面白かった。何をもって人間というのか、とか。人間とは、とか。たぶんまだまだ読んだことない、これをテーマとした小説があると思う。探求したい。そして、自分にとっては、これがベスト、と思えることを語ってる小説に出会いたい。

設定は面白いし、巻頭の路線図を見ながら今どこにいる、これからどこに行く、っていうのを確かめながら読むのも面白い。でもなんだかんだいって上巻そんなにたいしたこと起こってない。最終目的地に向かってあちこち立ち寄る中でいろいろな人と出会うっていうありがち話。後半に期待。

同世代の子たちにうまくなじめない。憧れるグループがあって、そこに参加することを妄想する。親にはそのグループと一緒に遊ぶと告げて地下室キャンプみたいなことをする。せつなくてみっともないかもしれない。でもワクワクしてしまう。そこへ血の繋がらない姉が出てきて秘密を共有し・・・ここまでは面白かったんだけど。姉のキャラがもっと違ってたらよかったな。

再読。文庫本の発行が平成22年。「多様な解釈、多様な文化 ――その多様さが豊かさに繋がるのだ。何を誰が見ても同じように考えるような世の中は、恐ろしいとは思わぬか？」って書いてある。時代が京極先生を追っているのか!?世界共通の妖怪がいたら、戦争も止むかもしれないんだなあなんて考えてしまった。

面白かった。何をもって人間というのか、とか。人間とは、とか。たぶんまだまだ読んだことない、これをテーマとした小説があると思う。探求したい。そして、自分にとっては、これがベスト、と思えることを語ってる小説に出会いたい。

印象に残ってるのは２つ。まず表題作のジャングルジム。子供ってたぶんこういう心理ある、少なくとも自分はあったと思う、と思った。もうひとつは、タイトル忘れちゃったけど、お父さんが病死して母子家庭になってしまうやつ。子供の不安定さが不憫でならない。お兄ちゃんが妹を諫めるけれども、そのお兄ちゃんだって数年先に生まれてきただけの子どもなんだよな。そして大人の自分が読むと母親の悲しさ苦しさ後悔も考えてしまう。でも母親という生き物としては強く大きく広くあって、子供を受け止めなきゃいけないんだな。それもまた辛く悲しい。

わりと読みたてほやほやだからだいたい覚えてるけど印象に残らなそうな本だなあ。解説にも書いてあったけど、あえて非情で辛い過去のことははっきりと描写していない。だからなんだかしまりがなくてぼんやりしてるのかなあ。

非日常的なことが起こった世界なのに、それがあってもなくても日常生活は続く、っていうのが気持ち悪い薄気味悪い。だけど、人間って意外となんにでも慣れてしまうものなのかもとも思う。それを思うとまた怖い。４巻までしか無料で読めないらしいので、お金出すべきかどうかと思ってオチがわかるサイトを見てしまったのだが、どうもきっと自分はモヤモヤしたりとかしそうだなと思って先を読むのはやめる。

わりと面白い

幼馴染の事故と、愛する気持ちに嘘ついた発言すると物がバンバン落ちるやつが印象に残った。なんなんだろう。祖母の夢といい。超能力なの？