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2024年11月の読書メーターまとめ

きたうら
読んだ本
7
読んだページ
1514ページ
感想・レビュー
2
ナイス
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2024年11月に読んだ本
7

2024年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

きたうら
AIが書く文学は人びとを魅了し得るか?という問いが、日増しにいっそうの深刻さを帯びつつある現在、この小説が、あくまでエンターテイメント作品の結構を保ちながら書かれたことの意味を考える。高校生の刹那的な青春が魅力的に描かれる物語であると同時に、詩が中核に据えられた小説作品として、「ぼくは詩をあきらめた人間である。」という書き出しの序文を持つ大江健三郎『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』とも響き合う面白さがあった。

2024年11月の感想・レビュー一覧
2

きたうら
AIが書く文学は人びとを魅了し得るか?という問いが、日増しにいっそうの深刻さを帯びつつある現在、この小説が、あくまでエンターテイメント作品の結構を保ちながら書かれたことの意味を考える。高校生の刹那的な青春が魅力的に描かれる物語であると同時に、詩が中核に据えられた小説作品として、「ぼくは詩をあきらめた人間である。」という書き出しの序文を持つ大江健三郎『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』とも響き合う面白さがあった。
きたうら
「難病」と伴に生きてきた日々の難儀さが語られる前半も、後半の「なんでも/できる」ことの歓びが吹き抜けまくる文章も勿論よかったが、笙野頼子が考える私小説および文学についてまっすぐ綴られたあとがきが本当に素晴らしい。「人は「ひとりぼっち」でも社会と関わり合える。外界に対峙できる。社会の片隅で生まれた内面の幸福は誰に知られずとも本人の心の中にはある。」

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/02/26(3571日経過)
記録初日
2011/07/21(4887日経過)
読んだ本
716冊(1日平均0.15冊)
読んだページ
201460ページ(1日平均41ページ)
感想・レビュー
65件(投稿率9.1%)
本棚
3棚
性別
外部サイト
URL/ブログ
https://visit1115.hatenablog.com
自己紹介

牧野信一/横光利一/梶井基次郎/尾崎翠/梅崎春生/藤枝静男/安部公房/深沢七郎/大江健三郎/後藤明生/吉田知子/笙野頼子/高橋源一郎/伊井直行/保坂和志/阿部和重/町田康/荻世いをら/円城塔/今村夏子/滝口悠生/乗代雄介

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