有名な線路のジレンマだけでなく、今日いまだに決着がつかない多くの問題について、歴史的哲学者の考えも交えながら丁寧・多角的に検証する。長く難しい一冊だったが、容易に答えを出せない問題にも向き合おうと思えるようになった気がする。

ハウツー本を期待するとだいぶ異なる。共通点があるような無いような、決して褒められたものでは無いような生活も含めて、軽い気持ちで読んでみると面白い。

有名な線路のジレンマだけでなく、今日いまだに決着がつかない多くの問題について、歴史的哲学者の考えも交えながら丁寧・多角的に検証する。長く難しい一冊だったが、容易に答えを出せない問題にも向き合おうと思えるようになった気がする。

前回、同じ作者の作品を蔦屋ラウンジで読み、その引き込まれる表現に惹かれて今回も読んでみた。誰もが羨むような理想的な家族の父親が失踪したことから、少しずつ母親が追い詰められていく。小さく悲しいすれ違いによるものだが、不思議と暗い気持ちにはならず、前を向いて生きようと思える作品だった。

あまり見ないアプローチの内容で面白かった。やや著者の主観が強く、エッセイに近い部分もあるが、他と同じような内容になるよりは良いと思う。「相手をいい人と思う」を実践していきたい。