男子３人の青春物語かな。ラストはよかったけれど、そこまでが長かった。細かく入り組んでいるので、謎が解けても、はっ！というより、はああああ、へえええでありました。ミステリーものが好きなひとなら、すらすらかも。湖の民という発想は面白く、登場人物のキャラもいい。

ひょんなことから、ひふみんの本を読むことに。いちばん驚いたのは、盤面を見た瞬間、95％、一番いい手が浮かんでくる、こと。将棋は理詰めで沢山の差し手があるけれど、理屈で考えた手は、理屈を後付けした手になりやすいからと。理屈は理屈で真っ当なのだけど、理屈を後付けすると余分なものが入り込み、変なことになるということかな。ちなみに羽生さんは直感で70％差すという。藤井さんはどのくらいだろ？

吉野源三さんの『君たちはどう生きるか』へのオマージュかな。わたしには、展開される「論理」より「感性」のほうが響いてきました。梨木さんの感性、好きです。ひとに対する距離感や、思考や、とる行動。吉野本でもコペルくんは痛い失敗を踏まえて生きることになりますが、梨木本でも同じ。そしてこの失敗はだれもがやりがちな「あれ」です。

男子３人の青春物語かな。ラストはよかったけれど、そこまでが長かった。細かく入り組んでいるので、謎が解けても、はっ！というより、はああああ、へえええでありました。ミステリーものが好きなひとなら、すらすらかも。湖の民という発想は面白く、登場人物のキャラもいい。