仕事に疲れた女性たちを癒す喫茶店。ひょうひょうとした店主のあたたかい言葉を素直に受け止められる彼女たちは大丈夫だ。大人の童話のような作品だった。 コロナ禍の記憶が薄れてきていたけど空気感を思い出してきたかも。

パンにまつわるエッセイがなんと40人分まとめられた作品。図書館で見かけてパン好きとして見過ごせなかった。 江國さんの文章にはうっとりする。甘い。確かに朝食って親しくないと一緒にとらない。 結構上の世代の作家さんが多い感じがした。 フランスでバゲット食べたい。 角田さんと群ようこさんのエッセイはホームベーカリーが欲しくなる。パンの香りが大好き。 そういえば学生時代アルバイトでベーカリーの日はうれしかったな。

仕事に疲れた女性たちを癒す喫茶店。ひょうひょうとした店主のあたたかい言葉を素直に受け止められる彼女たちは大丈夫だ。大人の童話のような作品だった。 コロナ禍の記憶が薄れてきていたけど空気感を思い出してきたかも。

ラジオはどんなときも聞くことができる。 不倫関係なのにあんなふうに過ごせるのは特別だね。 対談で角田さんの文体のこだわりについて知ることができた。読みやすいなと思うのはそういうことだったんだ。

特に目当ての作家さんがいたわけではなくて、題名がいいなと思って読んだ。毎日のように「行きたくない」と思っているので。笑 自分で選ぶと偏ってしまうから、たまにはアンソロジーを読むのもいいかもしれない。 『ピンポンツリースポンジ』『シャイセ』『終末のアクアリウム』がおもしろかった。 『ピンポンツリースポンジ』の「行きたくないって高度な感覚」とは目から鱗。 『シャイセ』は主題に合っているような。女の子たち可愛かった。 『終末のアクアリウム」は個人的に共感できる部分があった。

描写が丁寧だった。それぞれの立場の気持ち、不妊治療、特別養子縁組について、中学生での妊娠。 確かに血のつながりがなくても夫婦は家族だ。 男性は知らずに自分の子どもが生まれている(宿っている)可能性があって、それはどういう感じなのだろう。 途中から闇金ウシジマくんが始まるのかと思った。

現実はそうはいかないかもしれないけど、このようなお医者さんがいればいいなと思う。

現代の東京23区＋武蔵野市それぞれを舞台にした話かと思ったら、区(市)視点での話とは。いい意味で裏切られた。一気読みしました。全24話ひとつひとつ短めなので。ぎゅっとまとめたんだろうなというのがうかがえる。 東京育ちだけど知らないことが多々。 始まりは千代田区よね。The Beatlesの来日って本当に大きい出来事だったんだ。 自分の育った区がどのように描かれるのか緊張した。 杉並区の桃子ってどなたかしらと思ったらいしいももこさんで感動した。 私生まれは大阪だから気になるんだけど、関西だと成立するのかな。

美術に詳しいわけではないのだけどモネの絵が見たくなった。色使いとかやわらかい感じが好きで。 ノルウェーの絵よかったな。

表紙の絵がかわいいし、猫を拾いたいなと思って思わず手にとった。 題名は比喩表現ではなく本当に野良猫の飼育本で勉強になる。 猫たちの幸せを願って。