ネタバレ第21回日本ホラー小説大賞佳作。特殊清掃員がゴミ屋敷で狂気と悪夢に苦しめられる不条理ホラーの表題作のほかに、防腐処理を施された不死者の父親と暮らす息子の苦悩と成長を描いた「瓶人」を併録。入選作の「牛家」よりも「瓶人」のほうが個人的にはおもしろかった。親子の絆を描いた心温まる作品かと思いきや、最後に明かされる衝撃の事実によってなんとも言えない後味の悪さが残る展開がよい。ラストシーンの主人公の独白も不気味で、好きな終わり方だった。

ネタバレ第21回日本ホラー小説大賞佳作。特殊清掃員がゴミ屋敷で狂気と悪夢に苦しめられる不条理ホラーの表題作のほかに、防腐処理を施された不死者の父親と暮らす息子の苦悩と成長を描いた「瓶人」を併録。入選作の「牛家」よりも「瓶人」のほうが個人的にはおもしろかった。親子の絆を描いた心温まる作品かと思いきや、最後に明かされる衝撃の事実によってなんとも言えない後味の悪さが残る展開がよい。ラストシーンの主人公の独白も不気味で、好きな終わり方だった。