「予定日はジミー・ペイジ」ってなにそれ？と思い、するすると一気に読んでしまいました。書き出しにぎょっとした。 エッセイ(日記)かと思うくらいに妊婦さんの気持ちの移ろいや行動が細かい。実際に騙された人が続出だったようで。さすが角田さん。 私がもし妊娠したのなら主人公と同じ感じになりそう。 食べものがおいしそうな小説でした。そして映像化がはまりそう。 私はタッキーと同じ誕生日です。ロックンロールスターはいなさそう。

図書館で借りたけど手元に置いておきたいなぁ。 ティーカップの歴史だけでなく紅茶の歴史がたくさん載っていてすごくおもしろかった。 英国は本当に紅茶とともに歩んできたのですね。お茶に対する熱意がすごい。優雅なだけではなくて戦争が起きたり暴動が起きたり恐ろしくもある。 美しいティーカップでお茶とスコーンをいただきたいな。模様によって格があったり、カップによって紅茶の味が変わるなんて知らなかった。 お茶の場面がある映画が紹介されていたので観たくなった。

西加奈子さんは好きなのだけど、どうしてかチューニングが合うまで時間がかかった。エッセイが初めてだったからか。 読み始めは意外に毒気があるなと感じた。多分私が西さんに対して温かくて柔らかい印象を持っているから。読み進めると面白く感じたのは、それが間違いではないことがわかるし、裏表のない素直なお人柄だからだと思う。 途中からは電車の中で笑いそうになった場面も。 それから、西さんがどのようにして小説家になったのかが書いてありました。

2011年と2015年に読んでいて、今回2021年で3回目です。特別気に入っている作品というわけではないのに。 結婚して10年になる子どもはいない夫婦の話。 東北出身で会社では部長職の夫 悄三。 妻 日和子は園芸屋でパートタイムで働く。お金に困っているわけではないが少しでも家系の足しになればと。仕事は気に入っている。 6年前は「ちょっと浮世離れした夫に守られているような奥さんかわいい」と感想を書いていた。 本当にそうなのかしら、と今では思う。 ぞっとするほど噛み合わないのに。 さっぱりとした諦めのような。