フィンランド人は11月が嫌いだそうです。 なぜなら11月は長く暗い冬の始まりで、雪が降らないからだそうです。 やはり雪が降った方が少しは明るく感じるのか。 そしてフィンランドと11月で思い出されるのは「ムーミン谷の11月」。 フィンランド人女性と日本人女性二人により、フィンランドにまつわる体験談や思いが書かれています。なかなか意識が高い。chapter8はビジネス書のようだった。

「Something」のMVを観て、ジョージ・ハリスンと美男美女で絵になる夫婦だなと。でもジョージがリンゴの奥さんモーリンと不倫していたそうでがっかり。 次の夫エリック・クラプトンはドラッグ、アルコール、買い物と依存体質。 不妊治療中のパティ(妻)に、よその女性との間に授かった子の誕生を嬉々として報告するエリックが恐怖。悪気がないところが。 時代もあるのか、ジョージもエリックも女性に対して結構ひどい気がする。 とはいえ恨みつらみが書かれているというわけではない。 自立していく姿がかっこいい。

初心者向け

エゾシマリス、なんて愛らしいの。可愛い瞬間をばっちりおさめるのはさすがプロの写真家さん。 1年の約半分も雪が降る北海道の山に暮らすリスたち。エゾシマリスは冬眠をする。エゾリスは冬眠しない。 表紙にもなっているけど頬袋いっぱいにする姿が可愛すぎる。 リスが埋めた種が春になって芽を出すことがあるので「山の園芸屋さん」ということみたいです。 それと心を奪われたのはエゾナキウサギ。初めて知った。ウサギというよりハムスターみたい。可愛い。

読み終わるのが惜しいと感じた。 ひとりの女性の半生、時代の移り変わり、社会問題などいろいろ詰め込まれている。 私は左織のようでもあるし、百々子のようでもあるかもしれない。角田さんの作品を読むとそう思わされることが多い。 子どもの頃に特殊な環境で一緒に過ごした人と、大人になって再会するという設定は「八日目の蝉」を思い出した。 アマゾンプライムにて読みました。