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2024年5月の読書メーターまとめ

オフィス助け舟
読んだ本
6
読んだページ
2070ページ
感想・レビュー
1
ナイス
86ナイス

2024年5月に読んだ本
6

2024年5月のお気に入られ登録
2

  • 無題
  • おわか

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

オフィス助け舟
いろんな芸術や学問やプロダクトの恩恵をぼくらは受け取っている。文化といってもいい。資本市場の原理である「交換」が繰り返された結果にしては、世の中は豊かになっている(いいことばかりじゃないけれど)。自分が受け取ったものを、恩返しではなく別の人に与えること。連綿と反対給付義務がつづくことによって世界は成り立っている、と著者は説く。「交換」の失敗が贈与である。また、交換のスキマを埋めることが贈与であり、贈与と交換は二者択一ではなく両方が混ぜ合わされた社会が望ましい、という結論をみちびいている。
オフィス助け舟
2024/05/12 10:54

この本の中で映画「ペイ・フォワード」が贈与の失敗の例として紹介される。主人公のトレバー少年はいじめを止めに入る中でナイフで刺されて死んでしまうんだけど、この結末を「贈与を受け取ることなく開始してしまったゆえの悲劇」と説明する。トレバーは誰かに贈与を受け取った実感なく、世界が何もかも最悪だからペイ・フォワード(恩送り)を開始したことは、要するに神様にも重なる根のない行為なので、彼は物語として死すべき定めにあった、という感じ。たしかにそうなんだろうけど、根のないところに花が咲いてはアカンのかと切なくなった。

が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
1

オフィス助け舟
いろんな芸術や学問やプロダクトの恩恵をぼくらは受け取っている。文化といってもいい。資本市場の原理である「交換」が繰り返された結果にしては、世の中は豊かになっている(いいことばかりじゃないけれど)。自分が受け取ったものを、恩返しではなく別の人に与えること。連綿と反対給付義務がつづくことによって世界は成り立っている、と著者は説く。「交換」の失敗が贈与である。また、交換のスキマを埋めることが贈与であり、贈与と交換は二者択一ではなく両方が混ぜ合わされた社会が望ましい、という結論をみちびいている。
オフィス助け舟
2024/05/12 10:54

この本の中で映画「ペイ・フォワード」が贈与の失敗の例として紹介される。主人公のトレバー少年はいじめを止めに入る中でナイフで刺されて死んでしまうんだけど、この結末を「贈与を受け取ることなく開始してしまったゆえの悲劇」と説明する。トレバーは誰かに贈与を受け取った実感なく、世界が何もかも最悪だからペイ・フォワード(恩送り)を開始したことは、要するに神様にも重なる根のない行為なので、彼は物語として死すべき定めにあった、という感じ。たしかにそうなんだろうけど、根のないところに花が咲いてはアカンのかと切なくなった。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/05/04(3333日経過)
記録初日
2005/09/04(6862日経過)
読んだ本
1091冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
300758ページ(1日平均43ページ)
感想・レビュー
163件(投稿率14.9%)
本棚
0棚
性別
職業
営業・企画系
現住所
東京都
URL/ブログ
https://note.com/ofc_tasukebune/
自己紹介

デジタル領域やマーケティング、脳神経科学、哲学、経営学、組織心理学の書籍を読むことが多いです。小説や詩歌も好きです。
海外ではヘルマン・ヘッセ、カート・ヴォネガット、サン=テグジュペリ、ジュンパ・ラヒリ、エイミー・ベンダーあたり。
日本だと川端康成、宮本輝、津村記久子、川上弘美、クラフト・エヴィング商會を好んで読みます。

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