向きな考え方はしない。そりゃそうだよねと思わせてくれる。イギリス人の設定だから？なんだか突拍子もない行動だけど、それもまぁ、いっかって感じ。

オールナイトニッポンのリスナーさんが送ってきたネタをバカリズムさんが選考したもの。エロリズム論とは品があること、笑えること、格言ぽくなってること、として選んでいるらしい。なかなか笑える。

なんだか軽すぎて、あんまりにもどうでもいい話で途中でやめた。おじさんのハゲとか酔っ払いとか別に読むほどでもっ.....て感じ。

坊っちゃんて正義感はあっても実はそこまで頭が働かない。いい意味で純朴な人で、何かするのに勢いの力を借りてるところがある。坊っちゃんのキャラクターは明るくて憎めない人で清の言うように「まっすぐで良い気性」である。読後を爽快な気分にさせるのは、それはやはり漱石の手腕によるものだろう。

蜘蛛の糸、羅生門、トロッコ、鼻。 蜘蛛の糸が一番心に残る 極楽は丁度朝なのでございましょう、から始まって極楽ももう昼に近くなったのでございましょう、で終わる。今の出来事がなんてなんてこたない日常だって強調してる。これからも平穏な時間が流れていくようで、美しくも残酷なのである。

大好きな河合隼雄さんが遺した最後の本。感受性が強くてすぐに涙がでてしまう泣き虫ハァちゃん。「男の子でも泣いてええんよ」と温かい愛情でつつむ母親、強く元気で優しい兄弟。そして挿絵がとても優しい。

「私は過去の因果で人を疑りつけいてる。だから実はあなたも疑ってる。しかしどうもあなただけは疑いたくない。あなたは疑うにはあまりに単純すぎるようだ。私は死ぬ前にたった1人でいいからひとを信用して死にたいと思っている あなたはそのたった1人になれますか？なってくれますか。」他人に裏切られることの傷の深さ、裏切ることの傷の深さ.....人間の根っこの部分だ。