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2024年3月の読書メーターまとめ

shohji
読んだ本
13
読んだページ
3120ページ
感想・レビュー
5
ナイス
155ナイス

2024年3月に読んだ本
13

2024年3月のお気に入り登録
3

  • 碓氷優佳💓
  • W-G
  • 田中

2024年3月のお気に入られ登録
3

  • 碓氷優佳💓
  • W-G
  • 田中

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

shohji
マープルは旧友キャリィの家を訪ねる。キャリィは3度結婚しているため家族構成がややこしい。養女と娘夫婦と元夫の息子と現在の夫と使用人と。さらに敷地内に私設少年院があり精神科医もいて少年の更生に熱意を燃やしている。そんな善人揃いの家でも殺人事件はやはり起きるわけである。捜査の過程で暴かれる各々の性格と関係性。不仲のように見える2人が実は深く理解し合っていたり、世間知らずのキャリィが実は鋭い観察力を持っていたりする。推理は冴えているとは言い難いが人間関係の描き方などはマープルらしさ満載で読んでいて楽しかった。
が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
5

shohji
人質救出専門民間組織の創設者デッカーが主人公。上院議員の娘の誘拐事件を捜査中に罠にハメられ投獄、釈放、命を狙われる。突然目の前に現れた女性探偵に命を救われた後は復讐を含めた真実探求が始まる。どこかで読んだようなエピソードの連続でFBIやCIAも怪しすぎる。それでもエンタメに振り切っていることに好感が持てると思って読んでいた。それが下巻になって本格的になってきた。顔認証のことなどもシッカリ書かれている。冗長な部分も多くて上下巻に分ける意味がわからないが最近の小説にはよくある構成。要するに面白かったのである。
が「ナイス!」と言っています。
shohji
老紳士を殺害し死者の顔を執拗に踏み続けたコリーニを新人弁護士ライネンが弁護する。被害者がライネンの恩人であったこと、コリーニも真面目で評判のいい人物であったこと、二人の接点がないこと等、難しい裁判となった。ドイツで1968年に秩序違反法の一部が改正されたことが裁判に大きく関わってくる。戦時下で上官の指示に盲目的に従うことの是非、法とは何か、弁護士の役割とは何か、大きな問題を投げかけてくる。そして意外な結末が話題となった作品である。再読ではあるが静かな法廷で淡々と陳述書を読み上げるライネンの姿に感動した。
が「ナイス!」と言っています。
shohji
ハンナ・アーレントはドイツからアメリカに亡命したドイツ系ユダヤ人。政治哲学者。本書はハンナ・アーレントの著書をもとに西洋近代歴史と全体主義の関係性を解き明かす解説書となっている。アーレントが発表した「エルサレムのアイヒマン」はユダヤ人虐殺計画を管理する立場にあったアイヒマンの裁判記録である。アイヒマンが出世欲は強いが凡人であったことについて触れ、悪の凡庸さ(陳腐さ)を説明している。服従の心理は怖いが身近でも起こり得ることである。特に義務以上のことをするという当時のドイツの考え方は忖度に近いものがあり怖い。
が「ナイス!」と言っています。
shohji
久々に刑事も探偵も出ないミステリーを読んだ。ギャングが仲間に殺されそうになって逃げる。途中で夫から逃げる女性とその娘たちに出会う。逃げるもの同士のロマンスでもあり人生のやりきれなさを清算する道のりでもある。愛というには余りにも非日常の中での出来事。これは吊り橋効果ではないのか。夫から逃げなくても離婚はできるのではないか。最後の行動は愛のための犠牲的精神なのか。それともそれまでの人生の懺悔なのか。設定に疑問も多いが、ケネディ大統領暗殺のリアリティとその後の展開のリアリティのなさとのマッチングが面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
shohji
マープルは旧友キャリィの家を訪ねる。キャリィは3度結婚しているため家族構成がややこしい。養女と娘夫婦と元夫の息子と現在の夫と使用人と。さらに敷地内に私設少年院があり精神科医もいて少年の更生に熱意を燃やしている。そんな善人揃いの家でも殺人事件はやはり起きるわけである。捜査の過程で暴かれる各々の性格と関係性。不仲のように見える2人が実は深く理解し合っていたり、世間知らずのキャリィが実は鋭い観察力を持っていたりする。推理は冴えているとは言い難いが人間関係の描き方などはマープルらしさ満載で読んでいて楽しかった。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/02/25(3351日経過)
記録初日
2014/09/01(3528日経過)
読んだ本
1951冊(1日平均0.55冊)
読んだページ
574138ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
1007件(投稿率51.6%)
本棚
81棚
性別
年齢
60歳
血液型
AB型
現住所
北海道
URL/ブログ
https://tuijyuku-zakkityou.blogspot.com/
自己紹介

★要約筆記者の卵。2019年度の要約筆記者認定試験に合格しました。
★ミステリ中心ですがヘッセやトルストイなど海外文学の古典。
★スペンサーやネロ・ウルフなど個性の強い探偵さんが大好き。
★山本周五郎、江戸川乱歩、岡本綺堂などは短編が凄く多い作家さんですので自分の覚書としてレビューを書いています。

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